小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

ためしてガッテン「美肌の大敵! 治らないニキビの正体」

2014年08月01日 20時08分13秒 | 医療問題
2014年7月30日に放映されました。
あまり期待しないで見はじめましたが、結構なかなか・・・いや実に勉強になりました。

番組紹介
今回のテーマは、お肌の大敵「ニキビ」。
知らないうちにできていたり、なかなか治らず跡が残ったりするニキビを早く治そうと、さまざまなケアをしている人は多いのではないでしょうか。
ところが、“ニキビ”と思っていた症状が、まったく異なる「偽ニキビ」の場合があったのです。
今までよかれと思ってやっていたニキビ対策で、眠れないほどの激痛やボツボツが大増殖するなど、重篤な症状に襲われてしまうことも!
普通のニキビのようで実際は異なる3つの偽ニキビのメカニズムや正しい対処法などをお伝えしていきます。


思春期のニキビは油の過剰分泌、青年期以降のニキビは乾燥肌が主な原因、という説明に目から鱗が落ちました。
また「偽ニキビ」と称して、ニキビに似ているけどニキビじゃない、ニキビの治療をしても悪化してしまう病気を3つ挙げていました。

■ 扁平疣贅

 ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の感染症です。顔を触るクセが広がる主因。また、フェイス・ケアに熱心なほど広がってしまう恐怖。

マラセチア毛包炎
 顔面のニキビはアクネ菌が主因ですが、背中のニキビはマラセチアが主因との説明でした。違いは発生数でアクネ菌<マラセチアだそうです。
 アクネ菌は細菌なので抗菌薬(=抗生物質)が有効ですが、マラセチアは真菌(=カビ)なので抗菌薬は無効、抗真菌薬が有効です。

■ 面疔
 古くから「命に関わる病気」と言われた鼻にできる“おでき”。毛細血管を通って脳に達すると重症化するので都市伝説ではありません。
 犯人はブドウ球菌です。
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