がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

がんで拾った命の重さを思う

2013-03-03 18:15:19 | がん・腫瘍全般
がんで亡くなった親友のお嬢さんを見かける
先日、総合食品スーパーにがんでなくなった友達がいた。
と思ってしまう程そっくりなお嬢さんが学校帰りに買い物をしていた。
あの時の赤ちゃんが、こんなに大きくなったんだ。
ほぼ、ストーカーか、尾行の警察のようなわたし。
声をかけるのははばかられたが、体中の血が逆流する程胸が高鳴った。
本当にあの人のDNAをここまでそっくり持つとは、というくらい全てがそっくりだった。
母親がいないから、学校帰りに買い物をしているのだろう。
しっかり、育っていた。
ちゃんとしたお嬢さんだった。
いとおしい気持ちがあふれた。
ここしばらくの生活のなかでそれは特に私の心を揺さぶる大きなことだった。
逝ってしまった友達を思い浮かべ、ずっと窓から夜の空をみていた。

絵本作家佐野洋子氏をおもう
大好きな絵本がある。おれはねこだぜ
ブキミ猫が大好きでした。
入院中、病院文庫で知ったのだが、彼女は鬱病を患っていた。
母親との強い確執に苦しんでいた。
がんでなくなるのだが、がんを宣告され、生きることの喜びを知り、鬱を克服する。

がんだから、気がついたものってある。

難病のお嬢さんが言う
自殺するなんて許せないよ、命を粗末にして。いやだ。
わたしにはそんなこと出来ない。

彼女は症状がより悪化することを覚悟で子どももうんだ。
3歳から闘病している彼女は、命というものと常に向き合ってきたのだろう。
頭が下がる。
残りが減ってしまっても、愛に満ちた人生を送ろうという気迫が伝わってくる。

生存率が低いことはつらい、が、だからこそ大きな目でみていきたい
がんはハンディキャップだ。
でも、よく生きるきっかけになっていくと思う。
そうすることだけが正当化していきていくことかな。

死者との対話の夢が続いている。
なくなった友人が夢枕に出てくる。
みんな笑顔でテーブルを囲んでいるのだ。
なぜか怖くはなく、あえたことが嬉しい。

こんな思いを持ち続けられることが日々の支えである。
こうして日々を重ねられればありがたいと思う。

桃の節句。

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