大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

かまど

2005年09月11日 | かまど、五月工務店
「かまど」のある、その旧家から、スープが少し冷める距離に、O氏の現場はある。
その現場に砥石を置き忘れていたので、ついでに取ってこようと立ち寄った。

最後の追い込み(?)に、私のあとに応援に来ているI氏が、黙々と杉の床材を並べていた。


先月の出勤簿ならぬ、O氏の手帳を覗きこむ。
「常用」という、日当計算での場合、結構シビアな話でもある。
さて、ここでO氏はある文字に、ふと手を止め、頭を抱え込んでしまった。
「この『GB』てなんやったかな…?」
作業内容を省略して「GB」と書いたものの、日にちが経って、なんの意味かさえ覚えていないのだという。
「『フォレストボード』なら『FB』だしなあ、『G』ってなんのことやったか…」。

ところで、「かまどの旧家」のほうは、いろいろ打ち合わせもしつつで、決して順調とは言えないが、補修工事の方向性は見えてきた(ような気がする)(多分)。
K作舎N村建築専属のK氏は、どうも屋根裏部屋(この地方では「ツシ」と呼ぶ)が気になるようだ。どうも自分の中では、勝手な構想があるらしい。施主さんや、管理者さんの意向を無視して、自分の判断にまかす、彼の「行動力」には、いつも度肝を抜かれるが、今回もまた、何がおこるやら…。


そうそう、結局「GB」とはガラスブロックのことであった。

☆翌日、「SとMの家(やっぱりイニシャルは変!)」のN親方とM棟梁の”講演会”に出かける途中、私は”30年前の自分”と再会する。



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