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僕は『一食入魂』をモットーに、36歳のサラリーマンとしては、有り得ないくらいありとあらゆる美味しい物を食べまくってきましたが、僕が知っている全ての飲食店の中の王者がハッキリしました。
京都・立命館大学近くにある洋食屋さん『グリル衣笠』です。
僕が立命館大学ラグビー部時代に年に300回ペースで通い詰めたお店で、以前も、このブログで思い入れたっぷりに綴りましたが、味、ボリューム、値段、その全てが有り得ないレベルで融合しています。
過日も、フラリと食べに行ったのですが、それを改めて痛感しました。
僕のことをよくご存知の方は、これだけ僕が大プッシュしている時点で、お店のポテンシャルを推し量っていただけると思いますし、それ以外の方には、過去に僕が綴ったブログの一部を引用しますので、素晴らしさ、否、凄まじさを感じていただければ幸いです。
「僕は大学時代、ラグビー部だったのですが、ラグビー部が練習していたグラウンドへの道中にあるお店で、一切の誇張なく、毎日通っていたのが『グリル衣笠』です。多い日は1日2回行っていた思い出の極致みたいな場所です。
なぜ、そこまで通いつめたのか。ご夫婦だけでされている決して大きくないお店なのですが、とにもかくにも、とにもかくにも、抜群に美味しいのです。
ラグビー部時代の僕のお腹を満たしまくるくらいですから、ボリュームも半端ではありませんし、お値段も700~900円くらいと良心的です。
肉の味が濃く柔らかで肉汁が溢れるハンバーグは、ボリュームに比例して中から出てくる肉汁の量も多く、皿からこぼれるほどですし、豚肉、鶏肉、白身魚を取り合わせたミックスフライならば、それぞれのフライが、世間一般にボリュームたっぷりと言われる店で出てくる単品のトンカツ、チキンカツ、白身魚フライくらいのボリュームはあります。一皿で三人前のフライを食べるくらいの質感です。
ただ、このお店の本当に凄いところは、本来ならそれだけでも売りになりえるくらいのボリュームすら霞んでしまうくらい、圧倒的に美味しいのです。
ご主人が強いこだわりを持って仕入れている豚肉、鶏肉とも一口噛み締めれば、歯ごたえと肉自体の味の濃さは誰でもすぐに分かりますし、濃厚でどこまでも深みのあるデミグラスソースやタルタルソースも絶品。
普通、豚肉の生姜焼きと言えば、薄切り肉を使うところが多いですが、こちらでは厚いステーキ肉の表明に焼き色をつけて中に肉汁を閉じ込めるように焼き上げ、それを厚めのそぎ切りにした上に、とろみのある生姜ソースをかけるという凝った作りになっています。
大根おろしで食べるみぞれトンカツ定食は、普通のトンカツとは違う肉を使い、別添えのおろしソースになじみやすいように棒状に切った豚肉をカラリとあげてありますし、香り豊かなデミグラスソースと卵の衣の相性がぴったりのチキンピカタや、甘味とスパイシーさが絶妙の自家製カレーソースで食べるインディアンチキンなどすべてのメニューが、食材の良さとご主人の腕とオリジナリティが極めて高い次元でがっちりと組み合わさっている品ばかりです。
個人のお店でこれだけのことを毎日毎日されているのですから、完全に頭がさがります。
添付写真は、僕が頼んだ『衣笠定食』(750円)です。チキンのみぞれ焼きと白身魚フライというこのお店では、一、二を争うくらいにあっさりとした控え目なメニューですが、それでも凄まじい満足感でした。
付け合わせのお野菜のドレッシングやスパゲティサラダもセンス抜群。さらに、味噌汁には細切れの豚肉や魚がゴロゴロと入り、それだけで一品料理になりえる充実ぶりです。
2003年5月に一度紙面でも取り上げさせていただいたのですが、今でもその記事をきれいにラミネート加工して、店先に飾っていただいています。
単なる一食の食事を超えて、胸がいっぱいになるほどの感動をいただいた昼食でした。
『一食入魂』の精神で、食べることにこだわり、ありとあらゆるものをいただいておりますが、これだけのものを低価格で出すという意味で、このお店を上回る値打ちに出会ったことはありません。
立命館大学の旧国際関係学部校舎近くに行かれた際は、是非とも立ち寄っていただきたいお店です。
もし美味しくなければ、僕の舌を思いっきりバカにしてやってもらえればと思いますが、そんな展開は絶対にないと思います」
人の言葉を借りる訳ではありませんが、我ながらよく書けた文だ、と思います。
一切誇張はありませんし、何ならまだ足りないくらいです。
今まで食に傾けてきた情熱全てを賭して、シンプルに断言します。
『グリル衣笠』は美味しい。絶対に。
私情100%生搾りの36歳。