前編はこちら
15:15 小屋に着いてまず驚いたのが小屋周辺のお花畑
タカネナデシコが一面に咲いているのは初めて見ました
管理人さんに聞いたところ「立ち入り禁止のロープを張ったら増えた」と仰ってました
大好きなマツムシソウも大株ばかりで、自由に気持ちよさそうに風に揺れていました
大朝日小屋の中に入ってみれば駐車場で聞いた混雑状況とは違い、この日は20名弱と程よい人数
宿帳?ノートに記入して@¥1500を支払い、2階に案内して頂きました
荷物を置いて早速山頂を目指します
避難小屋から10分ほどですが、稜線に上がると風が強い
途中から振り返ると、今日歩いてきた稜線が見えます
ここからだと、山と谷しか見えない
当たり前だよねぇ、登山口に来るまでも町から1時間かかるんだもの
山頂手前は平らな尾根
強風で飛ばされないように踏ん張って
大朝日岳1870m到着
360度のパノラマ!!
・・・のはずですがご覧の通り
風で雲が飛ばされていくのを眺め、しばらく待っては見たものの遠望が利くまでは晴れず、
強風で身体が一気に冷えて寒くなり小屋へと戻りました
小屋に戻り、楽しみに担いできたビールで乾杯
そのうち窓の外が赤くなり急いで外へ
小屋前のお花畑も赤く染まり始め
西朝日岳の方に日が沈んでいく
山で向かえる朝日と夕日の時間が一番好きだけど、
山に泊まらないと見れないから、何か月ぶりに見ることが出来た夕陽
今ここにいる20人弱だけで迎える、静かな一日の終わり
アルプスとは全く違う、無口でたおやかな東北の山の一日が暮れていく
途中雨に降られてどうなる事かと思ったけど、こんな素晴らしい瞬間に立ち会えてよかった
もう、言葉などなにもありませんでした
日が沈むと同時に疲れで私も寝てしまいましたが、日が沈んだ後流星が見れたそうです
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2015年8月13日
風も止み、静かな朝を迎えました
右に見えるのが月山
その左にうっすら見えるのが鳥海山
月山に登ったのはまだ一ヶ月ほど前の事なのに、なんだかずいぶん昔の事に思える
月山も鳥海山もガスと雨で、なーーんにも見えなかったっけね(*´∀`*)
天気予報が変わり、この日は雨となった
天気が良ければ朝、中岳の方に行ってみようと思っていたけどこのまま帰ろう
帰りのルートは決めていなかったけど、最短の中ツル尾根を行くことにした
またお花の中を山頂に向かって登って行く
終わりかけのヒナウスユキソウやウメバチソウ、ミヤマリンドウ、不思議色のエゾシオガマ
などが咲いていました
登り途中で振り返ると大朝日小屋
お世話になりました、とても楽しい夜だったなぁ
昨日と違い、風は穏やかだけど今にも降り出しそうな空
名残惜しいですが、朝日鉱泉に向かって下ります
山頂からは一気にぐんぐん高度を下げます
途中、ハクサンイチゲがまだ咲いているところがありました
秋の花と一緒に咲いているのが面白いなぁ
・・・なぁんて、楽しんだのもつかの間、もう雨が降ってきましたよ
小雨降る中、ブナの森の中をぐんぐん下ります
長命水の所まで来ると、今日初めて登りの人に会う
女子二人連れ、一人の彼女が
「ここまで4時間もかかってもうヘロヘロだけどあの吊り橋を渡るのはもう嫌だから頑張る!」
って会話して気づいた
吊り橋??・・・怖いんですか?(゜Д゜;)?
しまった~私高度恐怖症で吊り橋大嫌いだったんだ!
そういえば地図に吊り橋って書いてあったな・・・
気づいたところで進まなきゃ帰れない
「沢の音がしたら気を引き締めて!先日滑落でヘリ出動したばかりだからね」
管理人さんの言葉を思い出し、しっかり転ばないように進むけど、
地図では解らなかった小さなアップダウン、沢のへつり、崩れた道
また登り返し?またロープ?またザレ場??まためちゃくちゃ怖い吊り橋???
まーー気の抜けない道が延々と、おまけに途中から土砂降りの雨
これでもか、これでもかと困難は続き・・・
最後の最後に高度感たっぷりの吊り橋を渡って、たどり着いた林道の脇に
「朝日鉱泉 この上250歩」
まだ登るんかーーーーーぃ( ̄ω ̄;)!!
