United Minds (Strikes Back)

2013年に解散した電子音楽ユニット、SpiSunのWeblog“United Minds”跡地

Making Football History... 〔by ラウド〕

2009-03-02 00:05:50 | Football
遥か昔の話になるけれど、僕はニュージーランドにホームステイした事がある。
その事に関しての詳しい話はまたの機会にして、その時現地で購入したサッカー雑誌が実家に未だに捨てずに置いてあるのだ。
表紙を含む数ページが欠けているので、雑誌名は今となってはわからない。

カバーはギャリー・リネカー(だったはず)で、巻頭特集は開幕を直前に控えたJリーグ。
その頃は日本ではとっくに開幕した後だったので、宗主国であるイギリスから遅れて輸入していた雑誌なのだろう。
リネカー、ジーコ、リトバルスキー、ラモン・ディアスといったスター選手が所属している事もあって、当時Jが注目されていた事を示す貴重な資料と言っていい。
(誌面には、アルゼンチン・リーグの記事において、まだリーヴェル時代のディアスが“日産”に移籍することが触れられている)
リネカーがその大物外国人の代表として真摯にインタビューに応えているが、まさかこの数年後にろくにゴールも挙げられずにさっさと帰国し、更に本国で散々J(というより日本?)の悪態をつくとは、当時誰も予想していなかったであろう。諸行無常。

Jの記事では、当然ジェフもオリジナル10のうちの1チームとして紹介されている。

まだ臨海は未完成。しかも正確には15000のキャパはなかったのだが…と言ってはいけないのはお約束。
リティ以外には、当時代表だったShimosamaが紹介されておりますな。
他のチームはちゃんとチーム名のところに地域名が記されているのに、何故かジェフだけ「JEF United Ichihara」と表記されていないのが気になる…あのヴェルディでさえちゃんと「Verdy Kawasaki」と書かれているのに。

このチーム説明記事をホストファミリーのmamに見せて、「これが俺の好きなチームなんだぜ!」と説明した記憶がある。
サッカーなんか全然興味がないはずなのに、話にちゃんと付き合ってくれた彼女はやっぱり優しかったんだろうな…。
あちらではやはりラグビーがポピュラーで、硬いコンクリートの上でストリート・ラグビーをプレイしていた少年達の姿が忘れらない。
滞在中にちょうどオール・ブラックス(ラグビーNZ代表チーム)とトンガ(フィジーだっけかな…)代表の国際マッチがあり、その日は街中がその試合の話題で持ち切りであった。当然ステイ先の家のTVで、ファミリーと僕も観戦しましたとも。
どちらの逸話にも「スポーツが生活に根付くというのは、こういうことなのだな」と、わけもなく感動した記憶が残っている。


当時僕はJリーグを追っかけるのが精一杯で、海外サッカーには興味がないに等しかった(海外志向が高まるのは94USA以後、更にKAZUのセリエA移籍で一気に盛り上がる)。
ゆえに、他の記事は殆ど読んでいなかったのだが、その後読み返してみると興味深い記事の連続であった。


ウェストハムのあの英雄のビデオの宣伝記事とか、


アクセル・ローズか、ロビン・ザンダーかといった感じの風貌のあの人のローマ加入の話とか、
(この1ページ前に“ニュー・コカイン・ショック”という見出しと共にこの人の写真が…)


この数年後に、その姿を稲毛で実際に見ることになるあの監督とか、
(その稲毛に来る直前に彼に造反したロイ・キーンの名すら、当時の僕は知らなかった。といっても、まだマンU入り直後かな?)


ワールドカップでの活躍でファンになり、パルマ・ファンになるきっかけを作った“もう一人のバッジョ”とか、
(名前がスペルミスなのが…「ディナ・バッジオ」かよ)


無骨で豪胆な男達の熱いチームだった94年アイルランド代表の、欧州予選の様子とか、
(ポール・マグラーってラグビー選手みたいだな。それにしても北アイルランド代表のキットがレアで格好良い)

時間が経てば経つほど味のある記事ばかりですわ。
各国リーグ、それも欧州のマイナー国の情報まで万遍なく取り上げ、更に国際試合の詳細、マッチカレンダーなどデータが非常に充実した雑誌で、さすがにフットボールの母国は違うな…という内容。

有名チーム・選手の事ばかり取り上げる雑誌もいいけど、せっかくこれだけ多くの国でプレイされているスポーツなのだから、これくらい世界各地の情報を細かく知る事の出来る雑誌が日本にも欲しいな…と思ってしまうのは、マニアの性なのでしょうかね。

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