今、この場所から・・・

いつか素晴らしい世界になって、誰でもが望む旅を楽しめる、そんな世の中になりますように祈りつづけます。

頑固おやじの手びき?

2015-02-23 11:55:53 | ひとりごと

心優しいけれど時には頑固さが私には反抗的な思いを抱きながらも随分と長く一緒に暮らしていただきましたね!

はためにはごく平凡な夫婦だったけれど、私はいつだって我儘で自分勝手だった気がする。

だからあなたはそのたびに頑固さを募らせていったのかしら・・・

ふと、そんなことを思いながら今日もさんぽに出かける。

歩き出しはいつも苦しくて、つらくて、嫌だな~と、しぶしぶ歩き出し、うちの頑固おやじはなかば強制的にさんぽに連れ出されて、私は苦しさでつい足を止めた。

脳梗塞の後遺症で私の眼は右眼は失明して、見えない、左眼はある程度は見えてるが距離感がつかめずに、また、体のマヒがまだよくなっていないのかふらつきがあり、骨なしのタコ状態とでも言おうか、良くものにぶつかるので体にはいつもどこかにあざがある、私はそのあざに気づいたとき自分の身の不自由さに口惜しさと共に情けない複雑な思いで、誰かに怒りをぶつけたくなる。

けれど私の周りには誰もいない、気安く話せる友や友人もいない、私の傍にいるのは後期高齢者の日ごとに頑固になる爺さん、わが夫だけ・・・

頑固な爺さんと我儘な私、なんとなくお似合いのふたりづれ、毎日の散歩に今日も歩き出した・・・

さんぽコースはいく通りかあるが耳がダメになってからは車が通らない路地裏が主なさんぽ道だけれど、ときには細い車道、裏通りには迷惑な車が止めてある、細い裏道は車が一台通り過ぎるのがやっとなほどで、我儘を言わせていただけるなら、迷惑で危険を感じるのがいつもの事だ!

家を出るとき、何だか嫌な気分だった、さんぽを怠けたかった、けれどわが夫の頑固な爺さんは無理やり手を引っ張るようにさんぽに連れ出した、

予感は的中した!

冬の陽を5階建てのマンションがさえぎり、冷たい風が私のほほを突き刺す、昨日の雪交じりの雨は今日の北風が氷に変えていたことなど気づかずに歩けば老男と老女は氷に足蹴りされて転ぶ。

ふたりは気恥しさと痛さに耐えて起き上がり、何もなかったように歩き出すと、黒塗りの高級車がドアを開けてこちらを見ている。

見慣れない高級車は、不似合いな路地裏の細道に停めてふたりの行く道をさえぎり足を止める、

この高級車の持ち主(運転手)は誰、だれなの、俗にいう財閥の御曹司?私の眼にはどう見ても、ええとこのおぼっちゃまには似合わない!

きんきらきんの茶髪頭がやけに目立つ若者がこれ見よがしに片足を外に出して私たち、じいさんばあさんに何をする気なの?

さてこの後は頑固な爺さんの手びきで、無事に家に帰れたのか・・・

<本当は小説にしたかったけど、まとめられず、残念です。>

読んでいただけた方のご想像にゆだねます、眼がいけませんので・・・