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本牧日記

愛犬と楽しむ本牧(ときどき北軽井沢)生活。
ボビーとクララと私たちの Memories & Diary。

セイジ・オザワ 松本フェスティバル2017 当日編 その2

2017年09月08日 | 音楽 アート

さていよいよ、今回の旅のメインイベント「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」です。

会場は、キッセイ文化ホール。
心配していた駐車場は、既に満車に近い状態でしたが、停めることができました。

 ↓ ホールの入り口です。

かつては「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」という名称で親しまれてきたこの祭典は
一昨年から「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」 (略称OMF) と名前が変わっています。

楽団の名前は「サイトウキネンオーケストラ」 (略称SKO)がそのまま使われています。

 まだ開演までかなり時間があったのですが
外はとても暑かったので中に入って待つことにしました。

二人ともクララと一緒の時のままの格好だったので、私は、まずお手洗いに行って、着替えです。
といっても、リゾート地のマチネーだし、それほど頑張り過ぎなくてもいいのかな・・と、
下はそのまま、上だけキラキラしたラメのアンサンブルに。靴もキラキラしたのに履き替えて、コンサートバージョン完成。
夫は、ウィーンフィルのTシャツの上にジャケットを羽織りました。

ロビーでは、いろんな記念グッズやCDなどが販売されていました。

 ↓ このポスターは、過去の演奏を収録したDVDのもののようです。

 

「オフィシャルワイン」も無料でふるまわれていました。
「塩尻メルロー2015」と「松本平シャルドネ2016」 
ラベルのデザインは松本城とオーケストラの絵柄です。
グラスにほんの少しずつ・・あとで運転しないといけませんものね。

 

開演の時間が近づいて来ました。 

ロビーからホールの中へ入ります。

お席は、前から3列目

ステージでは、奏者の方々が数人、入れ代わり立ち代わり、入念に本番前の最後の練習中でした。

その方々も全員舞台から袖に引き上げて、係員がマイクなどのチェックを済ませると、
いよいよコンサートの幕開けです 

サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーが左右の袖から次々と登場。

大宮臨太郎さんは~?と目をこらす私 

今年のオーケストラ・プログラムは、A・B・Cの3つがあり、小澤征爾さんが指揮をされるのがだったのでの公演のチケットを取ったのですが、
臨太郎さんが出演されるのもだったのです (このことは、チケット購入後に知りました。の日を買っていたら、演奏は素晴らしかったようですが、残念な思いをしていたことでしょう~)

あ、いらっしゃいました コンサートマスターの後ろあたりの位置です。

私たちのお席は、真ん中よりちょっと右よりだったので、チェロの側。
目の前が宮田大さんでした。(宮田さんも本当にクールでかっこいいですね~

そして満場の大拍手に迎えられて、小澤征爾さん、登場です。
とても細いけれど、お元気そう~

本日のプログラム ↓ 

 第1部   1曲目 ベートーヴェン 「レオノーレ序曲 第3番」
       2曲目 マーラー 「少年の魔法の角笛」より

第2部   ドヴォルザーク 「交響曲第7番 ニ短調 作品70」


この中で 今日小澤さんが指揮をされるのは、1曲めのベートーヴェンだけです。
(かつては、体調不良のために指揮者が変わったり曲目が変更になったこともあるようですが
今日の小澤さんは表情も明るく楽しそうで、まずは予定通り指揮をとられることだけでも嬉しい限りです。)

椅子に腰かけながらの指揮ですが、
タクトをひと振りされた瞬間、オーケストラがびしっと完璧にひとつになった、そのパワーにびっくり。
演奏メンバー全員ががっちりとまとまって、キレのあるサウンドの中を突き進んでゆく感じです。

世界中から馳せ参じた一流の奏者ばかりだし、どの方にとっても演奏しなれた曲だっただろうとは思うのですが、
それでもおそらく音合わせなどにも最小限の時間しか無かったに違いないのに、
さすが小澤さんへの皆さんの尊敬や信頼が想像を超えた素晴らしいものなのだなぁと感激いたしました。
臨太郎さんの表情を見ていても、ものすごい集中力で、小澤さんの僅かな動きも見落とすまいという演奏ぶりでした。

そのうち盛り上がる箇所では2~3回、小澤さんは椅子から立ち上がって指揮をされました

細い身体で、あのぼさぼさの頭で、全身から気迫をみなぎらせながらの様子は
日本の古い屏風絵の「鬼」のようでした。
(私たちの席からはお顔は見えなくて、本当は嬉々とした快活な表情だったのかもしれませんが。)

演奏中の写真はないので、代わりにコレを(笑) ↓
(終演後に、記念に買いました。)

 

 

会場内の大きな拍手と歓声の中、小澤さんが退場されると
2曲目はオーケストラの編成が大きく変わるようで、係の方がマイクや椅子、譜面台などを移動させていました。

マーラー 「少年の魔法の角笛」より

指揮は、女性で、アルト歌手でもあるナタリー・シュトゥツツマンさん。
(以前テレビでも見たことがあります。)
そして、コンサートマスターもこの曲だけが女性の奏者。
臨太郎さんはというと、2ndに回られたのかな?中央寄りの後方で、
エ~ン、私の席からは、他の奏者と譜面台に隠れて、全くお姿が見えません。

ソプラノのリディア・トイシャーさん(とても愛らしい方です)が、オーケストラの演奏をバックに、
ドイツ語の6つの歌曲を歌われました。

透明な綺麗な歌声とオーケストラの美しいハーモニー。

プログラムにドイツ語の歌詞と対訳の日本語が書かれていたのでそれを読みながら聴いていましたが
オペラのように字幕があればもっと良かったかも・・と思いました。

盛大な拍手に応えて、アンコールでもう1曲披露してくださいました。

 

 

休憩時間。
お手洗いは、例によって長蛇の列。
周りの方の会話の中で、(おそらく小澤征爾さんのお元気な様子に)感激して涙を流されていた方が複数おられたというのが聞こえてきました。

 

さて、第2部が始まります。
今回もまたまたステージでは椅子や譜面台の大移動がありました。

3曲目 ドヴォルザーク 交響曲第7番の指揮は、先ほどと同じナタリー・シュトゥツツマンさん。
そして、臨太郎さんは、コンマスの隣、N響での定位置(?)です。

ナタリーさんは、底抜けに明るくて元気いっぱいの方。
そしてがっちりと運動選手のようにたくましい体つきです。

終始笑顔で、その元気そのままの迫力ある指揮ぶりでSKOのメンバーを引っ張っていました。

終演後は拍手が鳴りやまず、ナタリーさんとメンバーは、何度もカーテンコールにこたえておられました。

アンコール演奏は無かったのですが、場内が明るくなって席を立とうとしたとき、
下手の2階のほうの窓(照明とかの部屋?)から小澤さんが客席の声援に手を振って応えられているのが見えました。
あそこで聴いておられたのでしょうか?

私たちも、目いっぱい手を振りました。

この場所に来れて、良かったです。

小澤征爾さん、82歳。

来年もまたお元気でOMFでタクトを振ってください~。

 

コンサートの終演後、夫の感想は、「小澤さんが鬼のように見えた」という点は私と同じ。
そして、コンマスの方の演奏が素晴らしかったと。

へ? 小澤さんと臨太郎さんしか見ていなかった私は、全く気が付かなかったのですが、
夫が言うには、指とか弓の遣い方が独特で、凄いと思ったそうです。
後で調べてみたら、東京都交響楽団の矢部達哉さんのようです。
終演後に臨太郎さんと握手をしながら何やら言葉を交わされていましたね。
都響の演奏って、テレビとかでも見たことがありませんが、機会があればまた聴いてみたいです。

ずっと前から憧れのサイトウ・キネン・オーケストラの演奏をライブで聴けて、
小澤征爾さんの魅力に間近に触れることができ、
しかも臨太郎さんも出演されていて、思い出に残るとても素晴らしい時間でした。

帰りがけに、ロビーのショップで、公式のプログラムや記念品やお土産などを少しばかり買いました。

  

 

 

 さあ、この後はホテルに向かいます。 

 

 


セイジ・オザワ 松本フェスティバル2017 前日編

2017年08月26日 | 音楽 アート

「セイジオザワ 松本フェスティバル2017」 

そのオーケストラプログラムBを明日聴きに行くのですが、
交通事情などを考えて、今日北軽の山荘にやって来ました。
横浜からよりも北軽からのほうが、断然松本へのアクセスはラクなので、
こちらに前泊して明日、松本へ入ります。

お昼に碓氷軽井沢ICに到着。
お盆休みとは対照的な良いお天気で、キラキラと、まさしく軽井沢の夏~という雰囲気です。

 

トンボの湯に入って

R146号を北軽へ。 

 

2時過ぎに山荘に到着。

荷物を降ろしたら、休む間もなく「北軽井沢倶楽部」へ。
3時からのイベントに参加なのです。

明日の松本フェスティバルの前哨戦

ちょうど今日お店でジャズライブが開催されるのを知って
予約してありました。

 出演は、ダンス・オブ・ザ・ヴェイルというジャズバンド。これはピカソの作品の名前なのだそうです。

ジャズについては、クラシック以上に無知な我が家。

どなたかのコンサートに二人で行ったということは一度もなく、ジャズクラブにも入るきっかけがなかなかありません。
でも嫌いではないし、とにかくライブの音楽というのは、どんなジャンルのものでも素晴らしい、
そしてこの北軽井沢倶楽部のお店の空間がとても気に入っているので、
ちょうどこの日に居合わせているので出かけてみよう~と思った次第です。

このイベントは毎夏恒例で、今年が4回目だそう。
今日は、メンバーの内のピアノの方がご都合がつかず代役の方が出演されていましたが、
とても素晴らしい演奏で感動しました。

マイロマンス、マイプリンセス、イパネマの娘、マイファニーバレンタイン、サマータイム・・etc.

