猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

昨日は吉駒が主宰する美登利会舞踊会(4月9日開催)の出演者の鬘(かつら)合わせが行われて…

2023-02-13 08:03:03 | なっからさくい生活

昨日は吉駒が主宰する美登利会の舞踊会に出演する皆さんの鬘(かつら)合わせが行われました。演目によって鬘はいろいろですので、舞踊会のたびに鬘をしつらえる必要があります。出演者の頭にあわせて鬘の下地となる地金を整えるの鬘合わせです。

 
アルミや銅で造られた鬘の下地となる地金です。出演者の頭に会うのを選んで、頭の大きさや形にあわせて成形します。年配の方は地金の上に髪を結う床山(とこやま)さん、黒と黄色のパーカー姿が地金を整える鬘師(かつらし)さんです。

 
鬘師さんは地金をはさみで切ったり、金づちで叩いたりして、成形して行きます。昨日の鬘合わせには、衣装屋さん、大道具さん、照明さんも来て、出演者と打ち合わせをしていました。今春の第79回美登利会は4月9日に、昌賢学園前橋ホール(市民文化会館)大ホールで開催いたします。併せて開催する三代目若柳吉駒リサイタル、今回は義太夫を舞う予定のようです。詳細は後ほど…

 

 
昨日の朝の一仕事の最初は、町内の青年会が月に一度してくれる有価物回収に出す紙類等を結束して道端に出す作業でした。一升瓶(茶ビン)が二本ありますが、酒の空ビンではないです、味醂の空きビンです、誤解なきように願います。二番目は、焼き豆腐を焼きました。市販品では大きすぎるので、自分で焼きます。

 
三つめの仕事は、油揚げを細切りにしてフライパンで乾煎りしました。炒った油揚げの2/3は舞茸と合わせてきんぴらにしました。のこる1/3はそのまま保存です。いろんなことに少しずつ使います。

 
四つ目の仕事は、鰆の一部を味噌漬けに加工することでした。まずは切り身に振り塩をして30ほどおいてから水洗い、しっかり水分をふき取ったのに、マナティーさんからもらった伊予麦みそに味醂を合わせた味噌を塗ってラップで包みます。2日も置くとおいしい味噌漬けの出来上がり、味噌を洗い流して焼いていただきます。

 


朝の仕事を終えたら10時を過ぎていました。それから街へ用足し、ものすごく良い天気、暖かくて、風も穏やか、遊んでいたい気分です。広瀬川の水も日差しにキラキラと輝いていました。

 
用事を済ませてから広瀬河畔のリバティーによってしばらくおしゃべり、そしたらこんな建築模型を見せてくれました。竪町通の角で建築工事が始まった山都園の新店舗の建築模型です。二階は住いになるのだそうで、小さな軒のある細い窓は猫が通りを眺めるための「猫窓」なのだそうです。設計は私もよく存じ上げている米田雅夫さんです。米田横堀建築研究所のHPの作品集に山都園新店舗も掲載されていますのでご覧ください。

 
それから呑竜のヤギカフェでランチして中央通商店街を抜けて帰ってきました。中央通商店街、さすが暖かな土曜日、人の姿がたくさんでした。

 


午後に、美登利会の鬘合わせをしている第2コミュニティーセンターへ行きました。朝日町の広瀬川の岸にあるのです。川沿いの遊歩道をゆっくり自転車で走っていたら桜の木から小鳥のさえずりです。


見上げたらシジュウカラでした。春を告げに来てくれたんですね。美しい鳥です。鳥を見ながら街で出会った人に言われたことを思い出していました。「今朝のブログだと、おヒゲが臓器移植にあんまし好意的でないと思う人がいるよ」と言われたのです。

 読売新聞の記事は、違法な臓器あっせん行為を行っていたNPO法人理事長が臓器移植法違反(無許可あっせん)容疑で逮捕されたことを伝えています。その中で、「ベラルーシの移植では、患者3人のうち肝臓移植を受けた40歳代男性を含む2人が術後に容体を悪化させ、その後、死亡している。3人がNPOに支払った移植費用は計約1億3000万円だった」と書かれていました。

 肝臓の末期がんについては、移植による治療が行われていることはよく知っていますし、必要な治療法の一つだと理解しています。私の知人にも肝臓移植によって社会復帰を果たしている人がいます。移植医療の必要性と意義は、日本移植学会のHPをご覧いただきたいと思います。

 私が聞いているところでは、末期がんの治療で行われる移植治療は医療保険が適用され、3割負担の場合の本人負担は500万円程度とのこと、保険適用外の費用を加えても700万円ほどとのことです。読売新聞の記事に掲載されている3人の患者(うち2人は術後死亡)ははるかに多額な費用負担をしています。保険適用も求めずに、正規のルートでない違法な「医療」をなぜ「買った」のか、「買わざるを得なかった」のかが私には理解できないのです。

 人は死から逃れることはできません。いつかは必ず死にます。私は自分のがん治療を始めたときからすっと「なんのために治療をするのか」ということを考え続けてきています。答えは未だに得られていません。だから、記事を読んで「なぜ」って思ったんです。移植医療は大事な医療だということは理解しています。
帰りに通ったこども公園、久しぶりの大勢の子どもたちの歓声が聞こえていました。

 ほんと、春だったんです。いい陽気でした。

 

 
夕食は鰆の沖スキです。牛鍋の割下と同様の割下で魚と野菜を煮ながら卵液に浸していただく鍋料理を「沖スキ」って言います。地域によっては「煮食い」っていうところもあると聞いています。おいしいです。2010年11月13日の「ヒゲおじさん厨房に入る」で紹介していますので見てください。

 
箸休めは、朝に乾煎りした油揚げと茹でたカキ菜のポン酢和えです。乾煎りした油揚げはこんなふうに使っています。それと、イチゴとロマネスコのサラダです。鍋の〆は餅を煮ました。今朝は曇り空、時折小雨が降っているみたいです。でも、このぐらいであればNiiSのトレーニングには自転車で行けそうです。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。今春4月9日には、第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい