中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

新外国人選手の見方

2008-01-27 20:08:26 | Weblog
 やっぱり白鵬が勝った。前日に「大相撲の千秋楽が楽しみだ」と書いたが、1敗同士で並んだ横綱2人の“決勝戦”は、想像通りの白熱した激闘になった。ここで朝青龍が勝てば、筋書き通りの展開になっただろうが、そうはとんやがおろさない。3連覇を飾った白鵬、たいしたもんだ。拍手を送ろう。負けた朝青龍。相当悔しかっただろうな。でも、内心ホッとしたんじゃないか。ここであっさり勝つようなら、相撲界は何ら成長していないことになる。自分がいない間、ライバルの白鵬が強くなっていて、次の励みができたと思っているはずだ。違うかな。

 相撲の話はこれで終わり。さあ、野球だ。キャンプが刻一刻と迫る中、各球団の助っ人連中が続々と来日する。既存外国人選手はおおかたわかっているからいいが、新しい人はその実情がまるで分からない。はっきり言えば、我々スポーツ紙業界に身を置くものとて、彼らがどんなものか、わからない。経歴と数字を見ればあらかた想像はつくが、日本に適合するかどうかは、自分の目で見るまでは判断つかないのだ。だから、決してスポーツ紙の大げさな見出しに惑わされないように。とはいえ、スポーツ紙がウソを言っているのでは決してない。新しい助っ人たちの弱みを開幕前にあげつらっても仕方ないし、それを書いたとて、我々には何の得もないからだ。見出しの半分くらいの評価で見ておいてちょうどいい。

 助っ人のほとんどがチェンジした球団が、横浜と広島、そして西武。阪神ファンには、横浜の助っ人たちがどんなものか、気になるところだが、ここまで述べたように、さっぱりわからない。記者なりには、一応の基準を持ってはいるものの、実際投げている姿、打席に立つ雰囲気を観ないと、評価はしずらい。ただ、一つ言えるのは、打者なら、右の場合は外角のスライダーが見極められるかどうか。投手なら、投球数の80%以上がストライクになるかどうか。判断基準はこれだろうか。

 阪神のフォードとアチソンがあす(28日)来日する。まずは、彼らが何を語るか、そこから見てやろうじゃないか。来日会見で大風呂敷を広げたヤツも、その反対に謙虚に抱負を語った選手も、いずれも大した成績を残していないが、醸し出す雰囲気がまず第一段階の判断材料になる。大物であることを祈るのみだ。我が社とすれば…。

 それともう一つ。「白」と「青」の1-4は、見事に玉砕となったことを報告しておきます。ご愁傷さまでござんした…。ケッ!