プログラムは、誰でも何度か聴いたことがあるポピュラーな曲を中心に、
リーダーのサックスの藤田絢三さん作曲のバラードも。

耳に心地よく、心に沁みて、身体が共鳴するようなそんなサウンドに浸った90分間でした。

 

 お店の中では、ちょうど鉄筋彫刻家の徳持耕一郎さんの作品展も開かれていて、
窓辺や壁に作品が飾られていました。

↓左はピアノ、右はベースを弾いている人

↓ ベースの等身大の作品です。

↓ 鉄筋ではなく、こんな毛糸(?)を使った作品もありました。


終演後、販売されていたCDを買っちゃいました。

 

この後、ディナーもこちらで頂こうと予約をしていました。

しばらく時間があったので、クララ(コンサートの間、クルマで待っていてくれました)と敷地の中をお散歩。 

 お庭の他に、お店の周囲を回る散歩道があります。

店内ではスタッフの方が椅子やテーブルをディナーに備えて並べ替えています。

栗のイガがたくさん。

 ススキもありました。

ひと回りした後、クララと一緒にお庭のタープの下の椅子で休んでいたら、オーナー(女性です)が声をかけてこられました。
やはりワンちゃんを飼っておられ、犬のこと、お庭作りのこと・・しばしいろんなお話をさせていただきました。

そろそろ支度ができました、とスタッフが呼びに来られたので、またクララをクルマに連れ戻そうとすると、
オーナーが「外のテラス席でどうぞワンちゃんも一緒に」と。

前回ランチの時に使わせていただいたお庭のこのタープの下の席ではなくて、ショップの反対側にあるテラス席を急遽用意してくださいました。

クララ、良かったね~。

こちらの席もとても素敵です。照明があるのでディナーにも対応できるのですね。

 食事をしているうちにだんだんと日が暮れてゆき~

テラス席から美しい夕焼けが見えました。

 ディナーのメニューですが、
これが前回と同じで、(今シーズン通じてこのメニューなのですね)
今夜は魚料理もプラスしていただきました。

アミューズに、マッシュルームのムース

前菜は、あかもくとマキベリーソース

(飲み物は、ジャズライブの時と同様、夫がビールで私がノンアルコールビールです。)

 初めていただいたお魚料理は「鰆のスチーム焼き」 美味しかったです。

 メインのお肉料理は、夫はポークを

私は鶏胸肉(これで3回目ですが、やはり美味しいです。) 

 最後にコーヒーとチーズケーキで締めくくり。

 松本フェスティバル前夜は、ジャズライブとヘルシーディナーで充実の時間を過ごすことができました。

これをきっかけに、ブルーノート東京とかブルーノート横浜とかにも機会があれば出かけてみたいと思っています。

明日は早めに山荘を出て、コンサートの前に市内観光の予定です。

 

 

 


大宮臨太郎「弦楽トリオ」 at サルビアホール

2017年08月09日 | 音楽 アート

日曜夜、鶴見区の「サルビアホール」で開催された
大宮臨太郎「弦楽トリオ」のコンサートに行ってきました。

この演奏会は、大宮臨太郎さんのヴァイオリンを中心に展開される室内楽シリーズの3回目だそうです。
1回目・2回目を聞き逃してしまい残念・・どんな内容だったのでしょうか~?

3回目の今回は、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロのトリオで、2月にフィリアホールで聴いたのと同じ編成。
チェロは、フィリアホールの時と同じ、臨太郎さんと同学年(?)の宮坂拡志さん、ヴィオラは、同じN響メンバーの中村翔太郎さんです。
ちなみに次回4回目(来年2月)は、弦楽4重奏にピアノが加わったクインテットだそうです。

 

夫がホームコースの月例杯を終えた後、クルマで直行するため、私ひとりで電車に乗って会場へ。現地で待合せです。
初めて降りる「鶴見」の駅。
そして初めて入る鶴見文化センター。
4階の大きな「サルビアホール」と3階の「音楽ホール」の二つのホールがあり、
今日のコンサート会場は3階の音楽ホールのほうです。

夫から5時ちょうどくらいにクラブを出発したというメール。
開演は6時からなので、ぎりぎり間に合うかな・・というところ。
スマホで渋滞情報を確認してみると・・・ありゃ~東名の上りで事故渋滞 さらに首都高の生麦あたりにも事故のマークが。。
間に合わないかもしれません。。

開演5分前くらいまでロビーで待ったのですが、ダメ、夫現れず。。
チケットを受付の方に預けて、先にひとりで中に入りました。

全部で100席というこじんまりとした空間。
とてもきれいで良い感じの、室内楽にぴったりのホールです。

AからGまで、全部で7列。どこのお席でもステージに近いのですが
Aの席をとっていました。

やがて開演の時間になり、3人の演奏者が登場。
わ! 臨太郎さんが本当に目の前だわ~

横の夫の席が空席のまま演奏会が始まりました。

1曲目は、モーツアルトの「前奏曲とフーガ第5番」。
きれいな音色にうっとりしながらも、夫は何時ごろに着くかしら?と気にかかります。
渋滞で動かないクルマの中で焦っているのではないかしら?
1部と2部があるので、2部には間に合ってほしいけど・・

