【蝶にあいたい/野鳥にあいたい】暖蝶寒鳥

横浜より、近郊の野山で出会った蝶や野鳥を写真で紹介。

[153] ギンイチモンジセセリ(相模川河川敷)

2009年08月26日 |  蝶>セセリチョウ科
2009-08-24 相模川河川敷(その2)

最初のポイントでは、期待できそうにないため、仕方なく河川敷を歩きはじめました。途中、花の咲いているところでイチモンジセセリやチャバネセセリが多数いましたがミヤマチャバネはいません。もちろんギンイチモンジセセリの姿もありません。

気持ちが折れかけてきた15:00ころ、ススキの茂った場所に着きました。ここには、ヒメウラナミジャノメ、イチモンジセセリが多数いました。目ぼしい対象がいないので、イチモンジセセリを撮っていると、金色と焦げちゃの蝶がゆっくり飛び出しました。蛾のような、よわよわしい飛び方でした。初見ながら、ギンイチモンジセセリだとすぐ判りました。「やった!」と独り言。春型のような明確な銀色の筋はありあませんが、飛んでいるときは金色(裏面)とこげ茶色(表面)のコントラストがとても綺麗に愛らしく見えました。

この後、同じ場所でミヤマチャバネセセリ(4頭)、ギンイチモンジセセリ(1頭)を追加確認できました。居そうな場所を地図で探し、実際に見つけた喜びは格別です。次回は春型を撮りにきたいと思います。
(前置きが長すぎました)
(このところ、ラッキーが続いているような気がします)


(a)ギンイチモンジセセリ(2009-08-24 相模川河川敷)



(b)ギンイチモンジセセリ(2009-08-24 相模川河川敷)



(c)ギンイチモンジセセリ(2009-08-24 相模川河川敷)



どこにでもありそうなススキ原ですが、そうでもないことが今回の河川敷散策で判りました。河川敷に公園やグランドを作るとき、そこにあったススキ原は全て刈り取られてしまいます。ギンイチモンジセセリは、現在「準絶滅危惧種(生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)」です。この可憐な蝶のため、ススキ原をいつまでも残して欲しいと切に願います。