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新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

参政党の正体は劣化版自民党

2025年07月29日 12時13分35秒 | 参院選挙

いやはや、自分たちの不祥事もキチントけじめ付けrwれない連中が集まった自民党の両院議員懇談会が開かれ、「石破降ろし」の声が飛び交ったと報じられていたのだが、実際の会場はスカスカだった。これを受けて、メディアは「石破退陣」の大合唱の理由が、「けじめ」らしいのだがそれならば「裏金事件」にも「けじめ」をつけろ、というのが世論の流れなであり自民党の惨敗の原因であり、石破茂が責任をととってもなんら変わりがないことをメディアはそこはまったくスルーしてしまった。
 
石破首相 続投に重ねて意欲 自民党両院議員懇談会の終了後


 


 

ところで週刊現代が参院選で躍進した参政党を徹底分析していた。
 
やはり参政党・神谷宗幣の哲学は『ヒトラーの考え方』に酷似している…グローバル資本を『悪魔化』」する「わかりやすさ」の危険性
 

■参政党を「排外主義」と批判しているようでは
今回の参議院選挙では、「日本人ファースト」というわかりやすいキャッチコピーで人気をさらった新興勢力の参政党が一大旋風を巻き起こした。
これに対して共産党や立憲民主党などの「リベラル」勢力から、「排外主義」という批判が加えられたが、そのあまりに筋違いな批判に国民世論は逆に反発したというべきだろう。
共産党との選挙協力によって、反自民の受け皿として議席を大きく伸ばすと見られていた立憲民主党は、蓋を開ければ議席数を増やすことが全然できなかった。全国比例の獲得票数では、国民民主党や参政党にさえ勝てず、野党第3党の立場に甘んじることになった。
日本人が日本の運転免許を取得するには、かなり難しい筆記試験を受け、かつ90%以上の正解であることが必要とされるのに、外国人が外国で取得した免許を日本の免許に切り替えるには、10問の〇✖問題で7問以上正解すれば合格でき、問題も簡単な上、滞在しているホテルでも住所として登録できるという、驚くような制度になっていた。
こんな外国人優遇はおかしいのではないかという声が上がったのは当然だろう。
日本人が犯罪を犯せば逮捕されるのに、外国人が例えば覚醒剤の密輸といった重大犯罪を犯しても、理由も開示されないまま不起訴になるという、よくわからないことも横行している。
こうしたあり方を変えようという当たり前の主張に対して「排外主義」だと非難しているようでは、「リベラル」勢力が衰えるのも無理はない。
本質は資本主義に対する不信
では、参政党の主張は概ね妥当なものかといえば、私はそれは違うと断言する。むしろ参政党の主張はかなり危うい。彼らの主張のおかしさは多方面に及ぶが、その中でも特に注目しておきたいのが、反グローバリズムの主張だ。
参政党の神谷宗幣代表は7月13日の柏駅前の街頭演説で、概ね次のような内容を語っていた。
「グローバリズム大企業は利益を増やすことばかりを考えていて、そのために働く人たちの賃金をどんどん圧縮していく。労働力を買い叩くだけでは飽き足らず、もっと安い労働力が欲しいから、外国人労働力をどんどん入れるようなことまで推し進めるのだ。この中で一部の資産家だけが儲かり、中間層は没落し、貧しい人たちはさらに貧しくなっていく。グローバル展開しやすいように各国政府に働きかけ、国境を緩めるように規制緩和をさせるように動いて、世界的に貧富の格差をさらに押し広げている。そもそもグローバリズムの起源は、かつてのスペインとポルトガルが始めた世界侵略にある。現地の人たちを奴隷化し、経済侵略を深めていった。これが世界の歴史で、それが形を変えて今も世界中で行われているのだ。」
神谷代表は、反グローバリズムの主張をする際に、インカ帝国やアステカ文明が滅ぼされた話まで持ち出して、そうやってみんなの富を奪っていったのがグローバリズムで、それが形を変えて、今も世界中で行われているのだなどと語っていた。
ここには、共産主義と似たような資本主義に対する不信感、憎悪がある。参政党からすると、グローバル大企業は悪徳マフィアみたいな存在なのだろう。悪徳マフィアが行うような不道徳なことは許されないとして、市場原理を否定する議論に繋げていくのだ。ちなみに参政党は、農林水産業従事者の公務員化を訴えているが、ここにも彼らの資本主義・市場原理に対する不信感が見て取れる。
