クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

ストンの城壁

2008-07-05 14:42:46 | ストン
 
 塩田と牡蠣で有名なストンの町に
 もうひとつ知られているものがある。

 それは全長5キロほどある城壁だ
 この城壁は町を囲ったあと
 裏山の稜線に沿ってのび
 隣町・マリストンまで続いている。

 ストンに最初の城壁が築かれたのは1333年、
 ドブロヴニク(ラグーサ)がペレシャツ半島を買い取り
 領土に入れた直後のこと。
 当時の強国、ベネツィアやオスマン・トルコの脅威から、
 大事な塩田を守るために築かれたのだという。
 それ以来、城壁は市民の手で、
 数百年かけて絶え間なく建設、補強されてきた。
 城壁には見張り塔や要塞が
 あわせて40箇所も作られていたんだって。
 
 今も残る城壁の上からの眺めもなかなかなもの。
 赤屋根のストンの街並みのむこうに
 海水をたたえた塩田が
 日の光を浴び、鏡のように光っていたよ。
 あれがスヴェタンおじさんの塩田なんだね。

 ストンはペレシャツ半島の付け根の町。
 この城壁は、アドリア海沿岸道路を走っていると
 マリストン湾をはさんで山裾に
 遠まきながら、はっきり見ることができる。

 町に立ち寄る時間がない人は
 車窓に注意していてね。