中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

憂うつな気分の原因は…

2008-01-30 19:19:33 | Weblog
 前回の続き。ソフトバンクとオリックスの「パウエル問題」は、舞台を連盟に移して激しい応酬がなされた。双方が書類を持参し、正当性をアピールしたのに対し、連盟はいずれも正当とみなし、現状を「二重契約」であるとした。そういう見解を出したところで、この件が決着したのでも何でもない。「双方が持ち帰って検討してほしい」とするに止めたので、もう一悶着も二悶着もあることが考えられる。キャンプインを目前にして、何とも騒がしいことだ。

 この問題を除くと、我がデイリースポーツの紙面はキャンプに意気込む男たちの情報であふれている。宮崎では合同自主トレの巨人投手陣がブルペンでバンバン投げ込んでいるらしい。若きエース・内海を先頭に、今季活躍が見込める若手たちが激しく火花を散らせている。また、沖縄・宜野座でも阪神ナインが精力的に動いているようだ。この日は誕生日を迎えた新戦力・新井が沖縄入りし、31歳の決意を口にしたとか。番記者・吉田のこん身の原稿を、あすの紙面でたっぷりと読んでほしい。

 前にも書いたが、今年は久々に12球団すべてのキャンプ地を見て回る。大変だが、楽しみでいるのだ。しかし、憂うつなのである。何故か?それは沖縄方面の天気予報にある。いつ確認しても、だいたいが傘マーク。降水確率も50%を超えている。キャンプイン以降に晴れのマークが出ているのは4日のみ。これは、記者的には由々しき事態なのだ。

 なにせ、取材がやりにくい。ほとんどの球団が室内練習場ですることになるが、ブルペンでの投球練習は外。これを見る我々の頭上に屋根などない。つまり、足下がぬかるんだ状況の中、傘をさしながらチェックせざるをえない。室内での練習もまた見にくいし、時短になる可能性だってある。晴天の下でやるのと、雨天では選手の気持ちだって違ってくる。キャンプインから雨では、張っていた気持ちが緩んでしまいかねない。

 空にぶつぶつ言っても始まらないが、誰に当たるわけにもいかない。何とか晴れてくれないものか。こういうときは、祈る。願う。晴れよ、と。