op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

最強男フェデラーに関する一考察

2005年11月29日 21時24分11秒 | Weblog
 最近、犯罪を犯したわけでもないのに、謝罪、謝罪と記事のタイトルにつけているのが目に付く。金もらって文章書いたり喋っている人間の仕事とはとても思えません(ヒロシ風)。


 ロジャー・フェデラーのプレイスタイルは、一言で言うと「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。フットワークを売り物にしているヒューイットやナダルのように細かな足運びと足の速さが目立つというわけではない。「ミスター・パーフェクト」のフットワークは、軽やかでまるで踊るようなステップ、驚異的な反応速度、ボールの軌道と落下点の予測の的確さ、さらにおそろしく正確なボールに対するポジショニングが特徴だ。解説者がよく言う、「ボールの後ろに正しく後足を置く技術」がずば抜けており、殆どの場合理想的な姿勢でヒットしているので、ミスなく打てるショットやコースの選択自由度が非常に高い(こういう裏づけがあればこそ、メンタル的にもあれだけ強くな(れ)るのだと思う)。

 加えて、よく比較されるサンプラスと比べて大きな強みとなっているのは、上半身のナチュラルな筋力だろう。いくら技術があるといっても、あれだけのスイングスピードでどんな状況からでもヒットできるのは、センスとともにフィジカル的な強さがあるからだ。僕は、サンプラスの繊細なバランスを感じさせるヒッティングフォームが好きだったので、初めてフェデラー見たときは、筋力の強さばかりが目に付いた。疑問に思う人は自分で二人のスイングフォームを真似して比べてみればいい。腰から上の筋力に結構自信のある人でないと、フェデラーの真似はできないことがわかるだろう。そういう意味ではベッカーに近い(体つきもよく似ている)。逆に下半身と腹筋・背筋がある程度しっかりしていれば、サンプラスのフォームは真似しやすい。柔軟性は多分どちらも似たようなものだと思う。もちろん、このような筋力の強さはフェデラーの強みの中の一要素に過ぎず、しかもそれは今のプロテニス界において非常に大切な要素なのだが。

 ちょっとわからんのが、ヒッティングポジションに入る時の前足の運び方だ。フォアハンドは若干オープンスタンス気味なのだが、余裕のあるときでも、ほかの選手のように両足をしっかり止めて打っている感じではない。ヒットに使う下半身のパワーを、殆ど後ろ足で踏ん張る反動で作り出しているように思える。もちろん股関節の回転もよく使っていて、そこは他の選手と変わらない。あとでまた、録画をよく見てみよう。


 滝沢秀明の垢抜けない髪型は、大陸の芸能人たちからの逆輸入だな。
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商売上手なのは誰?

2005年11月27日 13時48分18秒 | Weblog
 最近、展示会やセミナーに行くことがあるのだが、ドイツ関連イベントがあまり上手に運営されていないことが多い。ビジネス向けも国のPRが主目的の場合も、コンテンツが宣伝されていた程でなかったり、タイトルとプレゼン内容が違っていたりということがよくあった。企画段階からもうちょっとしっかりプランを詰めて、個々のイベントのクオリティももっと上げないと、折角来年のサッカーワールドカップにひっかけて年間行事やっても費用対効果はかなり低いまま終わるだろう。もしかしたら国の文化として売込みが下手なのだろうか。ビジネス関連の展示ブースやセミナーを見ると特にそう感じる。ちょっともったいない。


ロッシ、マクレーに勝つ

 すげー、今年のWRC最終戦*で(しかもシュコダで)勝ちかけた元チャンピオンに1.58秒差!詳細は知らないので割り引いて考えるべきだろうが、結果は結果だ。フェラーリでのトレーニングのおかげかな。これはもう笑うしかない。日本じゃ?だろうが、もはや世界のプロスポーツ界の台風の目になっている。

 と思ったら、エキジビジョンで現役のレーシングカート世界チャンピオンにも勝ってしまった

 元々ロッシはカートレースを先にやっていて、主にコストの関係で二輪に移った経緯がある。子供の頃から二輪と四輪両方やっていたことも、プロライダーになってからの成功の大きな要因だと思う。