■ヒトラーの論理と手法との類似
ここで想起してもらいたいのは、アドルフ・ヒトラーとナチスだ。
若い頃に夢破れて貧苦に喘いだヒトラーは、同じように貧苦に喘ぐ生活を送っているドイツ人と交流する中で、アーリア人(ドイツ人)は優秀で勤勉なのに、なかなか生活が豊かになれないのは、ユダヤ人のせいだという考えに出会い、やがてその考えこそが正しいと思うようになっていった。
ユダヤ人が持てる財力を背景に、経済界と政界を牛耳っていて、奴らによってドイツ人たちは奴隷のようにさせられているのだ、自分たちドイツ人が豊かになれないのは、ユダヤ金融資本のせいだと、ヒトラーは本気で考えるようになった。
ヒトラーはその後愛国心に駆られて第一次世界大戦に進んで参戦し、結構な活躍をした。そんな中、1917年にロシアで社会主義革命が成功したとの話が世界中に伝わり、戦争をめぐる状況が大きく変化した。ドイツ国内でも共産主義者たちが煽動する反戦運動が大きく盛り上がり、このまま戦争を続けるとドイツでも共産革命が起こりそうな状況になってきた。
共産主義者たちは戦争を内乱に転化することによって革命を達成することを戦略として位置付けており、ドイツ政府はこの不穏な状況を乗り切るためには、戦争をやっている場合ではないと判断し、戦争終結に舵を切った。
しかしながら、ヒトラーは、戦争はまだまだ続けられる状況にあったと考えており、戦争終結の判断は完全な間違いだと考えていた。そしてこの「間違った判断」をドイツ政府が下したのは、ドイツ政府の決定に大きな影響を与えられるユダヤの金融資本のせいだと捉えたのだ。
敗戦後のドイツは、戦勝国側の過酷な賠償請求によって、とてつもなく厳しい状況に陥った。こんなにドイツ人が苦しまなければならないのも、ユダヤ金融資本のせいだとして、ヒトラーはユダヤ金融資本に対する憎悪をさらに強めていった。
ヒトラーはこの憎悪をもとに、ナチスをユダヤと戦う組織として作り上げていった。
自分たちアーリア人は真面目に努力をしているのに、なかなか苦しい状態から抜け出せないのは、ユダヤ人が悪いんだ、ユダヤの金融資本が悪いんだという形で、まず外部に敵を作る。その敵に向かっている自分たちは正しいんだとして自らを正当化し、「正義」の立場でまとまっていく組織力を発揮する。
このヒトラーの考え方と組織化の論理と参政党の考え方と組織化の論理は、かなり似通っているのがわかるだろう。
■外部に共通の敵を作ることの危険性
念のために言っておくが、私は今、参政党で頑張っている人たち、参政党を応援している人たちの純粋な心を否定するつもりは全くない。お金なんかよりも理念の方が遥かに大切で、自分の大切にしたい理念のために自分の人生を捧げられれば幸せだと思っている人たちが今、参政党に集まっている。
しかしそれを言うなら、100年前にヒトラーやナチスを押し上げていった人たちの中にも、ユダヤ資本を自分たちの共通の敵とするその考えを正しいと信じ、自己犠牲を厭わずに、その政治運動に参加していった人たちが数多くいたことも、正当に評価すべきではないか。彼らの存在なくして、ヒトラーやナチスが力を持つことはなかったのだ。
共産革命に身を投じていった人たちも同様だ。彼らは共産主義を実現することで、万民平等の理想社会が実現すると本気で信じて、人生を共産革命に捧げていったのだ。
こうした人たちのあり方は純真で美しいんだけれども、もう一方でそうしたものばかりで社会運動が広がると、社会的破滅につながることにもなりかねないことを理解してもらいたいのだ。
外部に自分たちの共通の敵を作り出し、あいつらこそ悪い、悪の権化だという批判を元に団結を強めるというのは、一番団結を作り出しやすいやり方だが、そこに危うさもあるということを、私としては理解してもらいたい。
■情けないグローバリズム悪者論
さて、ここ30年にわたって日本が経済成長できなかったことをグローバリズムのせいだと考える人が増えている。
だが私は、この議論が正しいとは思っていない。
バブル崩壊によって民間投資が冷え込む中で、日本政府は将来成長にとって必要な投資(ロボット、次世代原子力、核融合、IT、物流改革など)を国がどんどん引っ張り、そこに民間投資を引き込んでいくような流れを作るべきだった。だが緊縮財政論に凝り固まった勢力が強かったために、そういう動きが取れなかった。これこそ日本経済の停滞の主要因ではないかと私は思っている。

