切手の愉しみ

インターネットの特性を生かして、ネット上に現れた切手等を中心に記録していきます。けしからんと思われる方は訪問しないでね。

PHILAKOREA2014

2014-08-14 12:00:00 | 雑談
 PHILAKOREA2014を参観してきました。海外の国際展参観は久し振りです。
 展覧会カタログを入手しようとして出口近辺の受付に聞いたらわからないとの返事、別の受付で聞いたら韓国郵趣連合のブースに行きなさいとの指示、郵趣連合のブースではそれらしきものがなく一旦断念。会場であったYさんがカタログをお持ちでしたので入手方法を聞いたら、韓国国際展ではカタログは毎回非売品で入手に苦労しているとのことで、今回は展覧会初日はカタログ自体が会場に届いておらず、2日目にカタログが届き、日本から参観に来ているので是非入手したいと交渉して手に入れたとのこと。私も再度郵趣連合のブースに行って、同様の交渉をしたら、スタッフ同士で少し相談して奥の段ボール箱から出してきてやっと入手できました。
 ブースやイベント会場はかなり人がいましたが、展示作品のコーナーはほとんど人がいません。韓国の部門は、私以外誰も見ている人がいないということもありました。また、展示作品の撮影が禁止されておらず、韓国の方だと思うのですが、韓国郵便史の作品すべてを1リーフずつ撮影している方もいました。
 展示順は、各部門出品国順のため、アフガニスタンやスイスなど複数作品出品されていても並んで展示されておらず、それが残念でした。
 旧韓国切手の素晴らしいコレクションを見たいと思っていましたが、韓国収集界の世代交代のためか期待していたほどのものはなかったように思えました。それでも、「History of Postal Service during the "Korean-Japan Communication Agencies Treaty" period 1905-1910」は韓国側の視点からまとめたもので色々と参考になりました。この作品か次の展示作品だったか記憶がはっきりしませんが、丸一型臨印の菊切手カバーが2通あり、また菊切手の単片ですが同印の使用例が1リーフにびっしり貼ってあり、Nさんが関心しておりました。
 アジア郵便史部門の井上作品は、水原コレクションの逸品を多数含み、韓国郵便史部門に出品された同時代を扱った韓国からの作品よりはるかに上の域に達していました。
 旧韓国はそんな感じでしたが、戦後の韓国切手の展示は、バラエティが色々あり収集対象として興味深い感がありました。
 ところで、ある作品の冒頭に展示されていたかつてYahooオークションで高値で落札されたカバー、じっくり拝見しましたがよくできているというのが率直な印象でした。他にもいけないものをつかまされている海外のコレクターもおり困ったものです。
 日本からの出品物は概ね良い成績でしたが、吉田さんのスイスはもうひとつ上に行くかなと思っていましたが・・・。他のスイス・クラシック2作品のうち、かつて中南米の大コレクションを作ったDr.Hugo Goeggelのコレクションは7フレーム弱という変な構成でしたが非常に珍しいプルーフや未使用最大ブロック等が含まれており大金賞でした。それでも鳩のリーフは確か5リーフのみ。英国のJoseph Hackmeyのスイスは、リーフ作りがいまひとつの感がありましたが確か金賞でした。
 展示作品を見ていての収穫は、英国のArthur Wooの「The First Issues of Costa Rica」、かつてコスタリカの最初のシリーズを集めようとしたことがあり、1番切手の安さに比べて収集特にカバー収集の難しさに取り組むのをやめたことがあります。その切手類が、ユニーク品を多数含み前半未使用、後半カバーのみの構成で、賞発表前に弾丸日程で展覧会参観に来ていたIさんとこの作品はすごいねと話をしていたのですが、結果は5フレームで大金賞でした。また、郵便史部門でパナマを扱った作品があり、その中にパナマにはコスタリカ、グアテラマやニカラグアの郵便局が存在したことが記載されており、その例として在パナマのコスタリカ郵便局の唯一の使用例(単片)が展示されており勉強になりました。
 もうひとつ収穫は、カナダのSammy Chiuの「China:Chefoo 1880-1911」、中国の一開港地にすぎない芝罘を8フレームに展開したコレクション、最初のフレームに大龍のカバーが3通もあり驚きました。大龍カバーはフレームの下の方に配置されていたので見落とした方がいるかも知れません。日本局関係も充実していました。威海衛のローカル切手のカバーがあれば完璧でしたがそれはありませんでしたが。結果大金賞は当然という感じでした。
 帰国のため空港でうろうろしていたらAさんにばったりお会いし、空港でコーヒーをごちそうになりました。
 何はともあれ、楽しい参観となりました。