1曲目が終わり、2曲目との間に、数人、遅れてきた方が入場されましたが
その中に夫の姿はありません。

ああ、やっぱり間に合わなかった・・と思っているうちに
第1部の2曲目が始まります。

弦楽3重奏というのは、前のフィリアホールのコンサートの感想にも書きましたが
4重奏からヴァイオリンが一つ抜けて、3人の奏者がより広いパートを受け持つので、
より高度なテクニックが要求され、演奏される機会も4重奏に比べると少なく、またそのための楽曲も少ないのだそうです。

そんな3重奏の曲目として、2曲目に選ばれたのは、ドホナーニという作曲家の弦楽三重奏曲ハ長調「セレナード」。
臨太郎さんご自身もこの曲を演奏するのは今回が初めてで、チェロの宮坂さんの提案でこの曲をとりあげたとおっしゃっていました。

5楽章というちょっと変わった構成でしたが、とても3つの楽器だけとは思えない重厚さや拡がりがあり、
それぞれの楽器の魅力が分かり、私はとても面白いと感じました。
こんな大曲の熱演を聴けないなんて、夫は残念だわ~と思っていたのですが、
実は夫は、この2曲目が始まってまもなく会場に到着していて、演奏の途中だから中には入れないのですが
ロビーのモニターで楽しんでいたそうです。 

 

休憩時間になるとすぐに夫が入ってきました。
良かった~第2部をまるまる全部聴けるのだわ~。

第2部の曲目は、バッハのゴルトベルク変奏曲。
実は、フィリアホールでも同じ題名の演奏をあの時は友人のCさんと聴いていて、
そのCさんがこの日の昼間のマチネのほうの公演に行かれていて、
第2部を、とても良かったよとメールをくださっていたのです。

このゴルトベルク変奏曲というのは、全曲を演奏すると1時間近くかかる大作で、
フィリアホールのときは、この中から聴かせどころ(?)を抜粋しての演奏だったのですが
それでもとっても素晴らしく、弦楽三重奏の魅力を堪能させていただきました。

今回は、ダイジェストではなく、まるごと全曲の演奏を聴ける、またとない機会なのです。

休憩時間の間に、私はロビーでCDを購入しました。
(公演後のサイン会に備えて~ですっ

 

さて、休憩時間が終わり、第2部が始まりました。

第1部の時は、夫が間に合うかどうかが気にかかっていた私、
第2部では別のことを案じていて、その心配が的中しました。
演奏が始まってしばらくすると、夫が居眠りを始めてしまったのです。(A列の席で・・)

炎天下のゴルフのトーナメントを終えて、お風呂にも入らず大急ぎでクルマで駆けつけ、
途中事故渋滞に遭い、遅刻しながらもなんとか第2部には間に合ったという状況・・
たぶんへとへとだろうし仕方ありません。
起こしたりせずにそのままにしておきました。
ライブの弦楽三重奏を聴きながら・・・素敵なこの上ない子守唄だったことでしょう。(笑)
夫は7~8分ほどで眠りから覚めて、その後はしっかりと演奏を楽しんでいました。

ヴァイオリンとヴィオラとチェロ、3種類の楽器の演奏が、和音だったりピッチカートだったり、
澄んだ透明な響きだったり、ぎぃぎぃと複雑な音色だったり・・
様々なテクニックの弾き方で、フーガ形式で繰り広げられます。

高度な練習曲のようですが、一流の奏者たちの熱のこもったとてもとても素晴らしい演奏でした。

そして、耳だけでなく目も楽しませていただきました。
演奏中の臨太郎さんの姿というのが、あらためてとても素敵だな~と。

身体を前のめりに動かしながら熱演されているとき、あるいは
自分のパートが休みで(演奏全体の中のほんの数分だけでしたが)弓を譜面台にかけて微動だにされないとき
あるいは音の余韻にじっと目を閉じて浸っておられる時
どんなシーンもきれいな絵になっていました。

素晴らしい2時間でした
終演後の挨拶で「今日はアンコールはご用意していません」とおっしゃいましたが
あれだけの大きな作品を二つも演奏されたのですから、当然です。

ポピュラーな交響曲しか知らないミーハークラシックファンの私ですが、弦楽三重奏の魅力がだんだんと分かってきたような気がいたします。

 

さて、サイン会です。
CDに、3人の全員の方のサインをいただきました。

 購入したCDは、これ↓
前回フィリアホールで購入した「パッサカリア」と同じ藤村俊介さん(チェロ)とのデュオで
タイトルは「コダーイ 二重奏曲」
夏休みにじっくり聴いてみたいと思っています。

