2日目。栃木の演奏会本番です。
とはいっても、この日のステージリハーサルは14時から。
結構時間があったりします。
昨日ぐったりとした状態で寝てしまっていて、完全なる熟睡。
フロントから「食事を取ってください」コールがなければ、完全に寝過ごしていたところでした。
あわてて食事場所へ。
エキストラのトロンボーンのYさんが食事をしていました。
その隣で黙々と食事をしていたら、ソリストさんもいらっしゃいました。
しかし私の知り合いAさんが来ない。電話で何回か呼ばれていたようです。
食事が終わって部屋に戻り、ニュースを見て時間をつぶしていたら指揮者の先生から連絡があり、すぐに部屋を出ることに。
チェックアウトし、チューバの先生の車で演奏会場へ移動し、荷物を楽屋に置いて、指揮者先生、チューバの先生、ヴィオラのAちゃん、そして私の4人による時間つぶしの旅スタート。
栃木の街は歩いてまわるにはなかなかいい感じの街です。
さすが小江戸と呼ばれるだけあります(佐原と川越が小江戸つながりなんだそうです)
ちょうど近くの公園で菊花祭りというのがやっていて、菊の花がたくさん展示されていました。
初めて菊の盆栽を見ましたが、松の形にあしらっていて美しいです。
通り道、何軒かの土産物屋に寄ってから(人力車の人形模型が地割れにはまっているというちょっとしたマニアックな模型あり(本当はそういう模型ではないのだと思いますが(^^;))、
福田屋へ。
ちょうど北海道の物産展をやっていて、試食コーナーではかなりの量の試食をすることが出来ました。
先生が干し貝柱を買わされるというハプニングもありましたが・・・。
その後は山車会館の前の
蕎麦屋さんへ
もりそば(冷)、十割そば(冷)、山菜そば(温)をみんなが食べる中で、鴨汁そばを。
鴨とねぎの組み合わせが大好きで、ついついこれにしてしまいました。
祖父がそばを作っていたということもあって、そばも大好きですし。
コントラバスのエキストラでくるKさんが渋滞に巻き込まれているという情報が届き、間に合ってほしいと思いつつ(間に合うのはわかっていつつも)、店をあとに。
お腹イッパイで、散歩を満喫して、何をしにきたかわからなくなった状態(駄目ジャン)で、演奏会場へ。
お腹イッパイなので、眠気が襲ってくるのですが、そこは無視して練習にいそしんでいました。
リハーサルは逆順で行われました。
コントラバスパートは6人全員揃うのがこれが初めて。
あと普段いなかったファゴットも入り、演奏会の完全なる形での練習。
やっぱりファゴットが入るとかなりやりやすいです。
私のまわりにはファゴットがうまい人が多いので、きっとその人たちに助けられているということが大きいのだと再確認。
今回のファゴット吹きにはプロもいたので、そこも大きかったかと。
ステリハも終わり、あとは演奏会を迎えるだけ。
食事をして、着替えを済ませて、まだ時間があるかと会場を見れば既にお客さんが。
開場の時間を間違えていました。舞台での練習はもう出来ず・・・。
で、本番。
今回フィンランディアでは一つの実験のようなことをしてみました。
それは「G線(一番高い音の弦)を使わずに演奏する」こと。
曲の雰囲気からいくと、こういうことをやっても大丈夫かと思い、ステリハの段階から実験していました。
結果としてはなかなかいい感じでした。
サン=サーンスの協奏曲第3番。
今回の演奏会に乗ることが決まり、聴くことになりましたが、いい曲です。
特に2楽章が美しい掛け合いがあっていい感じ。。。。
と思ったら、事故発生。
でも、何事もなかったかのように通過。
私個人としては3楽章が事故だらけでしたが(特に♯5つになったところあたりから)
チャイコフスキーの交響曲第3番。
この曲がやりたくて、万難を排してこの演奏会に臨みました。
私は演奏自体は今までの中でもかなりちゃんとしていたのですが、事故が・・・。
4楽章でミュート(弱音器)を落とすという事故をおこしてしまいましたorz
今回は楽器を借りて、自分の弓を持っていって演奏会に参加したのですが、ミュートも忘れてしまっていたため、ミュートも借りていました。
この借り物のミュートが木製で、昨日のステリハでも一回落ちていました。
どうやらちゃんとはまらないようでした。
自分のゴムのミュートを持ってくればこんなことにはならなかったのに・・・・。
教訓「ミュートは自分のミュートを使おう」
アンコールはチャイコフスキーの白鳥の湖よりナポリの踊り。
この曲は知っている人は知っているのですが、トランペットのソロが延々と続く曲です。
アマチュアではこの曲を演奏する機会にはあまり恵まれません。
今回いつもと違って、金管奏者がうまいこと、うまいこと。
特にトランペットがうまくて。
だからこの曲がアンコールになったようです。
本番はやはりテンポが上がりましたが、それにもめげずに吹ききりました。
演奏会終了後は打ち上げ。
昨年の会場が移転したということで、場所に迷う。
ホルンのOくんの車で移動しました。
打ち上げ
会場は昨年より広くなっていました(移転した場合は普通そうですが)。
中華料理のお店ということで、うまい中華を食べながら、オーボエのR先輩と語る。
帰りはコントラバスのKさんの車に指揮者の先生とともに乗って帰宅。
車の中では、アルブレヒツベルガーの「
口琴とマンドラの協奏曲」がBGMとして流れていました。
口琴といえば、ジューズ・ハープとかマウルトロンメル(Maultrommel)などと呼ばれる口にくわえて弁を振動させて音を出す楽器。
ビヨーンという音の感じがなかなか面白い。
マンドラというのはマンドリンより一回り大きい楽器。
私はマンドリンオケにいたので、この楽器はおなじみ。
この曲はベートーヴェンの先生でもあるアルブレヒツベルガーの曲なので、曲の感じはどちらかというとヴィヴァルディなどの弦楽に近い響きなのですが、その中に口琴のビヨーンという音が混じる、なんともいえない曲です。
ヴァイオリニストの玉木宏樹さんの
ホームページにも紹介されている曲です。
今回は前回と違い、そのまま東京に戻るルートだったので、あっという間に着きました。
実はソリストと指揮者先生がご近所とのことなのですが、1時間以上前に電車で帰ったソリストさんと、指揮者先生の到着時間が殆ど同じだったようです。
Kさんの車にはETCもあり、夜間は通行料が半額。安いし早いし。
栃木から東京への移動は絶対に車だと再確認して、1時過ぎに自宅到着。
ど疲れさん!
P.S.
来年は第九をやるそうです。来年の今頃はどうなっているかなぁ・・・。
あと、別なオケでマーラーの交響曲第2番に乗らないか? という話が。
それは再来年の演奏会だそうです。その頃にはどうなってるかなぁ・・・。