毎朝9:00、ボランティアセンターの受付が始まります。
新規と継続に分かれて長い列ができます。
そして受付が終わると、仕事の手配を待ちます。
写真は手配を待っているところです。
東日本大震災の災害ボランティア活動をしてきた
職人社長の安藤です。
なぜこんなことが起こるのか!?
ボランティアセンターはちゃんと機能しているのか!?
ちょっと疑問に思うとことがあります。
一軒目のお宅の裏にある家の旦那さんが言っていました。
依頼をしようとボランティアセンターに電話をかけてもつながらない。・・・
僕たちは本来予定に入っていない裏のだんなさんの家の冷蔵庫をガレキ置き場になっている広場に数人でもって行きました。
僕がエ゛ーと思ったのは、こちらの旦那さんはご飯を食べていない、ということです。
被災地であり、被災者でありながら、食べ物をもらいに行ったら、お宅は対象外ですという冷たい返事が帰ってきたそうです。
自衛隊が持ってきたカセットコンロ用のガスボンベは残りも少なく困っているようでした。
僕たちは手持ちのおにぎり、水を旦那さんに渡すと涙を流していました。
僕たちが行くお宅はボランティアセンターへいくら連絡してもつながらないらしいです。
これはどういうことなのか!?
いくら仕事が詰まっているとはいえ、電話に出ないのかつながらない、それはおかしいだろ!!
でも、これは事実です。
このあたりは改善して欲しいものです。
まだあります。
このくっそ忙しい被災地で、ボランティアの手配が重なってしまう!?
どういうことかわかりますか。
僕たちのグループは、スコップ、土嚢袋他の道具を揃えて現場に着くと、あろうことか既に別のグループが着ていました。
すると、この地区を担当しているという人が来て、既に来ているので、こちらのグループにやらせて欲しい。
なんだそれ!?
朝の渋滞、やっと現場に着いたと思ったら、このザマです。
この近くでどこかありませんかと聞いてみると、この近くにも依頼があるので、今聞いてみます。という返事が返ってきました。
午後からの作業になります。
午前という時間はいったいなんだったのか、現場が詰まっているのにもったいない話です。
午後のお宅で、僕がドロカキをしている時に、聞くつもりはなかったのだけど聞こえてしまいました。
それはとてもつらい内容の話でした。
が奥さんの目の前で、旦那さんが津波にさらわれて亡くなったそうです。
奥さんはまだ気持ちの整理ができていないのでしょう。
食器などはツナミでヘドロをかぶり汚れているので、処分するのですが、何を処分して何を残してよいのか、わからない状態です。
それもそうです。
食器にはいろんな思い出があるはずです。
被災者にとっての家財はヘドロで汚れていても、大事なものに変わりはありません。
ボランティアをしに行った方は、言い方にも注意をしてください。
ガレキと読んで入る物も被災者にとっては、大事なものなんです。
被災された方は、心に傷を負っています。
災害ボランテイアとして、気をつけたいのは、もう一つあります。
僕たちボランティアは一生懸命ドロかきをして、畳を外に出したり、広場に使えなくなった電気製品や、思い出の詰まった小物類などを広場または道端に運んだりしますが、作業が終わると、どの方も何かをボランティアである僕たちに食べ物や飲み物をくれようとします。
でも、悪くてとても受け取るわけにはいきません。
そんな時どうしたらよいのか、僕も正直迷いました。
相手の気持ちを傷つけないで、断るにはどうしたらよいのか。
そんな時、こう言うことにしました。
「どうもありがとうございます。ボランティアセンターの規則で、受け取ってはいけないことになっているので、お気持ちだけいただきます。」
それでは、また。
職人社長の安藤
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