切手の愉しみ

インターネットの特性を生かして、ネット上に現れた切手等を中心に記録していきます。けしからんと思われる方は訪問しないでね。

理想と現実

2006-04-22 12:00:00 | eBay
 先日の日曜日には全日展を参観、素晴らしい作品が多かったが、いい意味個性的ということで強い印象に残ったのが、井上さんの作品と児玉さんの作品。
 井上さんの作品を見ていて、初期のカバーの説明にどの便で運ばれたか(船)がわかればもっと素晴らしいのにと思ったが、言うは安く調べるのは難しが現実。以前、朝鮮を経由したあるカバーの逓送路を調べようと思い、当時の朝鮮の新聞(ハングル語)のものには、入出港の船のリストが掲載されているのは知っていたが、国会図書館には所蔵されていないし、海運関係専門の図書館でも簡単なハングル語の文献があっただけで空振りであった。このあたり、韓国の方が、当時の資料にあたってシッピングリストでも作成していただけるとありがたいが、これは永遠の夢だろうか。
 全日展を参観した日には、切手研究会の総会があり、私の持っている日泰航空カバーの兄弟カバーを拝見させていただくこともあり、錚々たるメンバーの中、2次会まで参加させていただいた。目の前で不発行切手カバーや鎌足航空カバー、軍事郵便の大家の最近の収集品等大変目の保養になったが、日泰カバーのことを複数の方と話していて、思ったのはこの路線の航空便のリストを作成できないものだろうかということ。以前、航空協会の図書室で当時の資料等にあたったが、わからなかったことがある。当時の新聞には、航空便発着の案内が掲載されているのかどうかは調べていないが、同席した新進気鋭の軍事郵便研究家からは大日本航空輸送株式会社の時刻表(?)を見たことがあると教えていただいた。今、そういった資料をまとまって所蔵しているところはあるのかな?
 同時代(第2次世界大戦時)の他の国際航空路線はどうかというと、最近は詳しく調べられており、参考までに今eBayに出品されているカバーを例にあげれば、
 右のカバーは、ハンガリー1941年7月29日発ニューヨーク8月10日中継、ロス宛航空カバーであるが、リスボン8月9日発ニューヨーク8月10日着のパンナムの飛行機が2便飛んでいるので、そのどちらかに搭載されたことがわかる。
 左のカバーは、ベルギー1940年10月9日発ブラジル宛の航空カバーであるが、ブラジル11月25日の着印(中継印?)が見えるので、ローマ11月21日発リオデジャネイロ11月24日着のLATI航空の飛行機に搭載されたことがわかる。
 さて、誰か日泰航空のリストを作成する方はいないだろうか?参考になる資料を所蔵しているかもしれない交通博物館は、まもなく閉館となるし・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手彫葉書

2006-04-22 08:00:00 | eBay
手彫小型かななし葉書の外信使用例。最初、気が付いた時、切手の消印はタイしていないし、切手も表裏にまたがって貼ってあり、もうちょっと状態がよければと思って、貼ってある料金も調べず、チェックを入れたままにしていたが、あとで結果を見たら$2,280で終了していた。思ったよりも高かったので、念のため、シッピングリストにあたってみたら、1875年9月11日横浜出航のOceanic号に搭載されたものだったのですね。もう少し事前に調べておけばよかった。珍品ですね。ホント!

ところで、多分タイさんも知らない外国のオークションに珍印が出ていたが、結果はどうなったのだろう。今まで荒井さんの注文消し1点しか知られていないはずだが・・・

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする