猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

ロシアによるウクライナ侵略戦争が始まって1年、NiiSへの行き帰りにロシアの人口問題を考えて…

2023-02-25 07:33:38 | なっからさくい生活

ツグミです。昨日はツグミに出会いました。NiiSでのトレーニングの帰り道、ちょいと寄り道した南町公園で出会ったんです。ツグミは渡り鳥、暖かくなると大陸へ帰って行ってしまいます。もうじきお別れです。

 

 NiiSへ出かけるので運動着に着替えていると、お天道さんがやってこないので昼寝ができないCOCOが見物に来ました。脱ぎ捨てたセーターを見つめています。「かじるんじゃねえぞ!」

 
<かじらないやい…>、「防寒手袋かじったじゃないか」、<ちゃんと片付けとかないのが悪いんだよ~んだ…>、減らず口が上手くなりました。

 


断水中の広瀬川、十六本堰はからからに乾いています。ローラースケートが出来そうです。
ロシアによるウクライナ侵略戦争が始まって一年経ちました。戦争は続いています。とにかく早くロシアが侵略をやめる以外におしまいはないと思いながら、毎日この戦争のニュースを見ています。そして思い出したことがあります。

 前橋駅前通りを西へ向かうと風呂川から分水した矢田川を渡ります。矢田川も流れは止まっています。
思い出したのは35年ほど前、県の総合計画を作る作業チームのキャップをしていたときのこと、「2010年ごろには群馬の人口増加は止まり減少に転じる」という人口予測を審議会へ出したらボロクソ言われて受け入れてもらえませんでした。日本の合計特殊出生率は、1975年に2.0を切り、1980年には1.75にまで下がっていましたので当然の予測でしたが、皆さんの理解はいただけませんでした。

 川底ではセキレイが採餌していました。
「増える予測はできないの?」と問われて、「できます」、「どういうこと?」、「日本人でない県民が増えることを想定してよろしければ…」、この答えも受け入れられず、新しい総合計画には将来人口予測を載せないことになりました。予測は国の人口問題研究所のデータに基づいていましたからちゃんと当たって、外国籍の県民もしっかり増えています。

 川岸の低い木の枝に小鳥が飛んできました。ジョウビタキみたい、すぐ飛んでっちまいました。
今、日本の合計特殊出生率は1.36(2019年)、世界208か国の中で190位ぐらいのはずです。最下位は韓国で0.7台にまで落ち込んでいます。少子化は日本だけの問題ではなくなっています。それでは、戦争を始めたロシアはどうなのかというと、1.50(2019年)でロシアも人口増加に必要な2.0のレベルを下回っています。1990年代は日本よりずっと深刻な状態になっていました。両国の出生率を比較したグラフはこちらで見られます

 


利根橋を渡りました。群馬大橋のアーチの間に雪の三国山脈がぼんやりと見えていました。
ロシアも少子化が進んでいる国の一つなのです。一橋大学のウェブマガジンに、経済研究所教授の雲和広さんが「ロシアの人口動態」という論稿を掲載しています。結論だけ抜き書きしちゃうと、「1990年代に否定的な様相を見せたロシアの人口動態は、2000年代に入って安定から改善へ向かう傾向を示した」、「とはいえその改善が見られるようになった始期である18年前は最も出生率の落ち込んだ時期であり、その当時に生まれた人口層が今後再生産年齢階層となるわけである。昨今の趨勢は1990年代の暗い展望をぬぐい去るものではあるが、今後を過度に楽観視させるものでもない事に留意が必要である」ということなのです。

 国道17号線の高架下の上越線の踏切を渡りました。真っすぐな線路です。
そのロシアが戦争を始めて1年、2月初めのイギリス国防省の発表ではロシア軍の死傷者は18万人を越えているとされています。また兵役を逃れるために国外に脱出したロシア人は70万人とも200万人ともいわれています。戦死者と国外脱出者の増加は、一橋大学の雲教授がいう「楽観」を完璧に消し去る要因です。ロシアの人口は、侵略戦争が終わろうと継続しようと暗い展望しかなくなっています。

 

 滝川も流水が止まっていました。水鳥の姿はありませんでした。
日本は、太平洋戦争中の少子化と戦後の出生の急増が「団塊の世代」を生み出し、日本の政治と経済を左右する大きな要因となりました。日本の「少子高齢化」には戦争による人工の歪みが未だに強く影響を及ぼしています。ロシアは、一度大きな人口問題を抱えています。それを克服しないままに新たな問題を抱えようとしています。

 堰の中では、重機が入って堆積土砂を取り除く工事をしていました。川もメンテナンスが欠かせません。
日本の戦後を回顧すると、経済や物的損失は戦後20年ほどでほぼ克服されています。でも、人工の歪みは克服できないまま、次から次にと新たな問題を提起し続けてきています。ロシアがどんな国になるのか、早く侵略戦争をやめないとその傷は拡大するばかりです。

 


鈴木トレーナーはいつもと変わりなく、私の身体の状態をチェックして、あれこれと指示してくれます。1時間はあっという間ですが、息はあがります。帰りは南部大橋を渡って、刑務所の南側の利根川河川敷にある南町公園へ寄りました。ここでも河津桜が咲き始めていました。
人口の歪みは治すことができない社会の傷になります。そして新しい問題を次々と引き起こして行きます。ロシアが克服不能な問題を抱え込む前に侵略戦争をやめないと、世界的損失となる予感がします。少しだけ人口問題を勉強したことのある私が抱いている暗い予感です。

 
ほとんど人がいない広い公園で一人花見をしてたら、ツグミが付き合ってくれました。このツグミは暖かくなるとロシアへ帰るのかもしれません。それまでに、侵略戦争が終わっている可能性は感じられません。
戦場でたくさんの人々の生命が失われて行くのはとても悲しいことです。そしてそのことが社会に遺す傷は100年近く経っても癒されることなく新たな問題を生み出します。戦争をやめる以外に解決する方法はないのです。悲しいことです。

 
NiiSから帰ったときは、ここは椅子の上で丸くなって寝てました。着替えて街へ、青井食堂でお昼を食べて戻ってきたときは、<どこ行ってたんだよ!>って顔で出迎えてくれました。

 

 
納豆がたまってしまっていたので夕食に納豆焼を作りました。納豆、刻みネギ、パルメザンチーズ、片栗粉少々、醤油少々を混ぜてフライパンで焼きました。酒のつまみ風です。それと揚げ焼きそばの野菜あんかけです。

 それと中華風サラダ、モヤシ、人参、シメジ、スナップエンドウ、カキ菜の蕾です。焼きそばでアゴがくたぶれました。

ロシアの政府系調査機関の全ロシア世論調査センターが2月17日発表した最新の世論調査では、プーチン大統領の支持率は79.1%、国民の多数はプーチン大統領の方針を支持しているという結果です。ロシア国民は国の未来を全く見えなくされているみたいな気がします。悲しさはますます募ります。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。今春4月9日には、第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
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