CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

これまでの報道のまとめ(CRASEED調べ)

2006-10-01 18:17:58 | リハビリ
この問題についての報道が80本以上と書きましたが、把握しているだけで100本以上出ていることがわかりました。修正して、ここに掲載します。なお、許諾が得られたものについては、リハビリ打ち切り制度撤廃運動ホームページcraseed.netに記事の画像を掲載してありますので、御参照下さい。

【新聞社の社説、論説】

1) 西日本新聞 2006年4月21日 社説 何のために改訂したのか リハビリの制限
2) 茨城新聞 2006年6月14日 論説 リハビリ上限問題 説明責任を果たすべき
3) 新潟日報 2006年6月23日 社説 リハビリ制限 患者の声に耳を傾けよ
4) 愛媛新聞 2006年7月1日 社説 リハビリ制限 厚労省は患者の声に耳を傾けよ
5) 沖縄タイムス 2006年7月14日 社説 [リハビリ制限] 患者の可能性奪うな
6) 宮崎日日新聞 2006年7月16日 社説 リハビリ打ち切り 国民の理念と合意を図ろう
7) 毎日新聞 2006年7月19日 社説 リハビリ制限 患者に効果のほどを聞こう
8) 熊本日日新聞 2006年7月21日 社説 リハビリ日数制限 患者らの不安を放置するな
9) 名寄新聞 2006年7月28日 社説 機械的過ぎる(リハビリの制限)
10) 神戸新聞 2006年7月31日 社説 患者漂流/医療費の「削減ありき」でいいか
11) 福井新聞 2006年7月31日 論説 リハビリ日数制限 患者の声 無視するな
12) 北海道新聞 2006年9月4日 社説 リハビリ制限 一律に適応はおかしい
13) 岩手日報  2006年9月15日 論説 総裁選と社会保障 矛盾直視し抜本策語れ(松本利巧)
14) 南日本新聞 2006年9月29日 社説 リハビリ医療 患者いじめの日数制限
15) 東奥日報 2006年10月1日 社説 再チャレンジの道閉ざす/リハビリ打ち切り

【月刊誌および週刊誌等の報道】
1) 文芸春秋 2006年7月号 リハビリ患者見殺しは酷い 弱者は死ねと言わんばかりに医療費削減を優先(多田富雄)
2) 週刊朝日 2006年7月21日号 9月末、「リハビリ難民」があふれ出す 半年で保険打ち切り・・・医療現場にも「格差社会」到来か(松本創)
3) 読売ウィークリー 2006年7月30日号 リハビリ治療制限に泣く患者(長田美穂)
4) 環 2006年夏号(第26巻) 老人リハビリテーションの意味(鶴見和子)

【テレビ・ラジオの報道】
1) NHK ETVテレビ  2006年4月15日 (全国放送)つながるテレビ@ヒューマン 
2) NHK総合テレビ 2006年5月14日 正午(大阪放送局) ニュース 
3) NHK総合テレビ 2006年6月18日 正午(全国放送) ニュース
4) NHKラジオ 2006年6月18日(全国放送) ニュース 
5) NHK総合テレビ 2006年6月30日 (東京放送局)午後5時 ニュース 医療のリハビリ “日数制限撤廃を“
6) NHK総合テレビ 2006年6月30日 (全国放送)ニュースウォッチ9  特集 リハビリを続けたい・40万人の願い届くか
7) NHK総合テレビ 2006年7月7日 生活ほっとモーニング シリーズ 医療難民(2) リハビリが受けられない
8) TBSテレビ 2006年7月23日(全国ネット)噂の!東京マガジン
9) フジテレビ系列2006年8月21日(全国ネット)とくダネ!特捜部 戸惑う患者・悩む医師 揺れるリハビリ医療の現場を特捜せよ
10) フジテレビ系列 2006年9月8日 (全国ネット)めざましテレビ 再前線を追え! なぜリハビリ打ち切り
11) 静岡放送テレビ 2006年9月11日午後6時15分  テレビ夕刊 「不安や憤り!日数制限でリハビリ難民に!!」
12) TBSテレビ系列 2006年9月20日 (全国ネット)みのもんたの朝ズバッ 9月末で保険打ち切り リハビリができない これじゃ患者切り捨てだ!
13) NHK総合テレビ 2006年9月27日 (全国放送)ニュースウォッチ9  特集 リハビリ打ち切りで続出する“症状悪化”患者の悲鳴