*カンガルーや ワラビーを轢いてしまうイベント自体は褒められたものではないが(だからラリーも都市部開催が向いているのだ。人間以外に迷惑かけないし)。

<追記>
ラリーカーレースは、フェアな条件じゃなかったみたいです。タイヤと車のハンデは大きいです。まあ、エンターテインメント産業のスタープログラムの一環ということでしょうか。WRCにはそんなもんいらん気がしますけどね。


中国のLinux業界の病
<抜粋>
中国では、ほとんどのLinux企業がそれぞれ独自に政府とのつながりを持っている。彼らはLinux市場で競争しようなどとは思っておらず、ひたすら中国ルールに力を傾け、政府からの「施し」を待っている。その一方で、政府をバックに持たない民間企業は、どんなにクリエイティブであっても、どんなに努力をしても、貧困から抜け出せないのが実情である。
<ここまで>

 違法コピーが蔓延している以外にも大きな問題があるわけですね。官主導の悪影響は馴染み深い現象です。


 中国も日本も、好景気は国外からの投資が支えている部分が大きいようだ。日本はまだしも、歴史上、外資企業が現地でたくさん儲けられた実績がないのが中国市場の特徴だったらしいのだが、今は違うのだろうか。相変わらずお互いに食い合っているのでは?確かに国民(の一部)の消費傾向も額も依然ポジティブとはいえ、その裏づけとなる個々のプロフィットシステムはどこまでしっかりしているのだろうか?

 ということで某腕力原理主義なんちゃってカウボーイグループが必要に迫られていることもあり、そろそろ中国で膨れ上がった風船に針がさされる頃と思う方に一票。活き活きしている今の彼の地は好きなんですけどね。テレビの旅番組見ているだけでゆがみがはっきりわかるラテンヨーロッパの土地バブルもそろそろに一票入れときましょう。
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WRCでなくF1がもてはやされていることで日本におけるスポーツの位置がわかる

2005年11月23日 12時13分51秒 | Weblog
●24 - twenty-four -
 は結局のところ、組織内プロフェッショナルの悲哀がメインテーマなんですね、全編通して。結局それ以外は味付けです。非常に非常に身につまされる思いです。このシリーズ、スターウォーズみたいにシーズン1より前の話とか、各シーズンの間を埋める作品も出せるようになってるので、まだまだ続けるつもりなんでしょう。ただそうすると、役者の加齢など問題も多くなりますが。


●三菱の軽
 値段次第だが、少しデザインを手直しして市販されれば、この車は化ける可能性がある。


●ちなみに前回書いたラムズフェルドとタミフルの関係の元ねた記事
 はここ。別に怪しげなソースではなく、CNNの記事です。(CNNに100%の信頼がおけるとは限らないが、この場合は別でしょう)

 で、最初に教えてもらったのはこのサイト

 サイト名はもうちょっと何とかならないかとは思うが、コンテンツは良いです。

 それにしても、欧米にはメディアや政治機関の監視をしている団体・個人のニュースリンクや分析サイトがたくさんあるのに、日本はこの手のいいのがなかなか見つかりませんね。敏腕ジャーナリストのサイト、とかいっても内容より書き手の怨念ばかり先走っていて、読むにたえないものが多いです。日本では「一般の暗黙の合意(そんなもの幻想にすぎないのですが)に基づく見解」とは違う柔軟で多角的な考えをすることについて、社会的・文化的な抵抗、いや呪縛がいかに強いかということですね。特定の要人の公的活動や発言の変化を時系列で見ていくだけで非常にたくさんのことがわかります。まあ、投資活動等にも非常に有効だから、そっちの目的で非公開でやっているところはたくさんあるんでしょうね。他人の仕事にけちつけているだけの自分も問題ありということはわかっていますが、この仕事(プロセス)は根本的にこういうことが好きな人でないと続かないのですよ。

