重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

北京TNF100その3

2016-05-14 13:41:19 | TNF北京100
CP5は丁度中間地点でドロップバッグを預けている場所です。今回はスタート地点とCP5とゴール地点が同じなので、ドロップバッグといっても預けている荷物全部を渡されるのですが・・・。

Lグルタミンを摂取し、ザックにレッドブルを入れて出発します。

しかし明らかに調子が悪いのがわかります。何というか体が走りたがっていません。どうやら前半のオーバーペースに体がNOと言い始めているようです。

そこでペースを落として体調の回復を待つことにしました。長距離の場合は必ずどこかで回復する時間帯がやってきます。

CP5からCP6までは13km。コースマップで見ると大したことなさそうですが登りは590m、下りは546mと意外とハードな区間。


イヤーな感じのロードが続きます。次の電柱までは走ろう、そしてその電柱までいったら更にその先の電柱まで走ろうと次の電柱まで走ろう作戦を繰り返します。
そして緩やかな登りのロードからトレイルに入るところであるはずのないエイドが。

どうやら私設エイドのようです。ちゃんとボランティアのバッチを付けた人がいたので公認のようですが、なんと刀削麺を目の前で作っていました。
わかりづらいですが刀で麺を切って茹でています。残念ながら疲れた胃には麺は重そうだったので頂きませんでしたが、ここで水分を補給して山道に入っていきました。

トレイルに入っても全くペースは上がりません。でもここは我慢の時間帯です。一歩一歩確実に進んでいけばいつかゴールに着けると信じてひたすら歩みます。

北京郊外の夜景。空気がきれいだった為、こんなご褒美が。星もいっぱい見えました。
そしてCP6に到着。62km地点。

時刻は0時15分。CP5から2時間30分もかかりました。真夜中ですがエイドにはたくさんのボランティアの方がいて、何が欲しいか聞いてくれます。本当にありがたいです。
体調は回復していませんが、先に進みます。
CP7までは13kmで登り、755m下り669m、先ほどより更に過酷な道のりです。
この区間は本当に辛かった。写真はありません。
走れずに暗闇の中をトボトボと歩いている自分。どんどんと抜かされて行き、テンションは下がる一方。眠気も襲ってきます。楽しくありません。何で3週連続こんなことやっているんだろうという自問自答が始まり、北京に来なかったら今頃温かい布団で寝てるんだろうなぁ。何で来ちゃったんだろうと後悔し始めます。先週は景色が綺麗で走っていてあんなに楽しかったのに、何でこうも違うのだろう。勘違いして自分は少し走れるんじゃないかと思ってしまい実力以上のペースで来てしまったツケがここに来て回ってきました。3週連続だから体も疲れてるし、今回は仕方ないよ、やめて帰ろう。なんていう甘いささやきも聞こえてきます。
そんな葛藤を繰り返しているうちにCP7に到着。

3時間10分かかりました。
正直疲労もピークに達し楽しくありませんでしたが、まだ時間は残っているし次のエイドまではたった7km。まずはそこまで行こうと考えます。
こういう時は遠くを見ずに目の前の事だけを考え、ひとつづつ積み重ねていくことが大事です。

石段が延々と続きます。ロープウェーがうっすらと見え、これに乗れたら楽なのに何で歩いているんだろう。そうかMだからだった・・・と何故か納得していました。
それにしてもこの段階で階段を一段飛ばしでひょいひょいと登っていく選手もいて、自分のふがいなさを嘆きます。やはり前半は抑えるのが鉄則と改めて痛感します。

そしてしばらくすると空も明るくなってきて

CP8に到着。約1時間30分。

朝ごはんのカップラーメン、おかゆを食べ元気ほ補給します。

残りは18km。ですがまずは一つ先のCP9をめざします。
距離はたった7km。でも554mも登らされるみたいです。でもこれをクリアすると後は基本下りだけ。何とかなりそうな気がしてきました。


つづく。

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