【新聞の報道】
1) 朝日新聞 2006年3月2日 私の視点「リハビリ医療の後退避けよ」(堂下佐知子)
2) 産経新聞 2006年3月18日 リハビリ「医療機関で上限」に不安続々(篠田丈晴)
3) 南日本新聞 2006年3月28日 診療報酬改定 寝たきり患者急増を懸念(中原克巳)
4) 産経新聞 2006年4月4日 診療報酬改定で上限規定 長期リハビリ患者 不安の声(篠田丈晴)
5) 朝日新聞 2006年4月8日 私の視点「リハビリ中止は死の宣告」(多田富雄)
6) 朝日新聞 2006年4月12日 声 診療報酬改定 重度障害ではリハビリが命
7) 朝日新聞 2006年4月28日(東京本社版)今と同じリハビリできる? 診療報酬改定 病気ごとに上限日数(武田耕太、陰西晴子)
8) 神戸新聞 2006年5月14日 リハビリ期間上限撤廃求め全国で署名開始(網麻子)
9) 朝日新聞 2006年5月14日(大阪本社版)「リハビリ日数制限やめて」障害者ら署名活動
10) 沖縄タイムス 2006年5月24日 リハビリ最長180日で打ち切り/撤廃へ医師ら署名運動(平良秀明)
11) 日本経済新聞 2006年5月25日 病と生きる 多田富雄 リハビリ継続の大切さ 期限定める政策に怒り(中村雅美)
12) 産経新聞 2006年5月26日 “切り捨て医療”に待った! リハビリ診療の上限撤廃求めNPOが署名活動(篠田丈晴)
13) 京都新聞 2006年5月30日 医療保険 リハビリ日数に上限 「疾患別、一律は無理」批判も 
14) 東京新聞 2006年6月1日 症状改善に支障の恐れ 病院でリハビリ180日以内に限定(佐橋大)(中日新聞配信)
15) 朝日新聞 2006年6月5日(大阪本社版) 医療保険適応に上限 リハビリ制限猛反発 現場「患者切り捨てだ」(重政紀元)
16) 神戸新聞 2006年6月8日 診療報酬改定 リハビリ制限改善を 11日に神戸でシンポ
17) 北海道新聞 2006年6月9日(室蘭胆振版)保険診療の長期リハビリ廃止「切り捨て」高まる不安(米山貴志)
18) 京都新聞 2006年6月11日 リハビリ治療の継続訴え神戸でシンポ
19) 奈良新聞 2006年6月11日 リハビリ上限日数撤廃を 若者と家族の会 きょう神戸でシンポ
20) 神戸新聞 2006年6月14日 日数制限でリハビリ打ち切り 患者に広がる憤りと不安(網麻子)
21) 室蘭民報 2006年6月14日 リハビリは疾患別に
22) 東京新聞 2006年6月15日 外来患者ら“置き去り” 影響大きい集団リハビリ廃止(佐橋大)(中日新聞配信)
23) 沖縄タイムス 2006年6月16日 リハビリ上限日数設定 医師・患者らに不安広がる
24) 朝日新聞 2006年6月17日(埼玉版) 「患者の希望 奪うな」 リハビリ上限撤廃求め署名広がる
25) 茨城新聞 2006年6月18日 いばらき春秋(一面コラム) 
26) 沖縄タイムス 2006年6月19日 リハビリ上限撤廃求め署名 那覇で320件集まる
27) 琉球新報 2006年6月19日 リハビリ日数制限撤廃求め 署名5000人超 今月中にも厚労省提出
28) 神戸新聞 2006年6月19日 リハビリ制限反対 署名10万人に
29) 北海道新聞 2006年6月21日(全道版) 全国で署名活動 リハビリの日数制限撤廃を 
30) 読売新聞 2006年6月24日 (大阪本社版)診療報酬改定 リハビリに日数制限 最長180日に不安の声(森川明義)
31) 毎日新聞 2006年6月26日 診療報酬改定 リハビリ期間上限撤廃を 患者ら署名提出へ(玉木達也)
32) 北日本新聞 2006年6月26日 リハビリ制限に不安 診療報酬改定で県内患者
33) 産経新聞 2006年6月26日 ゆうゆうライフ 生きる活かす-社会保障 リハビリができない?!(1)治療期間に上限 歩行・言葉 失う不安 多田富雄(飯塚隆志)
34) 産経新聞 2006年6月27日 ゆうゆうライフ 生きる活かす-社会保障 リハビリができない?!(2)介護保険への移行 少ない施設数、対応困難 多田富雄(飯塚隆志)
35) 産経新聞 2006年6月28日 ゆうゆうライフ 生きる活かす-社会保障 リハビリができない?!(3)老人病院の苦悩 「打ち切り」減収痛手(飯塚隆志)
36) 産経新聞 2006年6月29日 ゆうゆうライフ 生きる活かす-社会保障 リハビリができない?!(4)老人保健施設の活用 生活機能維持へ再認識(飯塚隆志)
37) 熊本日日新聞 2006年6月29日 診療報酬改定でリハビリに日数制限(田川里美)