また、日本の企業が従来型の企業構造を大胆に変容させ、変化に対して素早く動ける体制を築かなかった問題も指摘されて然るべきだろう。
これらはいずれも日本国内の問題なんであって、それをグローバリズムなる外部の陰謀のせいにするのは筋違いではないのか。自分でやるべきことをやらないで、うまくいかなかったら、私たち日本人は悪くない、悪いのはグローバリズムだというのは、日本人として情けないとさえ思う。
グローバリズムとよく結びつけて取り上げられるものに、移民の問題がある。
経済安全保障の問題に加え、固有文化の問題もあるから、自由に移民を入れることが正しいなどとは、私は全く思っていない。安易な移民政策が文化摩擦を生み出し、治安悪化につながることは、欧州を見ればわかる話だ。
仮に自由に移民を入れることのみを「グローバリズム」として定義するなら、私にしても反グローバリズムという立場になるだろう。
■移民問題の論理のすり替え
実際には、反グローバリズムの人たちは、自由に移民を入れることを定義の曖昧な「グローバリズム」の単なる一例として扱った上で、「グローバリズム」に悪のイメージをつけるために、スペインやポルトガルの過去の残忍な侵略行動の例まで取り上げ、グローバリズムの本質は昔も今も変わらないのだという理屈をつけ、グローバル資本を悪魔化するという論理構成を取っている。
「移民反対なら反グローバリズムだ。反グローバリズムなら、グローバル資本にも反対すべきだ。グローバル資本は悪魔だ」という論理のすり替えが行われているのだ。
反グローバリズムの主張には、資本主義や市場原理、あるいはそのもとで生まれてくる大企業に対する嫌悪が本音としてはもともとあり、それを正当化するための入口として移民問題を扱いつつ、それを全然関係ないところにまで広げて適応させるのだ。
「不法移民反対」とか「安易な外国人の流入反対」とか「日本人ファースト」だけで済ませばいいことを、これを「グローバリズム」という曖昧な概念に差し替え、この「グローバリズム」に悪のイメージをつけさせるために、スペインやポルトガルの過去の残忍な侵略行動の例と強引に結びつけ、グローバル資本を悪の権化として位置付けるというとんでもない飛躍が行われている。この飛躍は恐らくは無自覚的なものであり、もともと悪意のあるものだとは思わないが、それでも大きな危険があるのは、間違いないのだ。
論理のすり替えによって作られた反グローバリズムが、それを主張する新興政党の大躍進によって、この日本で大きなうねりを作り出した。「そうだ、そうだ、グローバリズムが悪いんだ」という世論が日本国内でこれ以上安易に強まるのは、ナチス台頭の歴史を見ても、かなり危うさのあることではないかと、私は危惧している。
参政党員や参政党の支持者には、私のこの議論は感情的に受け入れられないものだろうと思う。
だがこの私の議論を無視して、自分たちの純粋な気持ちから出ている行動や考え方に疑問を持たないことが、日本を大きな過ちに繋げるかもしれない危うさがあることを、私はここで警告しておきたいのだ。


 
「ヒトラーの論理と手法」そして「論理のすり替え」に長けていたのが神谷宗幣なのだが、さらにこんなことが指摘されている。
 
元党員が「もはや洗脳」と暴露…参政党を躍進に導いた神谷宗幣代表の「オカルト人脈」と『組織運営術』
 
参院選で大幅に議席を増やした参政党。SNSなどネットをうまく駆使していると言われるが、それだけではない。躍進の秘密に迫る。
■いつのまにか神谷代表の「独裁体制」になっていた
「言ってみれば特殊な団体で、オカルト集団ですよ」
神妙に語るのは元中部大学特任教授の武田邦彦氏(82歳)。読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』などで人気を博した学者の武田氏は、'21年から約2年間、参政党の運営方針を決めるボードメンバーとして活動した。
当初、執行部で確認し、有権者とも約束したのは、党員みんなで意志決定をしていく組織にすること。ところが、代表の神谷宗幣氏(47歳)は勝手に規約を変え、党首の交代も何もかも独裁的に決められるようにした。約束を反故にする組織で活動したことを私は有権者に謝りたいのです」(武田氏)