最後に、この日のとっておき。↓

 サインを頂いたので帰ろうとしたときに
スマホのカメラで夫が写してくれました。

恥ずかしいけれど、載せちゃいます。 うっふっふ~

 


ユーミン♪

2017年07月31日 | 音楽 アート

順番が前後しますが、大阪に行く前、先々週水曜の日記です。

東京国際フォーラムで開催されたユーミンのライブ「宇宙図書館」に行って来ました。

ユーミン、とても好きです。

お気に入りの歌が幾つかあって、晩夏とか卒業写真とか、どちらかというと古い歌。。

年代も近いし。

でも青春そのものだったかというとそこまでの熱烈ファンというほどでもありません。
若かりし頃の私は、ロックに夢中で、ユーミンの歌を歌ったり、というような思い出もあまり無くて・・・
学生時代よりも、仕事で東京と大阪をひんぱんに行き来するようになって、
さらに結婚してこちらに住むようになってからのほうが、より身近にユーミンの魅力を感じるようになりました。

一途のファンではなかった私ですが
ライブは一度行ってみたかった
ユーミンのあのエネルギー、カリスマ性を肌で体験してみたいと思いました。

 

チケットは抽選制。

で、スケジュール的にいちばん都合の良い日を選んで夫の分と一緒に2枚申し込んだら、
「ご用意できました」というメールがあっさりと届きました。

後から聞くと、抽選、なかなか当たらないそうですね。

公演日の10日くらいまえだったかに封筒が届き、でもその中身は、チケットそのものではなくて、引換券。自分達の席がどの辺りかということは、当日、行ってみないと分からないシステムです。

↑ 右が送られてきた引換券、左が当日もらった座席券です。

で、当日、引き換えの窓口が混雑すると大変なので取り合えず先にそれを済ませて~と思うと、
引き換え後は再入場は出来ない決まりなのだそう。

お腹が空いていたのでどこかで腹ごしらえをしようと思っていたのに、ロビーの売店のサンドイッチで済ませるはめに~

お値段のわりにお味もボリュームも??と言いつつ食べていると、
そこへ北軽で別荘が近所の怪獣ママさんがお友達と登場。
ちょうど同じ日のチケットを買われていたのです。(何度か抽選にはずれた末にやっと当選したそうです。)

会場に入られる前に、お二人は外のベーカリーでもっと美味しいパンを調達済み・・さすが~

↓ 2階のロビーから1階の受付付近を見渡した写真 

 

 

さていよいよ開演です。

私たちのお席は、前寄りの真ん中のブロックの通路側。

見易い席でよかったねと思ってたら、すぐ前のお席のお二人が欠席で、空いたままだったので、さらにとってもよく見えてラッキーでした。

↓ 幕が開く前。
  照明のテスト中?
  ロフトの2階のようなところに、人物が二人ほどいるのが見えます。 

 いよいよ開幕です。
ここから先は、写真はありません。

ステージは、装置や照明などが、もの凄く凝っていて、スケールの大きさに目を見張ります。 
ほんもののコーラスやダンサー達と、影絵の大きなシルエットの人間たちが重なって、
突然現れたり、一緒に踊ったり、消えてしまったり・・きれいで、ミステリアス。

この日は収録があったそうで、始まって最初の頃のユーミンはやや緊張気味に見え(聴こえ)ました。

公演全体の印象としては、コンサートというより、とても楽しいエンターテインメント
たくさんの本が棚にぎっしりと並ぶ図書館。
そこからユーミンは、さまざまな衣装に身を包み、
時空を奔放に行き来します。

2時間ほど、目いっぱい歌い続けるその声量と体力は凄いと感じました。
そして、歌に負けず印象に残ったのが「ダンス」です。
(とっても体を鍛えてらっしゃるのですね。)
インド舞踊ふうの振りが多用されていて、
ズンバのレッスンで時々インド舞踊のマネみたいなことをしているので
ついつい釣られて身体が動きかけました。

オールドロックンロールを赤いスカートで踊りながら歌われていたのが
とても可愛くて素敵でした。

とっても楽しい舞台でしたが、大掛かりな作りこまれたストーリーの中のユーミンは凄いけれど、
もっと「素」のユーミンを見たいな~という気もいたしました。

ともあれ、同年代の女性として、
エネルギー溢れる舞台に、刺激と元気をいっぱい頂いた2時間でした。

 

 


下町の小さなホールのとても素敵なコンサート!