38) 産経新聞 2006年6月30日(夕刊) (リハビリ日数制限 撤廃求める44万人署名提出)(篠田丈晴)
39) 神戸新聞 2006年6月30日(夕刊) 「リハビリ日数制限撤廃を」 44万人署名を提出 診療報酬改定(網麻子、小川康介)
40) 毎日新聞 2006年6月30日(オンライン版)リハビリ期間:上限撤廃求め44万人署名提出 患者らの会(玉木達也)
41) 読売新聞 2006年6月30日(オンライン版)「リハビリ制限」撤廃求める、患者団体ら44万人分の署名提出
42) 共同通信 2006年6月30日 配信 東京新聞、中日新聞、西日本新聞、河北新報、中国新聞、四国新聞、山陽新聞、京都新聞、山陰中央新報、秋田魁新報、岩手日報、佐賀新聞、福島民友新聞、日刊県民福井、東奥日報、徳島新聞、奈良新聞、神奈川新聞、山梨日日新聞、南日本新聞、上毛新聞 等の全国の地方紙  リハビリ上限日数撤廃を 患者ら44万人署名提出
43) 朝日新聞 2006年7月1日 リハビリ日数制限撤廃要望 厚労省へ署名提出
44) 神戸新聞 2006年7月1日 リハビリ制限反対署名提出 「寝たきりになる」 患者ら会見 国の対応に失望の声(小川康介)
45) 静岡新聞 2006年7月4日 (東部版) 診療報酬改訂 保険適応に上限日数 リハビリ制限 県内不安
46) 毎日新聞 2006年7月6日(大阪本社版夕刊) 診療報酬改定 リハビリに日数制限 自分の命守れない 不安訴える患者 撤廃求め44万人署名提出(渋江千春)
47) 朝日新聞 2006年7月8日(大阪本社版) リハビリ制限 誰のため 最長180日 改訂に猛反発、現場も混乱(重政紀元)
48) 宮崎日日新聞 2006年7月12日 地域医療はいま 高齢者 負担増え“切り捨て”も
49) 静岡新聞 2006年7月14日 (東部版)清流 東部(地域版コラム)6歳女児が挑むリハビリ(萩原正司)
50) 河北新報 2006年7月16日 “リハビリ難民”発生危機 診療報酬改定で上限
51) 室蘭民報 2006年7月17日 リハビリ患者を直撃 日数制限に不安切実 室蘭地方でも撤廃求める声強く(竹浪恒一郎)
52) 京都新聞 2006年7月20日 一面コラム 凡語 リハビリ制限
53) 北海道新聞 2006年7月21日 医療保険 リハビリ日数の上限 患者 募る不安
54) 北海道新聞 2006年7月25日 保険診療のリハビリ日数制限 「生死にかかわる」 患者、現場に憤りと不安(古川有子)
55) 毎日新聞 2006年7月30日(東京本社版)患者漂流 リハビリ 給付減 「歩けなくなる」(玉木達也)
56) 河北新報 2006年7月30日 河北春秋 (一面コラム)
57) 朝日新聞 2006年9月2日 私の視点 リハビリ医療 国は44万人の叫びを聞け(多田富雄)
58) 陸奥新報 2006年9月23日 リハビリ医療日数制限でアンケート 県保険医協会、打ち切り患者850人に
59) デーリー東北新聞 2006年9月23日 リハビリの日数制限で県内患者574人困惑
60) 河北新報 2006年9月23日 リハビリ治療の日数制限どう対応 青森県保険医協がトーク
61) 朝日新聞 2006年9月24日 時時刻刻 「リハビリ難民」現実に 受け皿、選択肢不足 「延長」規定もあいまい(重政紀元)
62) 信濃毎日新聞 2006年9月24日 リハビリ医療 打ち切りの波紋(上)最大180日に制限 希望を捨てろということか・・・
63) 朝日新聞 2006年9月25日 (大阪本社版) 声「リハビリ難民」(1) 症状逆戻り ぬぐえぬ不安(投書・大阪府 61歳)(2) 医療日数制限の撤回を(投書・大分県 72歳)
64) 東奥日報 2006年9月28日 リハビリ治療日数制限に不安の声
65) 朝日新聞 2006年9月28日(大阪本社版) どうなるリハビリ 日数制限の現場から(上) 一律ルール 自立に影(重政紀元)
66) 朝日新聞 2006年9月29日(大阪本社版) どうなるリハビリ 日数制限の現場から(下) ニーズにらみ施設“進化” 普及わずか・・・足らぬ人材・拠点(重政紀元)
67) 産経新聞 2006年9月29日(大阪本社版)患者はどこへ・・・ リハビリ日数制限(上) 欠ける機能維持の視点 “回復”個人差、現場にジレンマ(篠田丈晴)
68) 産経新聞 2006年9月30日(大阪本社版)患者はどこへ・・・ リハビリ日数制限(下) 介護保険によるリハビリ 人手不足、保険対象外の場合も(篠田丈晴)
69) 東奥日報 2006年9月30日 天地人(一面コラム)

