小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

「ワクチンの罠」(船瀬俊介著)

2014年04月30日 23時33分00秒 | 予防接種
イースト・プレス、2014年発行。

著者はジャーナリストで医療関係者ではありません。
読んでみてビックリしました。
すごい! ひどい! 何じゃこりゃ?
自分に都合のよいデータを表面だけ見繕って、インパクトのある文言で不安を煽るストーリーを展開する才能・センスは抜群で、感心しきり。
今まで読んできた本とは別世界です。
そのポリシーは「すべての医療を拒否」。
反論する気にもならない低レベルの内容でした。
途中でうんざりして読むのを何度もやめたくなりましたが、なんとか読了。
でもこの本、売れているようです(苦笑)。

目に付いた文言を記しておきます;

■ ワクチンの正体は“生物兵器”である。
■ ワクチンの三大目的は「感染させる」「病気にさせる」「早く死なせる」である。
■ ワクチンの第一の罪は「効かない」、第二の罪は「毒物である」、第三の罪は「病気を作る」。そして第四の罪は「感染症を爆発させる」。あらゆるワクチンの真の目的は、感染症を爆発させることだ。
■ 子宮頸がんワクチンは、世界規模のバイオテロ。悪質な詐欺罪であり、傷害罪、殺人罪だ。真の狙いは人口削減のための「不妊政策」である。
■ “原子力ムラ”と同じように、国と製薬会社、専門家による“ワクチンムラ”があった。
■ 抗がん剤、放射線には強力な発がん作用がある。政府が発表する子宮頸がんの年間死亡者数2700人のうち、少なくとも2000人あまりは抗がん剤で毒殺、放射線で焼殺、手術で斬殺されたのだ。
■ ビル・ゲイツ財団をはじめ巨大医療マフィアは、堂々と「ワクチンによる人口削減」を謳っている。
■ 不妊治療を行っているIVP大阪クリニックの調べでは、既に日本では、20歳前後の男性の9割以上が不妊レベルである。
■ 子宮頸がんワクチンの国内臨床試験、612例のうち、注射部位の「疼痛」が606例(99%)。ほぼ全ての症状が痛みを感じている。いかに毒性が激烈かわかるだろう。
■ 全てのワクチンをとにかく拒否すること。障害者、死者になりたくなければ! なぜなら、障害者、死者をつくることが政府の仕事だからだ。
■ ヒブの犠牲者のほとんどは抗菌剤による副作用死ではないか。
■ 風邪が悪化するのは病院に担ぎ込み、様々な抗菌剤や解熱剤を乱用されるからだ。つまり薬剤の副作用である。
■ 米国のロックフェラーと英国のロスチャイルド、この二大財閥が世界の医療利権を握っているのだ。
■ 医療の9割がなくなれば健康になる。ワクチンを拒否した人はガンにならない。


・・・注射というのは皮膚に針を刺す行為ですから「痛い」のは当たり前では?

唯一、うなづけた文言は、
■ 医薬品添付文書は、まさに生死を分ける「命のマニュアル」である。ワクチンを接種するときや、薬を飲むときには、絶対に入手しなければならない。入手したら、眼光紙背に徹して読み込む。それができない人は、絶対にワクチンや薬に手を出してはいけない。

日本人の“おまかせ”文化、自分で判断しない文化の弊害を批判しており、私もその通りだと思います。

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