がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

両面あるなあ

2017-11-18 23:47:10 | 楽に生きる
自分の生きにくさだと思う

自分で納得できないとやりたくない人なんです。

寄りたくない、大樹の影。
そんなとこ入っちゃったら自分がなくなっちゃうかもしれない。

自分勝手、自己本位な私。
十分自覚している。


がんになってみて

無理無理生きてきてがんになっちゃったのかなあ、
ずいぶん頑張りすぎたのかなあ、と自分に対してちょっとごめんね感覚を持ったかもしれない、その時は。

私のストレスは組織との付き合いとかなんだなあと実感、
でも、それでもやりたかったり、生活の為だったり、この社会は私にとっては実際の荒天の航海よりも辛いところ多く・・・

いつも思う。
私が選んだ道だから。
理不尽なことも学び、大人になってきたのかも。


でも忘れたくない一面



私のところに来たばっかりの彼は、あまりにできすぎる身体能力、言語の伝達。
攻撃性。闊達で世界は自分のものと思い、気に入らない子は噛みつき、私も今より未熟なのでよく怒ってばかりだった。
彼は大きくなるにつれ、確固たる集団についていけなくなっていた。

その怒ってばかりいた記憶の彼が私を見つけてはっきりした意思でサッカーから抜けて私に歩いて来た。
彼は何も言わなくて私を見ている。

Tと呼び捨てにする。
頷く。
しばらく時間が過ぎる。
Tが喋るのを待つ。
「ママが、先生にあったって言った」
長い笑顔の後彼はもごもご言えた。

「今、マラソン練習してるでしょ?」
私は彼にできるだけ寄り添う。
喋るに緊張したかれは首だけで合図をする。
「あなたは足早いからいつも見て応援してるからね」
ハイタッチをしてそこを切り上げる。

引き延ばせない。
瞬間の出会いは。


こういう何かがこの仕事にはついてくれている。

それは上部組織の評価ではなくこの子どものこんなこと。

遅番の部屋に行ったら引き戸を閉めようとしたら頭で挟まって来た子がいる。
私を見つけて駆け寄ってくれる。


でもキツイからなあ

荒れた海での仕事のように頑張る生活は後少しにしてもいいのかなあ。
両面あるが、まだ頑張ってもいいのかなあ。
何かを残せる事がいいのかもしれない。


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