NHKカルチャーラジオ
「漢詩を読む・中国のくらしうた(秋~冬)」
今月からテキストも 「秋~冬」編に替った。
(11月23日放送)の録音を聞いた。
二 初 冬
8 辺塞(3)
古来、中国の人達は絶えず周囲の外敵の侵入
に悩まされてきた。このような外敵の侵入を防ぐ
ため、万里の長城が築かれ、国境には城塞や
堡塁が作られた。
これらの建造と守備にかり出されたのも農民達
であった。
辺境の守りでかりだされた人々と、それらの人々
を送り出した家族たちの、両者の心情と生活を
テーマにした詩歌が「辺塞詞」と呼ばれる。
私が気に入った詩 中唐・李益 作
「李益」は従軍して実際に辺境での生活を経験した。
中唐初期の詩の名人とされ、とりわけ辺塞詩人として
その名が知られている。