中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

落合竜、強さの秘密

2008-01-16 18:05:17 | Weblog
 キャンプインまであと半月ほどとなって、各球団のスケジュールがぼつぼつ出始めた。大方の球団は、前半が「3勤1休」で後半が「4勤1休」という日程を立てている。いずれも土日を有効に使おうという考えでそうしているのだが、当然、これとは違う球団だってある。ゴルフ担当から3年ぶりにプロ野球に帰り、オリックス担当となった西下記者から連絡があり、コリンズ監督は「5勤1休」という比較的珍しい考えを示したという。これにはいささか面食らった。

 しかし、上には上があるもので、中日担当の鈴木が言うには「うちは去年、6勤1休でしたからね。今年もおそらくそうなるんじゃないですか。もしかしたら休まないかもしれませんよ」。中日のキャンプ地・北谷(ちゃたん)は、阪神が練習する宜野座とそう離れていない。ところが、練習の質となると、全く違うという。実際、ジッと見たわけではないので、具体的には言えないが、両方を見比べた評論家などに言わせると「雲泥の差」というのである。

 質もさることながら、中日の選手は主力級がしこたま練習するそうだ。ウッズなど助っ人衆はそれなりのメニューでも、井端や荒木が死ぬほどやるから、他の若手がやらないわけがない。朝から夕方まで個人練習が延々と続き、さらに宿舎に帰ってもまだバットを振り続けるらしい。取材する方はたまったもんじゃないが、これがシーズン中の「嫌らしさ」の基になっているのだろう。

 落合監督の現役時代の晩年(巨人時代)を少しだけ知っているが、宮崎のキャンプでのんびりと“オレ流”調整をしていたのをよく覚えている。この指揮官が強制的にやらせているのか、それとも選手が意欲的にやっているのか、それはわからない。ただ言えるのは、今年も北谷は地獄になる、ということだ。

 てなことをグタグタと書いているうちに、大事な「反省」を忘れるところだった。「新成人」の文中、阪神・橋本や野原が新成人か、ということを書き、彼らはまだ19歳だとご指摘があった。そうですな。先入観で間違ったことを書いたらあきません。もう一つ。「中田」の話の中で、高校通算86発と書き、あとで87発だったことに気付いた。これも併せて反省しておきます。今後も何かと「定かでない記憶」を字にしてしまうことがあるやもしれませんが、そのときはまた、ご指摘くださいな、みなさま。