インディアンウェルズが終わって、イズナーも本格的に開花した感じだけど、まあ、あの体でグランドスラムの最長試合勝った時点で時代が変わったと思った人も少なくなかっただろうね。
さて、レビューと題しておきながら、探って読み取る(誤読する?)部分はあまりないかな、という巻。ちょっと「根性論」がらみで思い出したエピソードを一つ紹介。
合理主義の権化のような国から出てきた傲慢なサイボーグといった印象もあった選手もこのような“理不尽な”訓練を経てきたようだ。ただし、学年による序列をベースとする「訓練」についての記述は見あたらなかったが。
また、ベッカーについては、フィジカルに加え闘争心とデターミネーションの強さが元々突出していた、生来のエリートスポーツマンであった点もまた、付け加えるべきかも知れない。やるべきことを自分から探してきちんとこなすという部分はこの漫画の主人公と似ているかな(だから早くに開花し、その後すぐに消えてしまうこともなかったのだろう。)。いずれにせよ本人が「やらされている」という状態ではこの手の練習の効果も低いだろう。
それにしても本当に波乱と無縁の漫画だよね。こういう漫画もあってもいいとは思うけど、これって今時は普通なの?
さて、レビューと題しておきながら、探って読み取る(誤読する?)部分はあまりないかな、という巻。ちょっと「根性論」がらみで思い出したエピソードを一つ紹介。
…例えば、ザァーザァー降りのひどい条件の下で1セット
…さんさんと日が照りつける中でボリスに一度もコートチェンジをさせなかったこともある
…ほとんどどうしようもないようなガットの張り方をした使い古しのラケットを渡し、彼はそれを使って私と1セット対戦しなければならないこともあった。
…同じ年ごろの選手たちと試合をするとき、私はよく審判になって、わざとミスジャッジをしてボリスに不利になる判定をした。
…私とボリスは、そのようなストレス状況を作り、繰り返し練習した。われわれは4-4からの試合を何セットも戦ったり、タイブレークを10回続けさせたりした。私は励ましの意味で勝者には賞品を出した。
『ボリス・ベッカーのテニス』ボリス・ブレスクヴァール 著 日本文化出版 刊 135ページより
合理主義の権化のような国から出てきた傲慢なサイボーグといった印象もあった選手もこのような“理不尽な”訓練を経てきたようだ。ただし、学年による序列をベースとする「訓練」についての記述は見あたらなかったが。
また、ベッカーについては、フィジカルに加え闘争心とデターミネーションの強さが元々突出していた、生来のエリートスポーツマンであった点もまた、付け加えるべきかも知れない。やるべきことを自分から探してきちんとこなすという部分はこの漫画の主人公と似ているかな(だから早くに開花し、その後すぐに消えてしまうこともなかったのだろう。)。いずれにせよ本人が「やらされている」という状態ではこの手の練習の効果も低いだろう。
それにしても本当に波乱と無縁の漫画だよね。こういう漫画もあってもいいとは思うけど、これって今時は普通なの?
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