四季折々に美しさを見せてくれる
プリトヴィツェ国立公園は
大小16もの湖が連なる滝と水辺の風景で知られ
夏には多くのツーリストが訪れるところだ。
1週間前に訪れたとき、
山全体は薄い黄色の霞がかかったようだった。
針葉樹と広葉樹が混じった森は
薄黄色や茜色、赤茶の秋の色彩にあふれ、
水量の減った湖水とともに
森は冬に向けて徐々に命を休止していこうとしていた。
水辺の散策を続けると
ロアーレイクのむき出しの石灰岩の崖にまっ赤な蔦が絡まり
エメラルド色の水辺との鮮やかなコントラストをみせていた。
静謐な森に、饒舌な秋が同居していた。