吉駒が主宰する美登利会の舞踊公演は、今年で80回目を迎えます。第80回美登利会公演は4月7日に昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)大ホールで開催予定ですが、記念すべき80回なので生演奏でやることとなり、昨日「ツボ合わせ」が行われました。
長唄は今藤政貴さん、杵屋栄八郎さんにお願いをしました。「ツボ合わせ」って、立方(踊る人)と地方(演奏する人)が、動きと音のタイミングを合わせるためのリハーサルです。本番と同じに演奏し舞いますが、タイミングが合わないと止めてやり直します。
お囃は、堅田新十郎さんにお願いしました。新十郎さんは人間国宝 堅田喜三久さんの息子、邦楽囃子方として、舞踊公演、歌舞伎公演等で活躍されています。
別室では立方のカツラ合わせや衣装あわせも行われていました。公演を一月後に控えて、吉駒も美登利会会員の皆さんも忙しい日々となっています。
昨日の朝は玄関先の水鉢に氷が張りました。寒かったんです。でも日差しはたっぷり、COCOは猫窓で朝の陽ざしを楽しんでいました。
そして朝食後の一仕事は、COCOの3月の体重測定、結果は6.8㎏で前月と変わりなし、なかなか目標値まで下がってくれず、デブ猫継続です。重たいですよ…
次なる仕事は鶏卵12個使って炒り玉子づくりです。使っている鶏卵は前橋市下細井町の角田養鶏の平飼いの卵です。ボリスブラウンという品種の赤茶色の羽の鶏をケージに押し込めないで、自由に運動させて飼育している鶏の卵です。おいしいですよ。
COCOの体重測定のときから3カップずつ炊飯器ですし飯を炊いて、炊きあがては酢飯にして、カヤクを混ぜ込みました。合計9カップのご飯を炊きました。使っている半切りは、30年以上前に伯母さん(2代目吉駒)が、「昔のだけど使って…」ってもらったものです。ここまでで朝の仕事はおしまいです。
そいで、自転車で弁天通へ、大蓮寺の弁天さまにお参りです。お堂の前にはしだれ梅が咲いていました。山門前では、洋画家の茂木紘一さんが唄っていました。元気ですね。私の健康と吉駒の芸道を見守っていただくようお願いしてきました。
お参りから戻って昼食、食後は一休み、それから雛ずしの仕上げです。まずはお配りする折詰から、全部で10折り作りました。干し椎茸の含め煮、干ぴょう煮、油揚げの刻み煮、酢蓮根、炒り胡麻を混ぜた酢飯の上に、フキノトウの含め煮、炒り玉子、海老のそぼろ、菜花に煮浸し、貝柱のそぼろを載せて、梅酢生姜と赤大根の甘酢漬けを飾りました。
「ヒゲおじさん厨房に入る」で、野村たかあきさんが描いてくれたお雛様と雛ずしの挿絵をプリントした掛け紙をかけました。たかあきさん、ありがとうね。
出来上がった折詰をお世話になっている皆さんの所へ配達に出かけた帰り道、街中を抜けたら結構な人出でした。イベント広場のテーブルも満卓、クロダ人形店の前ではみんながコマまわしして遊んでいました。すごくいい雰囲気、まちはこうでなくちゃね…。
夕食は雛ずし、わが家は根来塗の鉢に薄く盛り付けました。汁はハマグリ、白舞茸、アブラナのつぼみです。雛ずしを作るようになって何年経つのかなって、考えても思い出せません。長く続けている行事食です。
ユキ子さん母さんのところへも、伸行さんと二人分届けました。もちろんハマグリの汁も。なんかあたふたとした1日でしたけど、夕食はのんびりといただけました。お配りした先の皆さんも楽しんでもらえると嬉しいです。
今日はNiiSへトレーニング、あとは何しようかな…
ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に舞踊公演を開いてまいりまして、今年の公演で80回を迎えることとなりました。記念すべき会ですので、長唄を今藤政貴さん、杵屋栄八郎さんに、お囃子は堅田新十郎さんにお願いし、生演奏で踊らせていただきます。第80回美登利会公演は4月7日、昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)大ホールで開催いたします。会員一同、公演に向け稽古に励んでおりますので、宜しくお願い申し上げます。
《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください。
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい