精霊流し(昭和49年)グレープ
日本人のしきたりなのだろうかカレンダーには無くてもお休みになるのが「盆休み」でしょうか。13日から16日まではお休みになります。
「盆休み」の風習は日本独特の文化で、古代から続く祖先の霊を敬ってきた信仰と仏教が合わさった結果誕生したものです。これに仏教の「盂蘭盆」の行事が重なりいつしか「お盆」と呼ばれるようになりました。「盂蘭盆(うらぼん)」とは「逆さにつるされた苦しみを救う」というサンスクリット語(古代インド語)です。お釈迦様の弟子の目蓮が「死んだ母親が地獄に堕ちて逆さ吊りの罰を受けて苦しんでおりますがどうしたらよいのでしょうか」とお釈迦様に尋ねたところ、「七月十五日に供養しなさい」と言われ、早速その日に供養したところ、極楽浄土にいけたそうです。
これが「お盆」のいわれだそうです。16日には祖先の霊が浄土に帰りますので道を明るく照らして送りだします。この時、盆棚に飾りおいた品々を川や海に流す「精霊流し」が行われます。
「灯篭流し」も同時に行われ、明るく賑やかに送りだし出します。「盆踊り」もこれに合わせて、賑やかに派手に先祖の霊を送ります。「阿波踊り」などはその良き例になりますね。
さすが、日本人のしきたりには感動いたしますね。