かつての最高幹部の一人にここまで言わせる国政政党とは一体何なのか―。
■「国際金融資本家がメディアを牛耳っている」
〈『極右』『陰謀論者』と(政治家が)メディアからレッテルを貼られるのも、国際金融資本家がメディアを牛耳っている背景があるからです〉
これは、昨年6月に発刊された神谷氏の著作『参政党ドリル』の一節だ。全体を通して感じるのは、「国際金融資本家」が日本を支配しようと蠢いてきたとする陰謀史観だ。参院選では「日本人ファースト」と保守層ウケするキャッチフレーズを掲げ、「排外主義」との批判を呼んだ。同党の新日本憲法(構想案)では国民主権を否定する文言が並ぶ。
荒唐無稽に見える主張を展開する参政党はなぜ、躍進したのか。「石破自民」から離反した自民の岩盤支持層の投票先となり、実態をよく知らない「ライトな保守層」の受け皿としても選択された。

注目されるのが、SNSやYouTube動画の積極的な活用などの「空中戦」だが、見過ごせないのが組織力の強さだ。
■「もはや洗脳では?」と思うほどのハードな研修
参政党の組織力を象徴するのが、「信者」と形容される熱心な党員・サポーターの存在だ。'23年の衆院選で参政党の兵庫6区の公認候補予定者だったが、その後、離党した太田勝規氏が明かす。

「参政党の候補者や党員は毎日のように街頭活動をやるなど、地道な活動を積み上げてきた。支部長は深夜2時までZoom会議を繰り返してモチベーションを高めるなど、熱意は半端ではありません」
一方、太田氏は候補予定者だった'23年に、「もはや洗脳では?」と思うほどのハードな研修を福岡で受講した。

「非行少年の更生などを手掛けてきた講師を招き、朝から深夜まで延々とリーダーシップ論などの研修をやった。ホテルに戻ったら気力が尽きて寝るだけ。仲間と交流する時間もないほどぎっちり予定が詰まっていた」(太田氏)
■怪しげな「新宗教」との連関
他のことが考えられなくなる状況の中で「参政党に批判的な内容の動画は見るな」といった指令が党内で出ることもあったという。
「参政党は『大企業や宗教団体から支援は受けていない』と言いますが、内部には新興宗教の信者さんやネットワークビジネスをやっておられる方もいらっしゃいます」(同前)
代表の神谷氏自身、スピリチュアルな思想との親和性を隠さない。胎内記憶を提唱する産婦人科医の池川明氏などと交流。怪しげな「新宗教」との連関も取り沙汰された。
「キリストの幕屋は聖書を独自に解釈し、国粋主義的な側面を持つ異端の信仰集団です。〈聖書を深く読めば読むほど、民主主義というものには反対です〉といった教義を持つ。その伝道師に師事した赤塚高仁氏が会長を務めるヤマト・ユダヤ友好協会は『神は歴史的使命を達成するためにヤマトとユダヤの民を選んだ』という独特の選民思想を説いています。神谷氏は'22年頃まで同団体の理事で、協会主催のイベントでも講演した」(参政党関係者)

この点を参政党に尋ねると、〈神谷代表がかつてヤマト・ユダヤ友好協会の理事を務めていたのは事実ですが、同団体は宗教団体ではなく、民間の友好団体〉などと回答した。(続き)

まるで「劣化版」自民党…参政党に浮上した「政治資金規正法違反」疑惑!専門家から「裏金も疑われる」と指摘も
 

■支えるのは「自民党出身」のスタッフたち
参政党の組織力を裏付ける要素が強固な地方組織だ。公式HPによると、'20年の結党から5年あまりで全国に287支部を設立し、地方議員は150人を超える。

代表の神谷宗幣氏はかつて大阪の吹田市議を2期務めた。'12年衆院選には自民党公認で大阪13区から出馬するも、当選は叶わず。'15年の府議選にも無所属で出馬したが、最下位で落選した。長年の交流を持つ自民党の地方議員はこう語る。
「不遇の時代が長かった神谷君に『新党をつくるならどうすべきか』と相談をうけたことがあります。私が強調したのは、昔の自民党の強さは、地方組織の頑丈さだということ。兵隊として動く地方議員がしっかりしてないと国政選挙は戦えない。参政党も「自民方式」を意識しています」

神谷氏の脇を固める参政党の事務方にも、同様の問題意識を持つスタッフがいる。

「たとえば神谷側近の地域統括部長の藤本一磨氏は元習志野市議で、自民推薦で市長選に出馬した過去もある。神谷氏が吹田市議時代に立ち上げた地方議員の全国ネットワーク『龍馬プロジェクト』は参加者の約8割が自民系でした。藤本氏もその時からの付き合いです」(参政党関係者)
■収入は1年で約13億円!参政党の恐るべき集金力
かように「自民党の組織力」を知るスタッフらが地方組織作りに携わっている点が、参政党の基盤だ。ただし……、

「参院選でも元自民党衆院議員の安藤裕氏が参政党から全国比例候補として出馬しましたが、彼は自民党時代に女性問題で出馬を断念した人物。要は、神谷氏しかり、自民党ではやっていけない人が参政党に流れ、人材の質は『劣化版自民党』です」(同前)
もうひとつ指摘しておかなければならないのが、「集金力」である。参政党の元近畿ブロック長の出原秀昭氏が語る。

「タウンミーティングで活動費を稼ぐことが推奨されています。2000~3000円のチケットを参加者に買わせ、ボランティアスタッフにも販売。さらに神谷さんをはじめとする講師を党本部から呼び、講師料を神谷さんの親族が代表を務める『イシキカイカク』(以下、イ社)に支払う」

こまめな集金により、参政党の'23年分の収支報告書によれば、収入は約13億円に及ぶ。
■「政治とカネ」の問題が次々と浮上
だが、収支報告書を精査していくと、「政治とカネ」の問題が複数浮上した。

筆者が入手したのは、参政党が'22年分の収支報告書に添付し、総務省に提出した振り込み記録だ。同年7月29日に、参政党本部からイ社に900万円の振込履歴がある。しかし、収支報告書のどこにも出金が記載されていない。収支報告書上に載らない「裏ガネ」が存在したのか。政治資金問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。

「実際には支出があったのに、それを収支報告書に書いていなかったとすれば、政治資金規正法違反(不記載)となります。5年以下の禁錮または100万円以下の罰金に該当する可能性があります」
この点を参政党本部に尋ねるとこう書面で回答した。

〈900万円の取引は、令和4年1月18日、今後の活動資金に備える目的でイシキカイカクから参政党へ一時的に仮払いとして資金をお預かりしたもので、実際には使用せず、同年7月29日に全額をイシキカイカク社に返金しております。この取引は、寄付や対価の支払いといった実質的な収入・支出には該当しないと判断し、収支報告書には記載していません。上記の事情から、本件は政治資金規正法違反には当たらず、いわゆる『裏金』とのご指摘も事実に反するものと認識しております〉

つまり、イ社からの900万円の「預かり金」を、同社に「返金」したもので、収支報告書に記載しなくてもいいと判断したという。果たして本当にそんな理屈が成り立つのか。
■本部から支部への寄付も記載されていない…!
参政党も「現時点では訂正の必要ないと考えておりますが、今後の運用や指摘等を踏まえて、必要に応じて適切に判断して参ります」と逃げ道を用意する。実は参政党の説明通りだとしても、規正法上の問題があるのだ。

「約半年以上にわたりおカネを預かっていたとすれば、政党は借入金として記載すべきです。さらにそれを返金したのなら支出として記載する必要も当然ある。政治資金規制法違反(不記載)にあたる可能性があります。

前年度の繰越額が7000万円以上ある中で、預かり金が必要という説明自体も理解に苦しみます。政党側の『裏ガネ』をイ社に支払ったのではないかという疑念を払拭するためにも、参政党はイ社からの900万円の振込履歴を開示すべきです」(上脇氏)
参政党本部から支部への寄付が、収支報告書上で記載されていない事例も存在した。'22年に参政党本部は山形支部に対して、10月17日付で20万6000円の支部交付金を支出している。しかし、支部の収支報告書にはそれが記載されていないのだ。

参政党本部に尋ねると、「交付金20万6000円は党費収入として誤記されており、現在、再修正手続き中です」と瑕疵を認めた。
「政治資金規正法違反(虚偽記入)に該当する恐れがあります」(前出・上脇氏)
躍進の陰で積み重ねた「綻び」は、大きな亀裂になりかねない―。


 
やはり、結局は「劣化版自民党」という政治資金には裏がある政党なのだろう、とオジサンは思う。 
 

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