前回の北岳に続いてまた今回も靴の中までビッショリになり、辿り着いた朝日鉱泉
コーラと着替えのTシャツを買って、長命水から電話しておいたタクシーを待つ
「おとといまで雨が降らなくて困っていたんですよ。やっと降ってくれたけどまだ足りないわね」
宿のおかみさんと会話する
「アブは大丈夫でした?雨で良かったね。このルートは立ち止まると一気にアブが襲ってくるの。
虫よけは効かないから網被らないと歩けないのよ」
そ、そうなんですか!
よかったぁ、人一倍虫に刺されやすい私、もし晴れてたら雨でビッショリじゃ済まなくて
顔中ボコボコにされてるところだった・・・
雨に助けられたのね・・・・
(違う気もするケド)
12:30にタクシーに迎えに来てもらい、無事に左沢駅へ
と、言いたいところですが、せっかく早く帰ろうとタクシーにしたのに左沢駅、
12時台の次は16時台まで電車がないと気づく!
運転手さんに相談すると、その先の寒河江駅なら電車があるという
すかさずそちらに向かってもらい、事なきを得ました(v´∀`*)
二日間とも雨で
なんで私が山に登る日はいつも雨で
と思ったけど、それはそれで絶対に忘れられない山がまたひとつ増えたし、
大朝日小屋の管理人さんがとても良い方で、いっぱいいっぱい色んなお話が出来て、
すごく心温まる山旅になったことが、今回一番良かったことかな
またいつか。
【行程】新宿駅南口23:30→(ドリームさくらんぼ号)山形駅5:50 JR左沢線山形駅7:04→左沢駅7:51 タクシーにて古寺鉱泉(小型約¥11,000)
往路:古寺鉱泉登山口9:00→一服清水10:40→三沢清水11:45→古寺山12:10~12:45
→小朝日岳分岐13:10~合流13:45→銀玉水14:33~14:44→大朝日避難小屋15:15
復路:大朝日避難小屋6:20→4合目長命水8:50→出合9:56→朝日鉱泉12:05タクシーにて寒河江駅(小型約¥12000)
寒河江駅→山形駅
※日暮沢小屋への林道は3年前の集中豪雨で車通行不可・現在復旧未定
※朝日鉱泉は携帯不可(docomo)大朝日小屋は可
※大朝日周辺の天気予報は山形県ではなく、新潟県の予報だそうです
※見た花:ミヤマリンドウ・ミヤマコゴメグサ・タカネナデシコ・タカネマツムシソウ
ハクサントリカブト・ミヤマアキノキリンソウ・ハクサンシャジン・ハクサンフウロ
ヤマハハコ・シラネセンキュウ・シシウド・ヨツバシオガマ・エゾアジサイ・アザミ等
しばらく更新されていなかったので、何かあったのかと思いましたが、
いろいろ大変だったようですね。
やはり山へ行くにはいろいろな障害を乗り越えないといけないみたいです。
大朝日岳、懐かしいです。
朝日鉱泉もあまり以前と変わっていませんね。お風呂には入れましたか?
ぬるめの沸かし湯だったと思います。
あそこのアブはホント大きくて最悪です。
自分なんかは宿の中までついてこられて刺され、仕方なく部屋の中で叩き潰した思い出が。
何かcyu2さんが歩くと、よく雨の中ですね。もしかして雨xxx???
まあ、それもまた山だし、思い出の一つになるでしょうね。
朝日鉱泉には入っていないんですよ。
実はこの後、下界のかみのやま温泉のお宿を予約してあったのでそちらで入ればいいや、と。
あちこち濡れた身体で電車の冷房が寒くてまいりました(笑)
アブに刺されたんですか!それはそれは・・・
私も主人の実家に行くと毎年一か所は刺されて腫れあがってます。
古寺からの登り途中でおでこをブヨ?に刺されたらしく、下山してからジワジワ痒くなり、
翌朝はまぶたまで腫れてプチお岩に(゜Д゜;)
いつもらなだいたい調べてから行くのですが、今回は出発前日までバタバタしていたので。
古寺鉱泉の駐車場では、タクシーの運転手さんがすぐにエンジンを切りました。
どうやらエンジンかけてるとバーッと寄ってくるらしいです。
朝日鉱泉さん、よさそうなお宿でしたね。
お風呂は覗いただけ、食堂でジュースを頂きました。
う~ん、雨女通り越して・・・
恵みの雨を降らせる女ってのどうでしょう?(´゜艸゜)
すてきな夕陽も見られてよかった♪
わたしはビール持ってくのをすっかり忘れてて
泊まりなのにオールフリー飲んでました。笑
下山のルート、アブがいっぱいなんですね。。。
通らなようにしよう。情報ありがとうございます。
初めていった時は同じ朝日鉱泉からですが、鳥原山コース
(そこまでで敗退だったけど!涙)
にはアブはいませんでした。
お隣の尾根なのに不思議ですね。
吊り橋がワイルドなのでうちは隊長が無理ぽくて
アブいなくても中ツルコースはあきらめかな?