 田中宇氏のメールマガジンなども見ていますが、彼の場合一生懸命情報収集するんだけれど、最近は分析過程で混乱することが多く、「結局もう何が何だかわかりません。とりあえずいろんな可能性を食い散らかしておきます。」というのが結論になっていることが多いです。

 一方で、海外で生活している人が、現地で体験したことや、そこでの報道内容を交えた興味深いニュースや考察をウェブで公開してくれているのはよく見かけます。これ結局、日本のプロ?のジャーナリストやアナリストは無料メディア(という定義は実は適切ではありませんが)には力入れたくないだけということか。有料メディアだからといって、そんなに高品質な記事ばかり載っているとは全く思えないですけどね。自分たちのソースに関するコストは節約するのにね。まあ、取り残されてゆく人達なんだろうね。

 と、くどくど書いた後で、これは必読として紹介しておきます。

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そろそろジャガイモが寒さに耐えられなく…

2005年11月22日 00時15分44秒 | Weblog
 いやー、マスターズ選手権の決勝、すごい試合でした。色々なドラマとそれに負けない超高品質のプレイ。色々な意味でEMOTIONALでした。上位ランカーが揃いも揃って敵前逃亡だかばっくれに近い形でいなくなり、主催者真っ青で始まりました(決勝戦の途中でも多分一時的に真っ青になったと思いますが)が、特にナルバンディアンとダビデンコ、そしてもちろん“ジェントル・キング”フェデラーが頑張ってくれたおかげで、見てる方は十分元取れたんじゃないでしょうか。チケットいくらだか知りませんが。来年は(録画予約してから)現地に行って観戦したいもんです。

 K-1を見ていたら、チェ・ホンマンが進歩しているので驚いた。まだ押すより引く力の方が強そうだが、バルクアップしてカットも出ている。サップと違って気が強いので、来年はシュルトの有力な対抗馬になりそうだ。この二人が来年末にぶつかったらすごい試合になるだろう。他の連中が攻略するにはホーストやアーツのような経験とインテリジェンスが必要だ。

 小泉君、ロシアのPさんとのネゴでも結局何にもできないみたいで、対露外交はますます後退している模様。M鈴木氏や佐藤優氏が「イワンこっちゃない」と笑ってるだろう(まじめだから泣いているか)。いずれにせよ、最近のメディアの報道を見ていると、ポスト・ブッシュ→ポスト・小泉の動きがかなり急になっている気がする。やっぱり台風が決定打だったのかな。

 それにしてもインフルエンザが流行るとラムズフェルド氏大もうけって日本のメディア報道したところあったのかな?(タミフルの開発元の大株主らしい(ロシュは製造・販売元))
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パブロフの犬

2005年11月20日 19時05分23秒 | Weblog
 上海でテニスのマスターズ選手権が開催されていて、今やっているのは決勝戦なのだが、音声を消して、代わりにiTunesで選んだold blues専門のウェブラジオを流している。昼間の日本選手権と同様に好ゲームなのだが、なぜかシンプルな古いブルーズが良く合う。

 ヘルメットのシールドについた傷がひどくなったので、光輪までスペアを買いに行ったら、在庫がスモーク系しかなかったので、一番透明度が高いといわれた、虹色のミラーにした。ヘルメットのデザイン自体派手なので(コストパフォーマンスで選ぶとそれが一番よかったのだ)、まるで峠小僧である。

 というのは夏前のことだったが、不思議なことにこのシールドを通すと紅葉が非常に美しく見える。特に黄色の葉がこれまでになく美しい。


 最近、うんざりするのはテレビから聞こえる電話の呼び出し音。特にテレビ東京の旅行ガイドなどバラエティ番組で多用されているものだが、呼び出し音に対する(殆ど生理的)反応を悪用して売り込みたいポイントで視聴者の注意をひくのだ。これは画像サブリミナルと同じく犯罪的なものだ。

 それにしてもフェデラーたちがしているはちまきだかバンダナだかは、分厚くてまるで熱さまシートみたいね。
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