http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070906/134199/
死刑制度に関して筆者は「限定的存置・原則廃止論」の立場である。ごく限定された要件のもとでのみ存置すべしだと思う。99%の死刑案件は仮釈放なしの終身刑を新設して運用すべし、という考えだ。
死刑存置か否かの議論も大事だが、その運用についてもきちんと知らなければ、制度として意義があるかどうかの話もできない。
「ビデオを観ることができ、リッツクラッカーを食べ、ライオネスコーヒーキャンディーを舐めることができる確定死刑囚が羨ましくて仕方がないんです」という心理状態もある意味異常としかいいようがない。運用の誤りが制度自体の意義を無にしている証左ということなのだろう。
社会から報復・復讐の機会・権利をとりあげている国家権力が、きちんとした権力行使をするかどうかは国民が監視しないといけない事柄である。