「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

埼玉県新座市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-05-01 10:40:24 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

千葉県野田市から埼玉県新座市まで片道約50km、朝早めに出発しても2時間ちょっと、順調に走っているようでも埼玉の秋ヶ瀬橋で渋滞しますが、秋ヶ瀬橋から富士山が見えることもあるので、そんな時は小さなご褒美だと思っています。

埼玉県新座市の現場は2階建ての木造戸建住宅です。

多くの戸建住宅の雨樋は、外部に取り付けてある場合がほとんどで、メンテナンスもしやすいのですが、こちらの建物はちょっと違いました。屋根から雨水を外部の側溝で受けて縦樋は建物の中を通過、玄関庇上の排水口へ向かって排出されていました。

玄関上の排水口へ集まる雨水もまた内部を通過して外部の縦樋を通って排出される、という方式なので、屋根の東西南北の4箇所、バルコニー、1箇所、玄関上1箇所、合計6箇所の排水口へ集まる雨水は建物の中を通過して外部へは排出されています。

今回は2階の部屋の天袋の天井裏から見えない部分に入り込み、雨漏りの調査をしましたので、御覧ください。

天袋の天井にあるベニヤ板を取り外して、ライトで内部を照らしながら、中へ入っていきます。天井裏にはいたるところに雨染みがありました。

ちょうど正面の奥に排水パイプが確認できます。この辺りに何かがありそうな感じするのですが、ここまで行くのも一苦労です。

パイプの下の方は雨水の侵入により、腐食していました。錆びた原因を確認をしたいので、さらに奥へ体を曲げながら入っていきます。

すると、この鉄製パイプの腐食が尋常ではないことに気付かされます。雨水による腐食が始まってから、結構年月が経っているのでしょう。次の写真をご覧いただければ、状態がもっとよく見えてきます。

腐食がひどく、その中から塩ビパイプが見えています。この部分は外部から見えない部分なので、雨漏りとして室内へ出てくるまでは誰も知らない、こんなことが起こっていることすら、知る由もないサイレント雨漏りです。

左側にパイプの腐食、その中にあるのが、塩ビパイプです。そして、濡れているのが、軒天井の内部にある板、その下の軒天井部分はモルタル仕上げになっています。

木部も雨水の影響で腐ってなくなっている所もありました。パイプの中にある塩ビパイプの上の方から雨水が流れていたので、排水口と塩ビパイプの取付部分がずれてしまい、隙間が空いているようです。

この部分は改修用ドレンを取付ければ、解決できそうですが、この時点ではすべてが見えたわけではありません。塩ビパイプを通過した雨水が更に下へ流れていくには、軒天井部分を通過するわけなので、この辺りにも何か問題がないか確認したいのですが、構造上見たくても見ることができません。

雨漏り調査時には、確認したくても確認できない部分が出てくることが多いので、この部分はグレーゾーンということになります。

外部からは全く見えない部分でいったい何が起こっているのか、天袋から天井裏へ入っても確認できない見えない部分がまだ他にもあります。調査で確認できたのは、排水口と塩ビパイプの取り付け部分に欠陥があることです。

排水口辺りに欠陥がある場合、改修用ドレンを取付つけることで、雨漏りが解決する確率がかなり高くなるのですが、築年数が30年以上になると、屋根部材下の防水紙が既にダメになっている事がほとんどなので、雨漏りの原因となる箇所が複数箇所点在していると、考えるべきでしょう。

 

突然始まった雨漏り。。。それはいつもまにか始まり、鉄部を腐食させながら静かに進行していた。その事実を知った時には、既に雨水によってできた建物の損傷が、人の心をさらに不安にさせてしまう。

 

必殺雨漏り修理人は、現場経験から学んだノウハウを活かし、雨漏りに全力で立ち向かいます。難しい雨漏りにも必ず解決方法がある。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.01)



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