2017年07月13日 | 音楽 アート

先週木曜の夜、仕事の後「かつしかシンフォニーヒルズ」に夫と行ってきました。

地下鉄に乗って25分ほど。京成線・青砥駅から歩いて5分。
モーツァルトの像が迎えてくれました。

このシンフォニーヒルズの中には、大小二つのホールがあります。
オーケストラの演奏にふさわしい大きな「モーツァルトホール」
そして室内楽などにうってつけの小さな「アイリスホール」。

この日の目的は、アイリスホールで開催された、このコンサートです。

「大宮臨太郎&岩崎洵奈  2017~2020~ベートーヴェン生誕250年を祝う」

2020年、東京オリンピックの年は、ちょうどベートーヴェンが生まれて250年めに当たるそうで
それに向けて各地でコンサートが企画・開催されているようで、このコンサートもそのひとつ。

今回が第1回目で全部で3回予定されているそうです。

大宮臨太郎さん+ベートーヴェン、これはもう ◎。
というわけでプレオーダーでチケットを申し込んだら、ステージにもの凄く近いお席がとれました。

ベートーヴェン大好き、といっても、本当に素人のミーハー・クラシックファンなので、
よく知っているのは「運命」とか「田園」とか第7番、「第九」。
ピアノやバイオリンの協奏曲などは、ほとんどわかりません。

なので、以下は、いわゆるコンサート評には程遠い、ミーハーファンのコンサート体験を記しています。

               

演奏の会場に入ると、場内は木の壁で包まれたこじんまりとした空間。

会場で配られたプログラムには、それぞれの曲目の横に、ベートーヴェンの何歳の時の作品かということが記されていて
理解する手掛かりの一つとなりました。
若い頃の作品は軽快で分かり易い、聴力を失なった晩年の作品は孤独で奥深い、といったお話を公演の途中でされていたと思います。


オープニングは、岩崎さんのピアノソロから。

ピアノソナタ第23番「熱情」。
有名なタイトルは知っていましたが、全曲を聴くのはこれが初めてたっだかも~(?)

赤いビーズ刺繍の美しいお衣裳や可憐な容姿に見惚れながら
迫力の演奏を楽しませていただきました。 

 

続いて大宮臨太郎さんが登場。

2曲目は、ヴァイオリンソナタ第5番「春」。

この曲は、臨太郎さんが初めてカセットテレコを買ったもらった時に、最初に聴いた曲だそうで
とても好きで何度も何度も繰り返し聴きました、とおっしゃっていましたが、
なるほど、メロディラインのきれいな親しみやすい曲でした。

ステージにとても近いお席だったので、表情はもちろん、息づかいまで聞こえてきます。
オーケストラなら、全体を聴くのにやや後方の真ん中あたりがいいのかもしれませんが、
こんなお気に入りのアーチストの室内楽とかだったら、前の席というのは魅力的ですね。 

曲の合間に、岩崎さんとのトーク。
岩崎さんは、お母様がこのあたりのご出身で、ご自分はこの会場の近くの産院でお生まれになったのだそうです。

臨太郎さんのほうは、すぐ隣の立石という町にかつて3年ほどお住みになっていたことがあり
その立石の商店街がなかなか「シブい」(とおっしゃいました)商店街で、いろんなお惣菜がとても安くて美味しかったと話されていました。

こんな小さめのホールでの室内楽は、客席と一体感があって、こんなトークも楽しいですね。

 

休憩をはさんで第2部。
チェロの宮坂さん登場です。

第2部の最初の曲は、チェロソナタ第4番。
もうひとつ第5番というのがあり、連作になっているそうです。
ベートーヴェン後期の作品だということですが、ピアノとチェロの音色に聞き惚れました。 


ここで再び臨太郎さんが登場ですが、
プログラムの最後の曲が始まる前に、突然、チェロとピアノで、ハッピバスデーツーユー ♪ の演奏が。

ベートーベンの生誕250年にちなんだコンサートですが
この前日が、臨太郎さんのお誕生日。36歳になられました。
(「30歳も年下だわ~」と、近くの席の女性グループの中から声が---「追っかけ」らしいオバサンたちを会場で何人かお見かけしました。)

3人が揃ったところで、しばし楽しいトークが。
チェロの宮坂さんは、歴史に大変造詣が深く、ベートーヴェンが生まれたという250年ほど前は日本は江戸時代・田村意次が活躍した頃だったというようなことを仲間の皆さんに解説されるのだそうです。
N響の公演で地方に出かけたときも、ここはかつての〇〇藩で、誰々何万石の領土だったというようなことを教えてくれるのだと臨太郎さんが話されていました。

さて第2部の2曲目は、ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」でしたが、
演奏が始まってすぐに臨太郎さんが「ストップ」を・・!?

このトリオの曲は、ピアノとチェロとクラリネットの3重奏として書かれたもので、あとでバイオリンのパートが作られのだそうですが、臨太郎さんの譜面台に開いていたのが、クラリネットの譜面で、「すみません」「全く読めない^^;」・・と。
ページをめくり直して、あらためて素晴らしい演奏が始まりました。

こんなハプニングも、アットホームな会場では、かえって親近感を感じたりして、悪くありませんね。

 

この「ベートーヴェン生誕250年を祝う」コンサートは全部で3回が予定されていて
宮坂さんは、第1回目のゲストという位置づけ。
続く2回目、3回目はどなたがいらっしゃるのか、それも楽しみなところです。

 
アンコールはやはりトリオの演奏で「大公」の第1楽章。
一部だけではなく、全部を演奏してくださいました。
「次回の予告編」でもあります、とおっしゃっていましたので、次回は「大公」全曲がプログラムに入っているのかもしれません。

素晴らしい演奏に感激しました。

 

終演後、↑ の写真を撮っていたら、臨太郎さんや宮坂さんがロビーに出てこられました。

親しい方々や関係者の方と歓談されたり、記念写真を撮ったり・・

横からスマホで写してもいいかしら?と思ったのですが
何となく憚られ・・
写真も握手も何もなしで、帰路につきました。

 

↓ 会場で配られていたパンフレットの内の1枚。
 以前フィリアホールでのトリオのときとビオラの奏者が違う方ですが
 チェロは同じ宮坂さん。

え~っ?こんなコンサートあったの?と
すぐにチケットを申し込みました。

プレイガイドなどでの取り扱いはなくて、チケット販売は窓口のみ(電話申し込み可)なので、これまで情報が入って来なかったのですね。

昼と夜の2回ありますが、それぞれ100席程度という、今回のアイリスホールよりもさらにこじんまりとした空間。
まだチケットはあるかしらとドキドキしながら電話をかけたのですが、
またまたステージに近いお席をゲットできました。

今から楽しみですが、この日は夫が昼間はゴルフのトーナメントで、到着が 開演時間にぎりぎりになりそうで
それだけが心配です。

 


サンデー・ブランチ・クラシック

2016年10月23日 | 音楽 アート

ネットのプレイガイドのイープラスが、都内で「リビングルーム カフェ&ダイニング」という
食事をしながら身近に音楽を楽しめるスペースを運営されています。

そのプログラムのひとつが「サンデー・ブランチ・クラシック」。
文字通り、日曜日にブランチをいただきながらクラシック音楽を気軽に楽しめるというイベントで
わが家にも案内のメルマガがちょくちょく届いています。

場所は渋谷。
日曜日のお昼にわざわざ出かけるには、ちょっと遠く、これまでは読み流してきたのですが・・

今日の出演が、なんと大宮臨太郎さんだということが分かりました

今日の日曜日、本当なら山荘に出かけていてこの演奏会には行けないはずでしたが
夫が軽井沢のマラソンレースをキャンセルしてくれたおかげで(?)行けることになったのでした。
(転んでもタダでは起きない私・・・笑)

で、夫を誘ってみると「ゴルフの練習に行きたい」という。
なので、以前フィリアホールのコンサートに一緒に行った友人のCさんと一緒に行ってきました。

とってもとっても良かったです。

 

二人とも渋谷は久しぶり。

オバサン二人で、ウロウロキョロキョロしながら、109の隣のビルにあるお店にたどりつきました。 

↓ 受付の壁に張ってあった電光のプレート

 お店の中はこんな感じ。↓


正面がステージで、私たちが予約したお席は、ステージにいちばん近いパティオ。
他に、ゆったり過ごせるソファー席のリビング、オープンキッチンのダイニングやバー、テラス席なんかもあります。
(いろんなシーンで好みのスタイルでというコンセプトのようです。)
パティオはほぼ満席。私たちは、男性おひとりと相席でした。
広いので全体が見えないのですが、奥の方のソファ席の方もたくさんの方が入っておられました。

今日のプログラムは、
臨太郎さんの他に、同じN響のチェロの山内俊輔さんとピアニストの重松華子さんが協演され、
演奏時間は30分ほどの予定。
テーブルチャージは500円。 
ドリンクとお料理を一つずつはオーダーする決まりです。

サンドイッチとコーヒーを注文。

 ボリュームたっぷりで中身があふれそうなサンドイッチは、手を汚さないよう紙の袋で包んでいただきます。
美味しかったです

 デザートに、ハローウィンのプレートもオーダー。
かぼちゃとサツマイモ、栗~と秋の味覚満載のスイーツでした。

 定刻の1時。
出演者が、ステージの脇からではなくお部屋の後方から現れてびっくり。

↓ 臨太郎さんをパチリ。(慌てていてブレブレです。)

 最初にステージに上がられたのは、臨太郎さんと重松さん、それに譜捲りの男性。
チェロの山内さんは後から出てこられるようです。

 食べながら、飲みながら、お喋りしながらでもOK~というコンセプトの演奏会ですが
やはり皆さん、静かにステージを注目されています。

 わくわく~

 挨拶代りの1曲目、というところでしょうか、
いきなり始まったのは、
ファリャのスペイン舞曲を元にしたクライスラーの作品。

テンポが速くメロディも美しい曲です。

↓ 演奏中の臨太郎さんを写すことができた、たぶん最初で最後の写真。
 こういう気軽な雰囲気のスペースといえども、撮影はよろしくないだろうということで
 この後は、写真は無しです。 

