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「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

埼玉県新座市の雨漏り修理2~千葉県野田市必殺雨漏り修理人の防水工事記録

2023-05-15 15:36:15 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

「職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の仕事~埼玉県新座市の雨漏り修理 1」の続きです。改修用ドレンを取付けてから想定外のことが起きました。

外部水道からホースを屋根まで伸ばして放水してみると、外部の雨樋の取り付け部分、軒天井下のサッシの隙間から水が漏れ始め、次に室内側のサッシと木枠の隙間から水が漏れてきました。

写真は既存の雨樋です。改修用ドレンのジャバラホースは、既存の塩ビパイプのエルボ(塩ビパイプの継手で、曲がっているヤツ)まで行っているはずです。私は何度も計測をし、確認の上に確認を重ね、改修用ドレンを取付けているので、ジャバラホースの端末がある塩ビパイプのエルボの辺りに何かが起こっていると判断しました。

こうなると、既存の雨樋を切断するして、何が起こっているのか確かめるしかありません。既に雨樋の部材の準備はできています。切断することで、既存の雨樋は使用できなくなりますが、切断して確かめます。

上の写真の曲がっている部分をまず切断をして確認をします。この部分には、特注の長いジャバラホースが来ているはずなので、ジャバラホースを傷つけないように慎重にゆっくり切断をします。

切り込みが入りました。ゆっくり切断します。まずは、雨樋を取り外して確認をします。

雨樋を撤去しました。結構長めに既存の雨樋のエルボまでジャバラホースが来ていました。改修用ドレン取付時にはジャバラホースの長さを測って取付けているので、ここで間違えるはずはない、と思っていました。取付けに関しては問題ありませんでした。

撤去した雨樋の中を見ると、.....土です。土が結構溜まっていました。

塩ビパイプのエルボの所にも土です。土が溜まっていました。屋根の排水口に水を流した時、水の量が少ないように感じたので、なにかがあるとは思っていましたが、やっぱりです。

塩ビパイプの中には、土が詰まっていて排水が悪くなっていたのです。雨水の全てではなく少しは流れ出ますが、塩ビパイプの中に土が詰まっていたので、オーバーフローをして軒天井の中に溢れ出していた、というわけです。

 

今回の現場の雨漏りの主要原因は3つありました。

1.側溝部分の排水口取付け部にあった隙間からの雨水の侵入  2.建物内にある排水口下の塩ビパイプの取り付け部分の隙間からの雨水の侵入 3.塩ビパイプのエルボ付近に溜まった土によるオーバーフロー、の3項目 

その他に4.トタン屋根は釘で固定していたため、釘周囲の隙間。

5.新築時の屋根業者の棟板金部分の取付け方が左右違っていたので、片側のみ台風、強風時に雨が入りやすくなっていることがわかりました。

 6.トタン屋根の下のアスファルトの防水紙はボロボロになっていて、既に防水紙が全くない箇所があるため、台風、強風時の雨が侵入した際は、無防備な状態になっていること。

以上、合計雨漏りに関係する箇所が、6項目もありました。

 

雨漏りには複数箇所の雨水の侵入口から1箇所の出口へ雨水が集まり室内へ排出される、ということが多々ありますので、雨漏りの原因を一つ一つ処理していくことで、雨漏りを止めることができます。

新しい雨樋部材を取付けてから、確認のため水を流しましたが、今度は水が漏れ出すことはありませんでした。

これで、今回の雨漏り修理は完了です。雨漏りは精神的苦痛です。雨漏りが止まらなければ、長期間かなりのストレスを感じると思います。

 

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人は、雨漏りを止めるために全力を尽くします。

この現場をやり終えた後、近くのコンビニで自分にご褒美という意味で、ホットコーヒーを飲んでいます。

仕事をやり遂げた後の達成感、これです。この達成感、満足感の中で飲むコンビニの1杯のホットコーヒー、やっぱり最高です。

 

雨漏りでお困りの時は、必殺雨漏り修理人を思い出していただけると幸いです。

それでは、また。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.15)


埼玉県新座市の雨漏り修理1~千葉県野田市必殺雨漏り修理人の防水工事記録

2023-05-08 18:47:50 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

埼玉県新座市、以前は戸田市美女木に事務所があったので、遠く感じることはなかったのですが、千葉県野田市から下道を通って片道50kmはちょっと距離を感じます。現場近くのコンビニで1杯のコーヒーを飲んでから現場に到着。施工開始は9時です。

今回は特注のジャバラホース1.2mの横型改修用ドレンを取付をします。改修用ドレンを作っているメーカーは数社ありますが、私はその中から取付時、取付後も安心できるものを選んで使用しています。値段だけで安い物を選ぶのは、正しい選択の仕方ではない、と思っています。

鉛ドレンとジャバラホースの取付部は信頼できるのか、耐久性は十分なのか、ジャバラホースの端末部分に工夫はされているのか、検討した後、私は1社の改修用ドレンを選びました。私が使用する改修用ドレンは、株式会社山装の改修用ドレンです。

 

それでは、今回の施工現場を見ていきましょう。

トタン屋根から雨水は側溝へ落ちて、排水口を通過します。今回この排水口に欠陥があることが確認できたので、改修用ドレンの取付をします。

トタン屋根を固定している釘を抜き取り、トタン屋根をめくりあげて、施工ができる状態にします。トタン屋根の下には黒い防水シートがありますが、アスファルト系の防水シートは既にボロボロでなくなっている所があり、木部むき出しの状態です。

まずは側溝部分の汚れを落とすところから始めます。ナイロンたわしで汚れを落としてから、掃除をします。

まず、シーリング、ウレタン防水が接着できるようにプライマーを塗布。改修用ドレンをちょうどよい大きさにカットしてから、特注の長いジャバラホースを既存の排水口の中へ入れ込んでいきます。

