来週久々に乗る予定の東海道新幹線。1964年の開業以来40年以上重大事故の死者ゼロを継続している新幹線システムだが、実は大事故一歩手前という事象はいくつかある。
・豊橋車軸折れ事故
200km/hで走行中に車軸折れ。床下から火花が出ているのを車掌が発見し、緊急停車。事なきを得る。
・グリーン車客室破壊事故
走行中ブレーキディスクの不良による割損飛散でグリーン客室の床下を突き破り、客室内が大きく破壊された。だが、たまたま外人団体客の直前キャンセルで車両は無人状態であったため死傷者ゼロだった事件。
・鳥飼事故(抹香鯨氏のサイトより転載・一部改変追記)
1973年3月21日17時頃、大阪府摂津市の東海道新幹線京都・新大阪間にある新幹線大阪運転所(通称「鳥飼基地」、現在の大阪第一運転所)で、回送列車(0系新幹線電車16両編成)が分岐器の進行方向が本線側の状態で下り出庫線から下り本線に進入。引き返す課程で先頭車1両が分岐器上で脱線した。
原因は回送列車が何らかの理由で止まらなかったもの。信号や車両の不調か運転士のミスかは不明。運転士は分岐器の方向の異常を見てブレーキを扱ったが止まれなかった。回送列車が下り出庫線の絶対停止区間(50メートル)に入った時点で本線に停止信号が出て、走行中の下り「こだま号」がATCにより寸前で停止、衝突は免れた。
新幹線の営業時間内の本線上での唯一の重大「運転」事故として新幹線史に刻まれると共に、新幹線の安全性を疑問視する文献や論文では必ず引用されている。03信号で絶対停止という「安全確保最後の砦」が崩れたという衝撃は関係者にとって大きかった。油漏れによる滑走という見方が有力である。
・シンデレラエクスプレス号事件
1991年、光洋精工(現・ジェイテクト)製の特殊鋼を用いた100系X編成(編成番号失念)の15号車東京方台車の車軸が固着。車輪がまったく回転せず、激しく火花を出しながら走行していた。対向列車の乗務員から何度も通報を受けたにもかかわらず、指令がその重大性を軽視し220信号の頭打ち速度ギリギリで高速運転を強行させた事件。
小田原-三島間で転動部が10cm以上も削れた状態の車輪で結果として突出したフランジ(車輪が線路から外れないようにしている「ツバ」の部分)が線路を破壊しまくり、あわや脱線転覆・対向列車への衝突寸前だった、という重大事象である。
新聞報道は例によって記者クラブ制度という腐りきった談合組織のおかげで皆無だった。
固着の原因は光洋精工の製品管理ミスで特殊鋼に本来用いるべき堅いハガネでなくやわらかい素材を使ってしまったこと。さすがにハガネの材質を納入先であるJRが検査することは出来ないだろう。
・豊橋車軸折れ事故
200km/hで走行中に車軸折れ。床下から火花が出ているのを車掌が発見し、緊急停車。事なきを得る。
・グリーン車客室破壊事故
走行中ブレーキディスクの不良による割損飛散でグリーン客室の床下を突き破り、客室内が大きく破壊された。だが、たまたま外人団体客の直前キャンセルで車両は無人状態であったため死傷者ゼロだった事件。
・鳥飼事故(抹香鯨氏のサイトより転載・一部改変追記)
1973年3月21日17時頃、大阪府摂津市の東海道新幹線京都・新大阪間にある新幹線大阪運転所(通称「鳥飼基地」、現在の大阪第一運転所)で、回送列車(0系新幹線電車16両編成)が分岐器の進行方向が本線側の状態で下り出庫線から下り本線に進入。引き返す課程で先頭車1両が分岐器上で脱線した。
原因は回送列車が何らかの理由で止まらなかったもの。信号や車両の不調か運転士のミスかは不明。運転士は分岐器の方向の異常を見てブレーキを扱ったが止まれなかった。回送列車が下り出庫線の絶対停止区間(50メートル)に入った時点で本線に停止信号が出て、走行中の下り「こだま号」がATCにより寸前で停止、衝突は免れた。
新幹線の営業時間内の本線上での唯一の重大「運転」事故として新幹線史に刻まれると共に、新幹線の安全性を疑問視する文献や論文では必ず引用されている。03信号で絶対停止という「安全確保最後の砦」が崩れたという衝撃は関係者にとって大きかった。油漏れによる滑走という見方が有力である。
・シンデレラエクスプレス号事件
1991年、光洋精工(現・ジェイテクト)製の特殊鋼を用いた100系X編成(編成番号失念)の15号車東京方台車の車軸が固着。車輪がまったく回転せず、激しく火花を出しながら走行していた。対向列車の乗務員から何度も通報を受けたにもかかわらず、指令がその重大性を軽視し220信号の頭打ち速度ギリギリで高速運転を強行させた事件。
小田原-三島間で転動部が10cm以上も削れた状態の車輪で結果として突出したフランジ(車輪が線路から外れないようにしている「ツバ」の部分)が線路を破壊しまくり、あわや脱線転覆・対向列車への衝突寸前だった、という重大事象である。
新聞報道は例によって記者クラブ制度という腐りきった談合組織のおかげで皆無だった。
固着の原因は光洋精工の製品管理ミスで特殊鋼に本来用いるべき堅いハガネでなくやわらかい素材を使ってしまったこと。さすがにハガネの材質を納入先であるJRが検査することは出来ないだろう。