小屋番さんのお顔を忘れてしまったのだけど
同じ人かなぁ。
結構ご年配でそろそろ引退かなぁなんて
お話でしたが、優しい人ですよね。
お見送りの鐘はありましたか?
紅葉が素晴らしくて、今まで見た紅葉の中で一番綺麗だったきがして...。
又行きたいけれど、又がなかなかやってこないけれど、一度行ければ有りがたいですよね。
今、私が山に行けるって事がホントに有りがたい事なんですよね。
雨だと写真を撮るのも面倒になっちゃいますよね。
肉眼に勝るものは無し、心の中に焼き付けて...なんて..。
私が行った時はの管理人さんも、良い方でした。
cyu2さん、いろいろ大変でしょうが...又山で元気が貰えると良いですね。
って私コメしてたのね(汗)
やっぱり行ったことのない山より、行って帰ってきてから見るとよ~く解る、
ということで許してください(*´∀`*)
7月はあんなにまだ雪があるんですね。
いいなぁヒメサユリ~♪わたしもまたいつか行くことがあったら、その時期もいいな。
でも紅葉も素晴らしいって地元の人が言ってたし。
電車派にはアクセスが悪すぎて厳しいのですが、
どのみちちょくちょく行ける山域ではないですからね~
帰り鳥原山経由かどちらか、ってすすめられたのですが、
雨が降りそうだったので最短にしてしまいました。
沢沿いだからアブが多いのかな?
んもー!あの吊り橋はちょと怖かった。
鉄のプレート?雨でぬれてるから滑らないように、
吊り橋の上の方握りながらそろそろり・・・と歩いたのですが、
掴んでるワイヤーが微妙に開いていくんですよ(笑)
それを4回も・・・でもあれくらいの吊り橋渡れないと南アは行けないんだろうな・・・
小屋番さんはたぶん違う方ではないかしら?60代後半くらいな感じでしたよ?
くっきーさんの時はHPに乗ってた人じゃないのかな?
いつも大五郎飲んでるから勝手に大五郎おじさんって呼ばれてるんだって言ってた。
鐘は鳴らしてくれなかったけど、みんなが立っていくのをずっと見送ってくれてましたよ。
レポあるんですかね?見に行かなくちゃ~
紅葉も素晴らしいって、管理人さんも地元の方もおっしゃってました。
私もいつか縦走してみたいです~
あ、でも飯豊もまだだからそっちも行きたいし。
夢ばかり(。´Д⊂)
そうなんです、最近雨の山行が多いので面倒になって。
お花の写真は時間がないと撮れないし、仰る通り心に焼き付けてきましたよ(・∀・)
は~い。
ありがとうございます。
体力落さないようにトレーニングでもしてチャンス伺います(笑)
山の空気が吸えて、リフレッシュできて良かったですね。
で、あの高そうで透け透けな吊り橋や怖そうなトラバース、
怖くても越えられて、ご自分でもずいぶん慣れてきて成長したなって思われるでしょう。(笑)
きちんとご自分を褒めてあげて、これからもあまり無理せず、いろいろ乗り切って下さいね。
うわぁ・・・なんかすべて見透かされてる感じが(笑)
ホント、そうですね~
以前は奥多摩のあんなとこやこんなとこですら怖かったのに。慣れたのかしら?
この橋も怖かったけど、渡らなきゃ帰れないですしね。
色々経験して、心臓に毛が生えて開き直ってくる感じですかね?
いまだにへつりとかザレ場はとても苦手なんです、吊り橋は捕まるところがあれば平気かな?
自分の日本だけの足に自信が持てないみたいなんですよ、どこかにつかまりたがります。
sanpoさんは本当にすごいです。
どこでも軽々と越えてしまうんですから。
この吊り橋でひーひー言ってるくらいなので、
あの読売新道は(私はもちろん無理なんですが)画像を見ているだけでおしりがそわそわしちゃいました。
sanpoさんと奥多摩天狗様は同じ星の人かもしれませんね・・・( ̄ω ̄;)
> きちんとご自分を褒めてあげて、これからもあまり無理せず、いろいろ乗り切って下さいね。
行ってみたいです。
遠出は、まず、えいっという気合ですね。(^^)
ある意味ちょっぴり期待して(ゴメンナサイ)覗きに来たら、
楽しそうじゃないですかぁ。
うん、うん、なぜかちゃ~んとここぞというところで、
雨はザアザア降るし、風は吹き荒れる。
でもcyu2さんの嬉しさが伝わってくる。
読んでいる方も嬉しい。
これからもどんどん出かけて「散々レポ」届けて下さい。