私は長い塩ビパイプを使用して、排水口から下の長さを測定してから塩ビパイプの長さを確認した後に改修用ドレンのジャバラホースを塩ビパイプの中へ入れています。

ジャバラホースは、見えない軒天井の中にある塩ビパイプの中を通過して、外部の塩ビパイプのエルボ(塩ビパイプの継手で、曲がっているヤツ)までいけば、OKです。

改修用ドレンを取付けた後は、ズレないように固定をして、ウレタン防水を塗布します。側溝の横幅は100mm、トタン屋根取付けるために、垂直に100mm立ち上がった部分からトタンが折り曲がり手前に突き出しているので(上の写真の右側)、とにかく施工がやりにくかったです。

改修用ドレンの取付けで、屋根から側溝へ落ちた雨水を側溝下の見えない部分を通過して軒天井下の塩ビパイプへ落とすことができるので、これで確実に排水できるようになります。

排水口と塩ビパイプの取付部分に欠陥があることが確認できているので、ここに関しては、改修用ドレンを取付けることで解決できますが、ただもともと経が小さい排水口なので、排水口の経が更に小さくなってしまいます。そのため、定期的に排水口の点検を行うことが必要です。

雨漏り調査時には、建物の天井、外壁、内壁を大胆に壊すことができないので、天袋から天井裏へ入って、ライトを当てながら原因を探したり、外部から雨漏りの原因になる箇所を探したりしますが、やはりすべてを見ることができません。

時には今回の雨漏りのように、手探りで原因になっている箇所を探すこともあります。改修用ドレンを取付けたので、次回は水を流して確認をしますが、想定外のことが起こります。

 

それでは、次回の「職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の仕事~埼玉県新座市の雨漏り修理 2」で、お会いましょう。

ごきげんよう。

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.08)

 

 

 

 


埼玉県新座市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-05-01 10:40:24 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

千葉県野田市から埼玉県新座市まで片道約50km、朝早めに出発しても2時間ちょっと、順調に走っているようでも埼玉の秋ヶ瀬橋で渋滞しますが、秋ヶ瀬橋から富士山が見えることもあるので、そんな時は小さなご褒美だと思っています。

埼玉県新座市の現場は2階建ての木造戸建住宅です。

多くの戸建住宅の雨樋は、外部に取り付けてある場合がほとんどで、メンテナンスもしやすいのですが、こちらの建物はちょっと違いました。屋根から雨水を外部の側溝で受けて縦樋は建物の中を通過、玄関庇上の排水口へ向かって排出されていました。

玄関上の排水口へ集まる雨水もまた内部を通過して外部の縦樋を通って排出される、という方式なので、屋根の東西南北の4箇所、バルコニー、1箇所、玄関上1箇所、合計6箇所の排水口へ集まる雨水は建物の中を通過して外部へは排出されています。

今回は2階の部屋の天袋の天井裏から見えない部分に入り込み、雨漏りの調査をしましたので、御覧ください。

天袋の天井にあるベニヤ板を取り外して、ライトで内部を照らしながら、中へ入っていきます。天井裏にはいたるところに雨染みがありました。

ちょうど正面の奥に排水パイプが確認できます。この辺りに何かがありそうな感じするのですが、ここまで行くのも一苦労です。

パイプの下の方は雨水の侵入により、腐食していました。錆びた原因を確認をしたいので、さらに奥へ体を曲げながら入っていきます。

すると、この鉄製パイプの腐食が尋常ではないことに気付かされます。雨水による腐食が始まってから、結構年月が経っているのでしょう。次の写真をご覧いただければ、状態がもっとよく見えてきます。

腐食がひどく、その中から塩ビパイプが見えています。この部分は外部から見えない部分なので、雨漏りとして室内へ出てくるまでは誰も知らない、こんなことが起こっていることすら、知る由もないサイレント雨漏りです。

左側にパイプの腐食、その中にあるのが、塩ビパイプです。そして、濡れているのが、軒天井の内部にある板、その下の軒天井部分はモルタル仕上げになっています。

木部も雨水の影響で腐ってなくなっている所もありました。パイプの中にある塩ビパイプの上の方から雨水が流れていたので、排水口と塩ビパイプの取付部分がずれてしまい、隙間が空いているようです。

この部分は改修用ドレンを取付ければ、解決できそうですが、この時点ではすべてが見えたわけではありません。塩ビパイプを通過した雨水が更に下へ流れていくには、軒天井部分を通過するわけなので、この辺りにも何か問題がないか確認したいのですが、構造上見たくても見ることができません。

雨漏り調査時には、確認したくても確認できない部分が出てくることが多いので、この部分はグレーゾーンということになります。

外部からは全く見えない部分でいったい何が起こっているのか、天袋から天井裏へ入っても確認できない見えない部分がまだ他にもあります。調査で確認できたのは、排水口と塩ビパイプの取り付け部分に欠陥があることです。

排水口辺りに欠陥がある場合、改修用ドレンを取付つけることで、雨漏りが解決する確率がかなり高くなるのですが、築年数が30年以上になると、屋根部材下の防水紙が既にダメになっている事がほとんどなので、雨漏りの原因となる箇所が複数箇所点在していると、考えるべきでしょう。

 

突然始まった雨漏り。。。それはいつもまにか始まり、鉄部を腐食させながら静かに進行していた。その事実を知った時には、既に雨水によってできた建物の損傷が、人の心をさらに不安にさせてしまう。

 

必殺雨漏り修理人は、現場経験から学んだノウハウを活かし、雨漏りに全力で立ち向かいます。難しい雨漏りにも必ず解決方法がある。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.01)