op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

120320テニスメモ(早稲田フューチャーズ観戦)

2012年03月22日 23時59分23秒 | Weblog
東伏見駅(西武新宿線)の南側は、ロータリーになっていてさっぱりした感じだが、安い食糧の調達には不自由しない。NTTの研究所(裏門)へ行く途中にあるのはわかっていたが、早稲田のテニスコートは一度大学関連の建物が途切れた十字路を左折した先にあった。略地図でもわかりにくいので、イベントやるときはこの十字路に目印があったほうがいい。


マスメディアでもよく外国選手との体のサイズについて言及されるが、日本の選手が皆小柄なわけではない。10時半過ぎに到着したとき一番端のコートでやっていたのは、「テニスはクラブでのみ、部活ではラグビーやってました」という感じの日本人と、「バレーボールでなんとかオリンピック出るよりテニスの方がお金稼げそうなんで去年から本気でやってます。でもK-1のビデオ観て心が揺れてます」と言いそうな体格の中国人だった。概して白人は細長い(テレビではマッチョ体型でも、じかに見るとモデル体型が多い)人が多いが、アジアの選手で長身(185cm以上かな)の場合は幅もあるゴツイのが多い。で、当然行き交う球が軟式のようにひしゃげて見える。素人目にはトップ選手と変わらないような球威。こういうでかい連中がものすごい勢いでボールを拾うし、特に苦手なコースも見あたらない。が、チェンジオブペースへの対応や集中力の安定度で失点し、差を広げられているようだった。日本人(松尾選手)の逆転勝ち。

反対の端でやっていたのは、昨年の全日本で活躍し、インカレもとった早稲田の田川選手。一昨年有明で見かけたときは、うまいが特にパワフルな印象はなかったので、うわさのハードヒットはどんなものかと観てみたが、この試合を外から見ている分には強烈という感じは無い。が、もっとパワーのある連中が回転を多くして制御しているのに対し、フラットドライブ気味の分だけフォアハンドにスピードがあり、それをきちんといいところに入れてくる。さらにバックハンドのスライスを効果的に使って攻めさせない。フットワークも良く、根負けしない。あとはサービスかな。

ちょい福山某似のベテランサーブ&ボレーヤー、松井選手寄りの席は隣が田川選手だったこともあり既に混み始めていたので遠目で時々見るぐらい。第1試合は4つとも接戦だったようだ。

第2試合からは1コートと2コートの間に陣取ることが多かった。これはなにより日光にあたることを考えたためだったが、風も少し出てきて残念ながら寒かった。

1コートにはまた早稲田の片山選手が登場。170cmあるかないかというところだが、ガッチリ型でサービス含めショットにパンチがある。が、制御して使っている様子。フットワークもいい。

2コートではアップセットがあった。前日亜細亜大フューチャーズで優勝した内山選手を、早稲田の古田選手が破ったのだ。背丈もプレースタイルも似たような感じで、しかも同い年だったらしいのだが、古田選手のサービスとフォアハンドはかなり威力がある。内山選手は2ndを取り返したものの、最終セットは離されてしまった。振られるとバランスを崩す場面があったのは疲れからか?目をひいたのはサービスで、スピードもあるが、ファーストから球種やコースを色々変えて攻めていた。中盤はこれで相当稼いでいたようだが、最後まで続かなかったようだ。

その向こうの3コートではもつれにもつれた長い試合が仁木選手と今井選手の間で続いていた。

第3試合に登場した“美白サングラス・”近藤選手は個人的に一番興味深いプレイをしていた。1stこそタイブレークになったものの、結局ストレートで終わったこの試合の相手は今年早稲田に入学する(もう入寮はしているらしい)栗林選手だったのだが、この「ジュニア」、ワイルドカード決めのトーナメントで早稲田の団体戦メンバーをなぎ倒して優勝している。それに対し、前日亜細亜大でファイナルを戦ってきた近藤選手は、絶対的な球威よりキレと配球(を可能にする精度)が図抜けたサービスと、球威はそこそこだが相手に強打をゆるさない配球のストローク、そして機を見て素早くネットを取る判断力(ボレー自体も上手い)で攻めていた。ストロークについては特にバックハンドのスライスが跳ねず、どうもカウンターパンチャーらしい栗林選手は攻める機会をなかなか見出せないようだった。サービスで翻弄されてどんどん手詰まり感が強くなる一方、逆に近藤選手は2ndに入ると強打を混ぜるようになりレシーブからも攻めて追い詰めていた。序盤は明らかにエンジンがかかっていない様子でとんでもないミスもあったのをサービスでしのいでいたのだが、メンタル面の余裕ははっきりしていた。これはショットの精度に自信があるためだろう。プレイスタイル的にはフェデラーに似ている。頑固に初代エアロジェル200使ってるのを見て、僕も真似しようかと思ってしまうが、ストリングの種類とテンションをかなり考えないと手が壊れること必至である。

隣りの2コートでやっていた竹内選手は、ショットのキレは遠めにも目立っていた。片手打ちバックも鋭く振り抜いていて、おおっと思ったが、イージーミスも目立ち、敗退したようだ。調子の問題かもしれないが、やや散漫な印象でもったいない“素材”に思えた。


この大会、庭球部が運営しているようだが、かなりしっかりしている。当日渡されたパンフレット含む観戦資料一式とウェブサイト(と楽しいブログ)も、略地図は改良が必要だが、全体的にとても充実している。スポンサーも多く(パンフレットは広告の方が多い?)、デルモンテからはバナナの無料配布、観戦時は簡易座布団も貸してくれる。平日も結構観客が来ているようだが、なんと言っても日本の大学の、住宅地の中にある施設なので観戦スペースに限界があるのがちょっと残念。でも楽しめるお得な大会です。他の大学も真似して同じ形式の大会が増えると面白い。頭使えばなんとかなるよ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レビュー:ベイビーステップ ... | トップ | 120322テニスメモ  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事