茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

季節の移ろいを感じる贅沢な時間・・・一年を炉と風炉に分け道具とお点前を変える茶の心。

2024年06月03日 | Weblog

表千家 風炉 薄茶 運び② おしまい

茶道では季節感をとても大切にします。茶の湯の一年が炉と風炉の二つの時期にわかれているのも時期ごとに道具とお点前が違うのもそのためです。11月から4月の寒い時期には炉を用いて床下から部屋を暖め、5月から11月までの比較的暖かい季節は風炉に切り替えて「夏は涼しく冬は暖かに」という自然にそくした千利休の教えがここに生きています。岡倉天心も「茶の本」でこの点を強調し世界に発信しています。特に茶花は季節の花を「野にあるように」利休の教えのよう床の間に置きます。これで季節感が演出でき、お客をおもてなしができます。騒がしい今、自然と切り離された現代にあって季節の移ろいを感じながらお茶を頂くというこれほど贅沢で心豊かなひとときが他にあるでしょうか。・・・私も茶道に入って本当によかったと思います。これぞ日本人の心です。

 

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