吟詠ドアラ1940

徒然なるままにラーメンのスープを飲み干し
心に移りゆく由なしごとをそこはかとなく
書き綴ればまたラーメンが恋しくなる

Mein Tagebuch 100918

2010年09月19日 | 日記
NHKBSハイビジョンの「新漢詩紀行・人生無常」(録画)を見た。

陳子昂、沈佺期、蘇東坡、劉希夷等、この「人生無常」を
詠った詩が多く紹介された。

広辞苑によると「無常」とは、
(仏)一切の物は生滅・変化して常住でないこと。
人生のはかないこと。

広辞苑によると「常住」とは、
(仏)生滅・変化なく永遠に存在すること。
   特に迷いの世界の無常に対し、悟りの世界の永遠性
   を意味する。


NHKBSハイビジョンの「新漢詩紀行」のテキスト(表紙・P61)

番組で紹介された日本でもよく知られている詩をここに・・・

代悲白頭翁(白頭を悲しむ翁にかわる) 劉 希夷 作

年年歳歳花相似 年年歳歳 花は相似たり
歳歳年年人不同 歳歳年年 人は同じからず
寄言全盛紅顏子 言を寄す 全盛の紅顔子
應憐半死白頭翁 應に憐れむべし 半死の白頭翁
此翁白頭真可憐 此の翁の白頭 真に憐むべし
伊昔紅顏美少年 これ昔 紅顔の美少年

くる年くる年、花は同じ姿で咲くが
ゆく歳ゆく歳、人のみが変わりゆく
一言申し上げたい、青春の真っただ中にいる若者たちよ
どうか是非、この余命いくばくもない白髪の老人を憐みたまえ
この老人はまことに可哀そうなのだ
これでも昔は、意気盛んな美少年だったのだから

劉 希夷(りゅう きい、651年 - 679年)は中国唐代の詩人
汝州の出身。幼くして父を失い、母と共に外祖父のもとに身
を寄せ20歳頃まで過ごした。
容姿はすぐれており、物事にこだわらない性格なので素行
が悪かった。酒と音楽を好み、琵琶の名手であった。