新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

現状に不満な有権者は与党のタレント候補には投票するな

2022年07月07日 11時44分41秒 | 参院選挙

3日程前にオジサンはこんなツイートをした。
 


 
コヤツの問題発言に対する釈明が有権者をバカにしていた。


「誤解を招く表現だった」と山際大臣 発言釈明も撤回せず|TBS NEWS DIG
 
最近の自民党議員や閣僚が不適切発言や問題発言をした時の釈明会見で必ず飛び出すのが「誤解を招く表現」。
 
まるで誤解したほうが悪いと言わんばかりの不遜な発言である。
 


 
上記ツイート主の戦史・紛争史研究家でもある山崎 雅弘は昨年、「繰り返される『何々の意図はなかった』と『誤解を与えたならお詫びする』という合わせ詭弁」という記事でこう解説していた。
 
■「何々の意図はなかった」という第一の詭弁
・・・前略・・・
国会議員が失言や暴言で批判を浴びた時、決まって口にするのが「何々の意図はなかった」という言い逃れです。
 例えば、自民党の杉田水脈衆議院議員は、2020年9月25日に開かれた自民党の合同会議で、女性への暴力や性犯罪に関して「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したことがメディアに報じられると、激しい批判を浴びました。
 杉田議員は最初、そのような発言はしていないとシラを切りましたが、9月29日に同じ自民党の橋本聖子男女共同参画相(当時)からも批判されると、一転して発言を認め、10月1日付の自身のブログ記事で「謝罪らしきもの」を公開しました。
 杉田議員は、まず「女性を蔑視する意図はまったくございません」とした上で「発言で女性のみがウソをつくかのような印象を与え、不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます」という形で、形式的な「お詫び」を行いました。
 どうでしょう? 先に紹介したテレビ朝日の告知文とそっくりではありませんか?
 そして、論理的に読み解けば、この二つは両方とも、一見すると自分の非を認めているようでいて、実は本質的な部分においては反省していません。テレビ朝日と杉田議員が認めて「お詫び」しているのは、自分の意図を正しく理解しない相手を「不快にさせてしまったこと」だけであり、自分の意図それ自体には何の問題もないと居直っています。
国会議員がよく使う「誤解を与えたのならお詫びする」という、一見謝罪に見せかけた論点ずらしの説明も、これと同系統の詭弁です。自分の発言や考え方に問題があったとは認めず、受け手側が「問題だ」という風に「誤解」したのであれば、その「誤解させたこと」についてのみ、お詫びする。見た目は謙虚ですが、本質的には責任を相手に転嫁する傲慢な居直りの態度であり、これを見た人の多くは漠然と不快に思うでしょう。
 テレビ朝日の弁明文には「誤解を与えたなら」という言葉は入っていませんが、意味はそれと同じです。内容が女性蔑視だと多くの受け手が感じたのであれば、それは紛れもなく「女性蔑視の表現」であり、テレビ朝日が本来やるべき謝罪とは、批判を受けるまで、これが「女性蔑視」であると気づきませんでした、という正直な反省でしょう。
 実際、言動を「差別的だ」と批判されて、自分の中にあった無自覚な差別意識に気づきました、という「正直な反省」をする人物も時々います。
 けれども、政治家や大手企業の「お詫び」は、今では多くの場合、前記した二つの詭弁の合わせ技になっています。 
■この二つの詭弁の合わせ技が意味するもの
一般に見過ごされがちなのは、政治家らによる「何々の意図はなかった」と「誤解を与えたならお詫びする」という詭弁の合わせ技を、そのまま看過することの危険性です。
 第三回で指摘した通り、「控えさせていただく」という詭弁は、やるべきことをやらないことの「言い逃れ」であるのと同時に、発する者とその相手との関係を上下の構造に固定化するという「隠された心理的効果」を持つ危険な詐術でもありました。「何々の意図はなかった」もこれと同じで、この詭弁は常に、立場が上の者が、下の者に対して発する図式になっています。例えば、交通違反で止められたドライバーが「スピード違反をする意図はなかった」と言ったとして、警官は許すでしょうか。サッカーの試合で相手選手の身体を蹴ってレッドカードを出された選手が「蹴る意図はなかった」と言えば、審判は許すでしょうか。
 これらの例でわかる通り、「何々の意図はなかった」が許されるのは常に、力関係で「強い側」に立つ者だけです。そして、メディアがこのトリックを見抜けず、あたかも「謝罪」したかのように無批判に報じることで、この詭弁を発する者は責任逃れに成功するだけでなく、「自分は強い側にいる者で、お前らは弱い側にいる者だ」という権力勾配の図式を、ほとんど無意識レベルで、受け手に植えつけることができます。
 差別的な発言をする者は、必ずと言っていいほど「差別の意図はなかった」と言い逃れを図ります。そして日本社会は、この詭弁に無抵抗で、そのまま受け入れてしまうので、いつまで経っても性差別や民族差別などが社会から無くなりません。いい加減に、こんな詭弁にだまされて実質的に差別の温存を許すパターンに終止符を打ちませんか?

