吟詠ドアラ1940

徒然なるままにラーメンのスープを飲み干し
心に移りゆく由なしごとをそこはかとなく
書き綴ればまたラーメンが恋しくなる

Mein Tagebuch 100926

2010年09月27日 | 日記
NHKカルチャーラジオ漢詩を読む「漢詩の来た道」
の録音を聴いた。

宋代前期の最後の放送である。
9月は4回ににわたり「陸游」の詩が放送された。

  
   陸游 りくゆう (1125年~1209年)

南宋の政治家・詩人。通常は「陸放翁」の名で呼ばれる。
南宋の代表的詩人で范成大尤袤楊万里とともに
南宋四大家のひとり。

その詩風には、愛国的な詩と閑適の日々を詠じた詩の
二つの側面がある。強硬な対主戦論者であり、それを
直言するので官界では不遇であったが、そのことが独特
の詩風を生んだ。

86年の長寿を保ち、詩は九千余首が現存、中国歴代の
詩人中、最も多い。

詩人としての達成度も宋代随一であり、中国の詩人全体
の中で陸游を第一に評価する人も少なくない。


陸游の辞世の詩

示 児(児に示す) 陸游 作

死去元知万事空 死に去らば 元知る 万事空しと
但悲不見九州同 但 悲しむ 九州の同じきを見ざるを
王師北定中原日 王師 北のかた中原を定むるの日
家祭無忘告乃翁 家祭乃翁に告ぐるを忘るること無かれ

死んでしまえばすべてが空に帰する
              それはもともとわかっている。
しかしそれでも 中国の国土が統一されるのを
          この目で見られなくなるのが悲しい。
天子様の軍隊が北へ進撃し 
               中原の地を平定した日には、
必ず祖先の祭礼を行って 
           この乃翁(わし)に報告するのだぞ。


   沈園にある陸游記念館と陸游像