CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

緩和案への個人的見解

2007-03-13 05:08:14 | リハビリ
緩和の骨子は前記事の通りですが、問題は『改善の見込みがあって医師が特に必要と認めた場合』などのように、あれだけ矛盾が噴出しても、『改善の見込み』という文言に固執していることです。

すでに取材が入っておりますので、ここまでの案を見ての個人的見解は以下の通りです。

1)「改善が期待できる場合」という文言に固執している限り、論理矛盾は解消せず、新たな混乱を招くだけ。
2)除外疾患が増えたことは悪くはないが、そもそも疾患別の考え方が間違っているため、線維筋痛症やCRPSなど、除外規定から漏れる疾患についての不安がつきまとう。除外疾患を設けるなら、『リハビリ医療が必要な全ての疾患』とすべき。
3)改善の見込みがないが、中止すれば必ず悪化する脳卒中等は、以前として打ち切りの対象となる。
4)政治的配慮で圧力を分断し、患者団体を切り崩すだけの緩和措置なのではないか?
5)もともと論理矛盾でつぎはぎもきかなくなっているのだから、「医学的に医師が必要と認め、患者が希望する場合」というリハビリ医療の本来の姿に「適応はリハビリ医療の必要性を考慮して適切に」という付記をつけるだけで良い。
6)日数制限も疾患別リハビリも全面撤回すべきだ。

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