 
「実質的に差別の温存を許すパターンに終止符」を打つためにはこのような詭弁を駆使する政治家の釈明を一切の批判なしに垂れ流すメディアが根本的に悔い改めるしかないだろう。
 
さて、熾烈を極めている参院選の東京選挙区。
 
昔から「人寄せパンダ」として担がれたタレントやアイドル連中は、地道な政治経験など全くないが、しっかりとした「振付師」がいれば、その通りにふるまうことが本来の才能なのかもしれない。
 
なまじ自分で考えたストーリーをしゃべると話の前後で矛盾が生じる場合がある。
 
したがって、自民党が担ぐ「顔と名前」だけはある程度知られている連中には、スピーチライター、脚本家連中、さらに秋元康以下電通含めバックアップが他の野党候補とは比べ物にならないほど充実しており、全て台本通りの演出、スマイル演技は握手会で手馴れたものであろう。
 
そのためなのか、あの田中龍作がこんなツイートを飛ばして笑われていた。
 

 
それならば、操り人形の実態を暴露すべきであろう。
 
 生稲晃子、矛盾だらけの政策で大炎上。パクリ疑惑に適当回答&推薦者に故人の名」  
     
■タレント候補者がつぎつぎと矛盾のある言動で炎上
大手新聞社は出馬した候補者に対して、争点になる政策に関するアンケートを実施する。生稲はアンケートをそれほど重要視してなかったのか、質問の意味を理解していなかったのか、“いい加減”と思われてしまってもおかしくない回答が目立つ。
毎日新聞では「富裕層の課税強化に賛成か」という質問では「反対」としながら、朝日新聞の同様な質問には「どちらかといえば賛成」回答するなど、矛盾している解答が炎上騒ぎを起こしている。
また、NHKの候補者向けアンケートにほとんど無回答だったことで批判を受け、公式サイトで謝罪。その上で改めてアンケートへの回答をサイト上で公開したが、そこでは「同性婚の賛否」について、「反対」と答えている。
「誰もが働きやすく、自分らしく生きられる国へ」をスローガンに掲げながら、同性婚は認めないというスタンスに疑問の声があがっているようだ。
他にも、生稲を支持した音楽団体の推薦者の名簿には既に故人もいることが発覚。本人なのかサポートをする側のミスかは不明だが、あまりにもお粗末。さらに生稲や元SPEEDの今井絵理子などのタレント候補を支援する音楽団体に対して、業界関係者が抗議声明を発表する事態となっている。
また自らも闘病経験があり一番に掲げる政策が「がんから国民を守る」でありながら、支援団体が全国たばこ販売政治連盟という、ツッコミどころ満載の言動のオンパレードが続く。
生稲は担がれたのは75歳で引退を表明した中川雅治氏の東京選挙区の後任だった。元々、片山さつき氏が狙っていたポジションだったが、派閥を離脱した片山氏が引き継ぐことを二階派が妨害。何人かの女性タレントが候補に挙がったあげく、最終的に生稲に決まったという。
それゆえ政策が付け焼き刃であることは否めないが、政治家を目指すのであれば首尾一貫の姿勢は必要だろう。
■他の候補者のアンケートを丸パクリ?疑惑も発生
7月5日の東京新聞社のアンケートでは、同じく東京選挙区で立候補している自民党の朝日健太郎氏と回答が酷似していることが指摘された。
2人の文面の違いは読点の多さと語尾だけだが、生稲がパクったというより、2人とも自民党の事務員が作った模範解答をそのまま書き写したのではという指摘もある。
さらに生稲には選挙のために起きた訴訟問題を抱えている。
収録した通販番組が参院選に立候補したため再編集や再収録が必要となり、事業会社から約1千万を請求された。通販番組だけに損害は製作費だけでなく、見込まれていた売上も入らなくなるので、今後請求額が2千万から4千万ほどに膨れ上がる可能性もあると週刊新潮は報じている。
参院選の投票日まであとわずか。自民党の圧勝が囁かれる中、世論調査では東京選挙区で生稲の当選も有力視されている。残された期間、有権者から不信感を買わないような戦い方が大切のようだ。

 

 
もう、こんな風に思われているのなら哀れの一言である。

 
それにしても、こんな消費期限切れの元タレントに投票する有権者は、おそらく現状に満足していなくても「一抹の夢」を追っているのではないだろうか、とオジサンは思う。
 
 

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