D.D.のたわごと

現在ツイッターのまとめを上げてます

お疲れさま,桑田投手

2007-08-16 17:36:17 | プロ野球
オールドルーキー桑田の挑戦終わる…「もう十分。悔いなし」(サンケイスポーツ - goo ニュース 2007年8月16日(木)08:01 )
桑田引退示唆 近い将来に巨人監督も(スポーツニッポン - goo ニュース 2007年8月16日(木)06:13 )
桑田、ロッカールームを片づけ…去就は明言せず(読売新聞 - goo ニュース 2007年8月16日(木)10:37 )

いやぁ…ここまですがすがしい,誰もが納得できる辞め方のできる
スポーツ選手ってなかなかいないですよ。
誰が見てもボロボロの成績,投手陣の層が薄く出るチャンスが多いという
理由でパイレーツを選んだだけに,ここで通用しなければもう諦めるしかない。
数字や最近の打たれっぷりだけ見れば,峠を過ぎた選手のただの無謀な挑戦
ということになってしまいますが(江夏豊投手も日本球界を「自由契約」した後
ブルワーズでメジャーに挑戦,最初だけは好投しましたが
最後は散々の成績と評価でした),
それだけじゃないものを見る者に感じさせる生き様ってのはすごいですね。

オープン戦を順調にこなしていた春先にアクシデントで足首を故障する
という不運だけが非常に残念ですが,
「こういう世界だから仕方ない。ここまで投げさせてもらえて感謝している。
もう十分。何も悔いなしです」

と語る笑顔はとても爽やかでした。

ドラフト前にプロ拒否の煙幕を張って
まんまとジャイアンツの単独指名で入団した際に,
「早稲田に入るとは言ったけど巨人に入らないとは言ってない」
という主旨の言い訳を残し,世間を敵に回した桑田投手。
寡黙で暗いイメージと,PL学園のKKコンビの相方,
明るいキャラの清原選手が巨人志望だったのを裏切る形で
プロ入りした経緯もあって長らくヒール扱いされ続けましたが,
よくよく振り返ってみると,桑田投手絡みの話で
彼の人間性を悪く言うエピソードって,それくらいなんですよね。

不動産ビジネスで失敗して球団に多額の借金をしたから
他球団に移籍したくてもできないとかいう話も
本人の問題であって他人にとやかく言われることではないですし,
専属契約のからみで彼に裏切られたと暴露本を書いた
元スポーツ用品メーカーの人がいましたけど,
あの本を読んでも,「それは残念でしたね」くらいの感想しか
残らなかった記憶があります(金に汚い卑怯者という当時の風評に
乗っかって個人的恨みを書き散らしたという印象。
それより「桑田は接待はほとんど受けなかったが,清原は
夜の接待を大喜びで受けていた」というあたりのくだりが
印象深かったりしました)

アニータなんたらいう名前もいつやら出てきたような気がしますが
何があったかなかったのか知りませんが,
若き日の桑田選手にとってはまあ災難でしたねという話で。

今から思えば卑怯なドラフト抽選逃れの入団も,
高校生だった彼本人というより周りの大人達が仕組んだ悪巧みとしか
考えられないわけで…。

そんな桑田投手,「暗い・狡い・金に汚い」世間のイメージは
因縁の清原氏が移籍で悲願の巨人入団を果たし,チームメイトとなるまで
続いたわけですから,22年間のうち半分の11年間(1986~1996)。
長ぇ!!
しかし彼は黙って野球に打ち込み続けたわけですねぇ
(不動産はどのくらい足を突っ込んでいたのか知りませんが)。
プロ選手の中では体格的に恵まれているといえない彼が
長い間巨人のエース,一線級として活躍し続けた実績と
それを支えた,技術向上や体のケアに取り組み続けた真摯な姿勢。
彼が体のさばき方の鍛錬に取り入れたという古武道も話題になりましたね。
首脳陣に冷遇された時期も,起用法に不満を漏らしたことは
ほとんど聞きませんでしたしね。

ガリクソン投手が息子のミドルネームにクワタとつけたり
「桑田教室」が巨人のみならずパイレーツでも自然発生的にできて
今回の戦力外通告時にもバントや守備,キャッチャーのリードや
キャッチングに対するコーチ力を買われてコーチとしての残留を
打診されたという話も伝えられているほど人望があるって
すごいことですよね。
若い頃からメシの種である技術をライバルでもあるチームメイトに
気前よく教え,プライドの高い大リーガーが教えを請うほど
技術も教え方もレベルが高いってことですよね。
本当に日本人として誇らしい話です。

■とりあえず,ここまでのインタビュー,コメントでは
完全燃焼した感がある桑田投手,
もしかしたら時間とともに現役への情熱が再び燃え上がってくることも
あるかもしれませんが,まず間違いなく今年で引退でしょう。
秋に入ってのメジャー枠拡大とかも,若い投手のチャンスを
奪うつもりはないということで再挑戦の未練や意欲はないそうですし。

背番号18の先輩である藤田元司投手や堀内恒夫投手に続いて
巨人の監督になることを期待する声が早くも上がっていますが,
私的には,今の彼に勝負師的な匂いを感じないんで
「監督・桑田真澄」というシチュエーションはまだちょっとピンときません。
まずは,解説者として何年かやってもらって,
その野球理論を彼の口から直に語ってもらいたいですね。

 
********************
この駄文を読んで,同感or面白かったor参考になったという方は
 →クリック♪(人気ブログランキングにジャンプします。
 8/16現在,テレビラジオ部門32位。応援ありがとうございます
もしくはにほんブログ村 テレビブログへブログランキング にほんブログ村18位。
********************
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする