2014.7.19(土)~20(日)初めての苗場山に行ってきました。
この三連休、当初の予定は梯子や鎖のあるお山の縦走でした。
があいにくの天気予報、雨で梯子&鎖は嫌なので予定変更。
次の代替案は東北、でも日本全国どこも雨の予報では遠くへ行くのももったいないので、
急遽雨でも行けそうな近場で行ったことのない「苗場山」を選びました。
ところが雨でも花を愛でながら山頂の小屋でまったり、とのイメージで小屋に電話すると、
なんとこんな天気予報でも満室!(3日前じゃ仕方ないですかね)でもダメと言われると余計行きたくなるワタシ。
仕方なく日帰りに変更となったのですが、はたしてうまく行くのでしょうか・・・
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もし駅について土砂降りだったら観光旅行に変更だね、とどんより曇りの土曜日、朝一番の上越新幹線に乗りました。
高崎あたりでは新幹線の窓にたたきつける雨・・・あ~ぁ・・・やっぱり。
と、8割諦めて上越の長いトンネルを抜けるとそこは・・・あれれ?雨降ってないよ
ビックリ&急げ!で越後湯沢駅からタクシーに乗り、結構荒れた道を和田小屋まで(約¥6,000)
いかにもスキー場風な和田小屋の登山口から、祓川ルートを行きます。(トイレ100円で借りれます)
この天気でも結構な人数が登って行ったと小屋の方が言ってました。
歩きやすいのはほんの最初だけで、すぐに大きな岩ごろごろの道になります。
登山道は川になっていて、どんどん水が流れてきていました。
岩か?ドロドロか?どちらかしかない登山道に気を取られ、大事な花を見落としたようです・・・(汗)
他にはゴゼンタチバナ・ウラジロヨウラク・イワイチョウ・ニガナぐらいであまり咲いていませんでした。
傾斜が緩むと木道になり”下ノ芝”木道&階段を登っていくと・・・
わ!予想もしなかった青空が雲の切れ間からのぞきました。これは嬉しい誤算♪
ですが青空もやっぱり束の間でした(^_^;) ”中ノ芝”のベンチで休憩し、しばらくゆるく登っていきます。
”股スリ岩”をまたぎ”神楽ヶ峰”へ。
本当ならこのあたりから苗場山が見えるんでしょうけれど・・・雨を承知で来たのだから贅沢は言えませんね。
雷清水で喉を潤し、先へ進むと・・・
ニッコウキスゲがちらほら出てきました。
ハクサンチドリやウスユキソウなどが咲く鞍部が”お花畑”と言われるところのようです。
が、花畑というには少なすぎるような・・・?
見たかったONOエランも枯れていたので時期が遅かったみたい、と思ったのですが、
翌日地元の方に伺ったら今年は花付きが悪いとのことでした、残念・・・
合羽を着るほどではない霧雨の中、たぶんここあたりから最後の登りかな?山頂目指してもうひと頑張り!
この「山頂まで20分」のあたりがきつかった!でも、ここを越えて上空が明るくなったと思ったら・・・
ふわっ、とフラットな場所に出ました・・・・先ほどまでとは全く違う風景が。なんでしょう?この美しさ?
苦しさから解放された瞬間の出来事、まるで天国に来てしまったかのようです(笑)
お花はほとんど確認できませんでしたが、ワタスゲがまだ残っていました。
「苗場山」の標識は木道の先にありました。そのすぐ脇に”苗場山自然体験交流センター(小屋)”
昔、山歩き始めたばかりの頃、本で見た苗場山の「遊仙閣」にいつか泊まってみたいと思ってたけど、
今はもうその願いは叶わなくなって・・・その頃来てみたかったな、とちょっと思いました。
デッキに腰掛けランチタイム。
お昼を食べている間だけは薄日が差して、日差しが肌に痛いくらいでしたが、すぐにまた曇ってしまいました。
さあ、ゆっくりもしていられないので行きますか。
ここが山の上だという事を忘れてしまいそうなくらい広々とした湿地帯がどこまでも続いているように見える。
天気が良ければさぞかし気持ち良い所なのだろうな~と思いました。
ゆっくりしていられない理由はもちろん「雷」 登っている時から時々遠くでゴロっという音がしていたからです。
下山は小赤沢コースへ。
心配した通り下山し始めたら一気に目の前がガスで真っ白、大粒の雨が降り出しました。
でも結局雷はなく、20分ほどで雨は止み幻想的な峰々が見えるくらいにまで回復しました。
小赤沢コースは9合目から7合目あたりまでロープや鎖のついた急坂。
その後はヌタヌタ、底なし沼的な場所もあったりの道。転ばないように気を使いました~(でも1回転んだけど)
4合目の水場あたりまで来るとようやく道が乾いてきて、3合目の駐車場がゴール。
心配していた雨にも結局大して降られずに、無事にワンウェイ苗場山プランが成功しました♪
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さてゴールが3合目だった理由は、宿泊を決めた小赤沢の民宿で迎えに来てくれる事になったからなのです。
山頂の小屋が満室で断られた時、さてどうしよう?と地図をにらめっこして閃いたのが「秋山郷」
なんとも珍しい秘湯があるのと、宿泊費の安さで問い合わせたら空いているとの事、電話対応の感じよさで即決。
民宿からサンダル履きで10分ほどの畑の真ん中にある「楽養館」温泉に入りに行きます。
風情のある建物の内部はウッディでキレイ、温泉は鉄分を多く含んだ赤い湯が特徴です。
その濃度は一般療養泉の倍以上とのこと。いやぁーー入ってみて納得、本当に気持ちの良いお湯でした!
このエリアの民宿宿泊客は皆、ここに入りに来るようです。宿泊者は入浴料¥300 ビールも売ってます。
(左:夕食の一部 右:朝食)
民宿に戻って楽しみな夕飯の時間。こちら「苗場荘」さんは1泊二食で¥6800 安い!
夕食の品数は10種類以上、地元の新鮮野菜素材の美味しいお料理やイワナ塩焼き、鹿鍋など良心的!
手作りの優しい味わいと気楽さがまるで自分の田舎に夏休みに来たような、そんな温かさいっぱいの宿でした。
若いおかみさんもお手伝いの近所のお母さんたちもみんな親切でもう家族みたい。
これはリピーターが多いのも頷ける宿です。ここにして大正解!お世話になりました!
苗場荘:長野県下水内郡栄村大字堺18162 025-767-2136
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帰りは小赤沢温泉バス停から中津川沿いにくねくねと、新潟方面へ山間の道を1時間ほど走ります。
豪雪地帯だという「栄村」こんなに町まで遠いとは・・・冬の厳しさがなんとなくわかるような気がしました。
バスは「津南役場前」で下車し、「越後湯沢駅」に乗り換え、また1時間。(南越後観光(株))
津南はジリジリ陽がさして暑かった。下山したら晴れるの法則・健在(笑)
最後は越後湯沢駅の「ぽんしゅ館」で試飲。直前で決めたわりには楽しい二日間の夏休みとなりました。
おしまい。
【行程】東京駅6:08→(新幹線とき)越後湯沢7:23 タクシーにて和田小屋(¥6,080)
和田小屋8:15→雷清水11:15→苗場山山頂11:55~12:40和山分岐13:15→3合目15:20
(翌日)バス小赤沢温泉10:47→津南役場前11:45 11:58→越後湯沢駅12:48
※バスは一日3本程度しかありませんのでご注意を。
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