演奏会を聴きにいきました。
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団の
東京公演
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クリストフ・エッシェンバッハ指揮
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団
2005年8月1日 (月) 19:00開演 (18:30開場)
サントリーホール
曲目 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
出演 エリック・シューマン(Vn)
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今日は学校を休んでまで行ってしまいました。
理由は一つ。好きな曲がこの中にあるからです(さて何でしょうか?)
久しぶりにサントリーホールに行きました。
前聞きに来た時も、その前も日フィルだったなとふと思いながら。。。
今日の指揮者、エッシェンバッハは後ろから見ると
井上道義さんみたい(見た目が)。
はげがハゲを振る、などと不謹慎なことを言いながら演奏が始まるのを待っていました。
(「ハゲ」というのはブラームスの交響曲第4番の最初のヴァイオリンがH-G(ハーゲー)という動きであるところから)
エッシェンバッハは最近気になっていた指揮者でしたが、最初の曲からまぁそりゃすごかったです。
オケに勢いがありました。
初っ端からそんなに力強くて大丈夫かと思うくらいに。
そんな状況だったためか、中プロのヴァイオリン協奏曲もオケが強烈で、競争曲という感じがしました(個人的にはそういうの、好きです)。
エリック・シューマンはお父さんがルーマニア人、お母さんが日本人というハーフ。
スズキメソッドでヴァイオリンを始めたんだそうです。
エッシェンバッハのお墨付き。
今回の演奏会では
日本音楽財団からストラディヴァリウスのドラゴネッティが貸与されていました。
ドラゴネッティといえば、言わずとしれた歴史上に名の残るコントラバス奏者。
ベートーヴェンとも親交があったそうです。
ジャーマンボウといえばこの人(ちなみにフレンチボウといえばボッテジーニ)
話がそれました。
ヴァイオリンは非常にしっかりした演奏だったように思いました。
で、メイン。これがまた非常に強烈。
もう楽器を構える人、悠然としている人、色々いて、「あれっ、何が起こっているのかな」と思ったときにそれはおきました!
いきなり演奏が始まったのです。
なんていえばいいんだろう、これ。
その場にいないとわからないのですが、まさに「いきなり始まった」という感じです。しかも最初のファーストヴァイオリンのHは十二分に伸びていました。
そのほかの場所もいきなりテンポが揺れたり、強弱がはっきりしていたり、強烈な演奏が続きました。
お腹イッパイでフォアグラになりそうでした。
このオケが良かったのは、どのパートも気合十分だったこと。
特にセカンドヴァイオリンとヴィオラはすごかったです。
中の支えがしっかりしたオケの演奏は心地いいです。
強烈な演奏が終わった後に、アンコール。
最初はハンガリー舞曲第5番。
私のオケもアンコールで演奏した曲。これは普通でした。
その後にスメタナの歌劇「売られた花嫁」より"道化師の踊り"
早いパッセージをはっきりと弾いていて、あれだけ弾いたのにまだこれだけ出来るんだ、というオケの若さのようなものを感じました。
というわけで、今日は聴いていて元気になる演奏会でした。
オケが
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)と同じでオーディションによって若い演奏家を採用しているからでしょう。
そういえば私の友達が昔ヴィオラでPMFに出てたなぁ。
あの演奏を聴いてから、頭の中で毎日のようにブラ4が流れています。
ちなみに、このオケの人たちは次の日の夜には飛行機でドイツに帰るそうです。
タフだなぁ。。。