東奥日報社説・コラム

2006-10-01 16:44:28 | リハビリ
東奥日報 天地人(一面コラム) 2006年9月30日 

http://www.toonippo.co.jp/tenchijin/ten2006/ten20060930.html

「治療は人間らしく生きるための命綱。それさえも弱者から奪うようでは、安倍首相が掲げる「美しい国、日本」が泣くだろう。所信を実行し、啄木の時代と違うことを示してもらいたい。」

東奥日報社説 2006年10月1日 

再チャレンジの道閉ざす/リハビリ打ち切り

http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2006/sha20061001.html

「高齢化が進む。リハビリはますます重要になっていく。打ち切るのでなく逆に充実させる道こそ探るべきだろう。」

ああ言えば厚生労働省

2006-10-01 00:54:31 | リハビリ
個々の患者団体の問い合わせ、マスコミが打ち切り例として取材する実例、多田富雄先生・・・すべての患者さんについて、厚生労働省は、公式あるいは非公式に「それは除外規定にある」「あなたは疑義解釈で除外」「その病気は除外規定の『等』の中に入っている」「あの報道は誤報」・・・などとコメントしています。

しかし、実態として打ち切りが存在し、打ち切る以外に方法がない制度になっています。普通の日本語として読めば、医学的に必要であっても、継続できない規定になっているのです。

このように、本質的問題を直視せず、各論や解釈論で逃げ回るやり方について、巷では『後だしジャンケン』、『ああ言えばこうせい省』などと、揶揄されております。これでは真面目に仕事をしている末端の役人の士気も下がってしまいます。

中医協では、これから打ち切りの実態調査をする、などと悠長な議論しているそうですが、順序が逆です。打ち切る制度を作って、重大な結果を招くのを調査する方法は、人体実験と同じです。まず実態を調査してから制度を検討するのが筋です。

今回の打ち切り制度が作られる以前に、何の実態調査もなされていません。長期のリハビリに効果がないという証拠は存在しません。

急性期のリハビリが重要なことは当然であり、現実に効果がある慢性期のリハビリと『引き換え』にすべきではありません。急性期リハビリを充実させれば、慢性期にリハビリが不必要、という主張を誰がしているのでしょうか? 急性期も充実させるべき、慢性期も必要なものはきちんと残すべきです。「必要な人が必要な医療を受けられる」という当たり前のことを言っているだけです。必要か不必要かの線引きを『日数』だけでできるはずがないことがわからない無教養を恥じるべきでしょう。

議論は議論として、今後オープンに行うとして、これだけの大混乱を招いている制度なのですから、いったん白紙に戻す、という決断がそろそろ必要です。