Le contrebassiste

コントラバス奏者ちんの日常。
趣味の音楽、フランス語、興味関心などを書き散らしています。

プリペアド・ピアノ

2004年12月23日 21時13分32秒 | 音楽
最近、自分がこれまであまり聴かなかった分野の音楽を聴くようにしています。あまりに自分が音楽を聴いてないなと思ったので。最近の曲のチョイスは完全にその時任せなので、メジャーな曲を聴いていない可能性も高いし、そればかりにならないようにはしたいのですが。

というわけで、今日聴いているのはジョン・ケージです。
私の中では彼の曲で知っているのは「4分33秒」という曲くらいです。
ピアノのふたをピアニストがおもむろに開けてぽーっと座っている。
そして、時間が経つとふたを閉じてピアニスト退場。
周囲のざわめきやらそんなものが音楽を作っているという、禅を学んでいたケージらしい作品かと思います。

※譜面はこうなっているらしい
Ⅰ TACET
Ⅱ TACET
Ⅲ TACET

・・・3楽章構成!?(上記譜面の意味は、「3つの楽章全て休み」)


でも、その曲のCDなぞ持っているわけがなく、今日は別な曲を聴いています。
(実は今聴きながら書いています)
その曲はプリペアド・ピアノという楽器のための曲で、「プリペアド・ピアノのための音楽 第2集」です。

---------------------------------------
プリペアド・ピアノ(prepared piano)とは、普通の音以外の響きを引き出すため、ピアノの内部にボルトやネジ、ゴム、紐などを取り付けたピアノ。弦に異物を挟んだり、結んだり、あるいは直接手で操作する。作曲家のジョン・ケージが始めたとされている。 モーストリークラシック・エキサイトより)
---------------------------------------

プリペアド・ピアノの音色はどちらかというとパーカッションに近い音があったり、弦楽器のかたいピチカートの音に近い音があったり、様々な音色がします。
きっとこの楽器を仕込む時は相当の苦労があるのではないかと想像出来ます。

あまりに現代音楽的な響きで、これこそ好き嫌いがわかれる曲だと思いますが、ピアノってこんなに色んな音が出るんだ、という発見が出来るだけでも聴いてみて損は無いと思います。

それにしても楽器に悪そうな音がしているけど、大丈夫なんかな?