在中国ロシア局４

　これも同じ出品者による蟠龍切手１分切手を貼り海龍府郵政局墓石印消し、ロシア中国加刷1K、3K加貼り東清鉄道第266線行動局消しフランス宛、結果は$2,025。
　これもやはりよくできた偽物、同一日に使用された本物（右側の画像）が知られているので、本物のカバー上の中国局、ロシア局の消印をすべてコピーした作品か。

　この出品者のIDに見覚えがあったので、調べたところ、今年少なくとも2点取引していることが判明。うち1点は偽物として紹介したうちの1点と筆跡が似ているのでたぶん駄目、もう1点も駄目か？　高い授業料となった。

　　

2020.7.19追記　2020.5.4に記事を投稿したビルマルートの葉書も上記品物と同じ出品者で、巧妙な偽物であることが判明した。要注意である。

在中国ロシア局３

　同じ出品者によるロシア7Ｋ封皮中国加刷に3Ｋ中国加刷切手加貼ロシア上海局消し、ドイツ・ハノーバー宛、結果は$54。
　ロシア上海局の日付印が本物とは微妙に異なり、また逓送路の検討からハノーバーに３月１０日には到着しないと思われる。なお、ハノーバーの日付印で櫛の形状も違和感があるが、局名の綴りでＯがＵになっているのは、ちょっとどうなのかなという印象。

　　

在中国ロシア局２

　同じ出品者による帝政ロシア中国加刷1K横ペア及び2K貼りロシア山海関局消し米国宛葉書、結果は$158.05。
　ロシア山海関局の日付印はよくできているが、細部が本物とは異なり、偽物。ただし、日本の山海関局日付印は本物のように見える。

　　

在中国ロシア局１

　帝政ロシア2Kを貼ってロシア張家口局消し、上海中国局経由雲南宛葉書、結果は$240.50。
　ロシア張家口局の日付印は本物よりきれいすぎる偽物、ということは、中国局の日付印も偽物ということ。ドイツからの出品で、これまでも中国関係の珍しいものを出品しているが、要再検討か・・・

　　

　7/15補足
　コメントがあったので参考まで。ロシア張家口局の同一日の使用例とトレースした印影がかつて専門誌に発表されたことがあり、また、上海から騰越宛郵便はこの時期は英領インド経由の国際郵便として運ばれたので、上海から１週間で宛先に届くことはない。

中華民国最初のエッセイ

　中華民国最初のシリーズのために作成されたエッセイ、凹版で印刷されたものは見たことがあり、また、他の額面も含めた各種図案が古い「郵趣」に紹介されているが、手書きのものは初見。結果はGBP 1,827.77。