がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

巻き爪を直そう(入院中の付加価値いろいろ紹介)

2013-01-18 17:43:27 | がん・腫瘍全般
入院生活、ロングバケーションと考える
悔しいから何か付加価値を探すことにした。
これを偉そうに言っていいのか抵抗はあるが、足の爪を切らないことにした。
靴を履いて歩く事もないから大丈夫でしょ。
巻き爪、切るとよくないと言われるが食い込んで痛いから切る、よけい悪くなるの連鎖だった。
切りたくなってしまうのだが、頑張る事に。
しかし、完全に直すにはもっともっと長い入院生活をしなければならない事が判明する。
他に付属して直せるものは見当たらない。残念。
が、この精神(どうせなら得しよう)中年おばさんそのものの力強さで暇と向き合うのだった。
(後日、爪はかなりよくなりました。特に小指の爪)

ドラマが見られる!
初めて知った、PCでテレビドラマが見られる。
U-TUBEを徘徊して見つけた。
NHKの大河ドラマがもう一回見られる、古い名作も。へ~~~っ!びっくり。
おもしろがって「ロングバケーション」を見る。
英語の字幕がついていて面白い。
チャーシューメンはPork Ramenだった。字幕面白い。いい。
キムタク、若っ!
DVDが売られているものはすぐに削除されてしまう。追いかけっこのよう。
「笑う犬の生活」を見つけて喜ぶ、わはわは笑う。でもすぐ削除されてしまう。
術後、寝返りもいやな人なのに意地になってみる。
郷ひろみが葉っぱつけて踊っている、何年も前の映像を繰り返しオンエアされている!

電子ピアノ
病院の備品の電子ピアノを見つけ、ヘッドフォンつけて弾かせてもらう。
家に居るとピアノの練習は苦行中の苦行で仕方なくやっていた。
病院では嬉々としてやれるから不思議。
わたしのピアノはこどもとうたう曲ばかり、ジブリのテーマ曲とか、童謡。
童謡も簡単そうに聞こえて難しい物、また逆もある。
「どんないろがすき」歌のお兄さん作曲、音大出なのでけっこう意外な和音で苦しむ。
が、弾けるようになってしまった。
よかった~

読書
これが最もはかばかしくなかった。
情けない話だが本にはそれぞれ宇宙があり、体力がいるのだ。それが足りないと読めない。
もしくは抗がん剤などで頭が悪くなってしまったのかも。
元のレベルより能力が下がるとしきい値に達せず、もうスイッチが入らない。
漫画は読めるのに(毎日かあさん読みました)本は読み進めなかった。
読んだのはよしもとばななだけだった。
ばななが漫画レベルだというのではない、息子が大事そうに差し出したからだ。
「お母さんと似てるんだよ、元気が出る、ボクは」っていうようなことを前に言ってたからどこがじゃ?と読んだ、そしたらどこか少女漫画な感じで、力づけてくれる暖かさの質がよく伝わってきた。
生きるのにつまずいた事を、じっくり一緒に時間をともにしてそこにいてくれるような印象のものばかりだった。
誰もが自分のつまずきを抱え、自分で気がついて超えていくまでの時間がそこにあった。
自分も体がしんどく、主人公もさまよい考えていた。主人公はさまよい尽くして次の一歩をみんな踏み出していった。
一応本も読めた。心の中に疑似体験が優しく入ってきていた。

お買い物
隔絶された世界にいると物欲もなくなる。
要るものがないもん。
元々物欲のあまりないわたしである。
5年後の生存率が50%なので没後、ケチといわれてはやだ、と思い買い物をする事にする。
何がほしいのか、皆目分からん。
お中元とか探す。
何を送ったら喜ばれるかな、と時間はいっぱいあるから探してみる。
ものが必要で購入するという普通の行為に早く戻りたい、ままごとのように買い物をする。
売店で飲み物を買うくらい。なくても良いがあったほうがいい、程度。
うろうろ時間をつぶすのだった。

結論
付加価値で探そうというおばさん根性撃沈する。
いつもと変わらないのであった。
ただしじたばたしたおかげで早く時間が過ぎたような気がしている。

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