大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

さみだれ工務店

2006年05月19日 | かまど、五月工務店
こんな五月雨のつづくなか、棟上しようってのが大胆だったかもしれないが、なんとか今日の午前中も作業をしたらしい。
「らしい」というもの、私はすでに今朝、B氏設計管理の自分の桑名の現場に戻ってきているからだ。

午後から棟上の作業中断をうけ、富山から一時「帰省」のM田氏と、M井氏が桑名にやってきてくれた。

すでに来ているS戸氏とK内氏に加え、なんと現場は大工4人と大工風の私、計5人で作業をすすめることに。
ものすごいスピードで片付いていく。みんなの作業の下段取りで、結構忙しいが、ハリがある分、いささか効率がいいような感じだ。
全員の手を止めないよう、先走りして、「見切り」や、「枠材」など、細かい材料を作る。

昨夜、何ミクロンかの鉋屑(かんなくず)の話をしていたというのに、この現場で「仕上げ」に使うのは、「ヤスリ」と「ホイールサンダー」。おまけに足元にはチェーンソー。
きれいに仕上がると施主さんが嫌がるので、わざと傷をつけたりして仕上げる。
だから仕上げ鉋などは使わない…。いや使ってはいけないのだ。

S村氏に昨夜笑われたが、本当は自分でもそう思っている。
これは本来「大工がする仕事じゃない」ってことを。
いまさらそんなこと言っても仕方がないので、「ほうっておいてください」という気持ちもある(笑)。だって私は「大工風」なんだからね!

さて昨日あえて記さなかったS村氏の名言の一つ。
「来るもの“拒めず”、去るもの“追えず”」。

うううん。深い言葉だ。

そういえばそのあとK保氏と、「来ないから拒めず」ってのもあるよねと笑っていた。