1曲目の演奏が終わったところで、臨太郎さんの挨拶とトーク。

ここは初めてで、NHKホールに通うのにしょっちゅう前を通るのに今までご存じなかったそうですが
なかなか気に入っておられた様子でした。

休日にゆっくり起きてブランチを食べに行く、そういうスタイルっていいですね、と。
ご自身も留学中、休日しか開いていないブランチの美味しいお店があって、そこに出かけるのが楽しみだったと話しておられました。

プログラムは、
2曲目がフランクのバイオリンソナタより第4楽章を。
これは広く人気のある曲ですが、臨太郎さんご自身もお好きな1曲だそうです。

ああ、それにしても、この幸せな気分
何と表現すればいいのでしょう。

音楽のライブが流れる中で食事を楽しむ
それだけでとても素敵なことなのに、
臨太郎さんのバイオリン しかも距離にして5メートルくらいのところで演奏されているのです


臨太郎さんも、ふだんのコンサートホールでの演奏会とは違って、
とても観客と近い距離で、そして指揮者やたくさんの団員に束縛されることなく(それがストレスになっているということでは決してなく、と付け加えられ)自分のスタイルで演奏できるのは
楽しくて貴重な経験だとおっしゃっていました。

うっとりと素敵な時間はあっという間に過ぎゆき、
ここでチェロの山内さんも登場。(素敵な方です

3曲目、プログラムの最後は、メンデルスゾーンのピアノトリオ 第1番より第1楽章と第2楽章。
ですが、アンコールとして続きの第3楽章も用意しています、とコメントが。

チェロの音からスタートしたのですが、最初の一音から、その響きに惹きつけられました。
今日のプログラムの中で、やはりこのメンデルスゾーンがいちばん良かったです。

予定通り(?)アンコールの第3楽章まで演奏してくださり、
拍手の中、さっと退場して行かれました。

一緒に行った友人もとても感激してくれ、
この距離感が最高~と何度も言ってました。

また機会があれば出かけてみたいです~



 


辻井伸行&オルフェウス室内管弦楽団

2016年07月29日 | 音楽 アート

先月の半ばの話です。

サントリーホールで開かれた辻井伸行とオルフェウス室内管弦楽団のコンサートに出かけました。

公演のタイトルは、「圧巻のベートーヴェン」。
2日連続で違うプログラムで開催され、我が家は、Aプログラムのほうを聴きに行ってきました。

最初の「コリオラン 序曲」に始まって、交響曲第5番「運命」、ピアノ協奏曲は第5番の「皇帝」~と
オールベートーヴェン。
そして、久々に聴く辻井クンのピアノと初めて聴くオルフェウスの演奏。
かなり前からチケットを買って、この日をとても楽しみにしておりました。

開演は7時からなので、その前にちょこっと腹ごしらえを。

ホール前のカラヤン広場のパブはいつも混んでいるので、
今回は、向かう途中にあったハンバーガーのお店へ。

 サードバーガーという名前のお店。
初めて入ったのですが、とても美味しかったです。

後で調べてみると、バンズは発酵から焼き上げまで店内で。
パテのほうは、なんとプロック肉をミンチにすることからお店の中でされるという
本当に作りたてのバーガーをいただけるお店なのでした。

それに・・夕方からのサービスで、サントリーモルツが 1杯300円でした~

 さて、ホールの入り口へ向かいます。

               

開場と同時に中へ。

ワインで乾杯。 

 

第1部は、オルフェウスだけの演奏。

このオルフェウス室内管弦楽団は、ふだんはソリストとして活躍している実力派メンバーの集まりで
指揮者はいません。 
演奏する曲ごとに誰かがコンサートマスターの役割を担っていたようです。

1曲目の「コリオラン 序曲」は、私は初めて聞く曲でしたが、2曲目はおなじみのそして大好きな「運命」。
フルオーケストラのような大迫力ではありませんが、とても美しい演奏でした。

↓ 休憩時間。2階のロビーから。 

モニターテレビでは、中の舞台の様子が映し出されています。

第2部に備えて、ピアノが真ん中に移動されていました。

 
第2部のピアノ協奏曲は第5番の「皇帝」。

辻井クンとオルフェウスはこれまでにも協演したことがあるので、息がぴったりという印象。

彼のライブを聴くのは3度目?くらいですが、聴くたびに成長というか、スミマセン、素人の勝手な感想です、上手くなっていくという気がしました。
ただ、休止符のところで、もう少し間が欲しいと思ったところがありました。

 

アンコールは、あの「カンパネラ」!
これはフジコヘミングの演奏でライブもCDも何度も聴いているのですが
かなり違う弾き方で、面白かったです。
フジコさんのは、(おそらく)自分なりの解釈とか思い入れとかがたくさん込められた表情豊かな演奏ですが、
辻井クンの演奏は、高度なテクニックをすらすらと披露しながら弾きこなすというようなイメージでした。

たぶん(素人の想像ですが)リストの元の楽譜には、辻井クンの演奏がより忠実なのではないかと思います。

満場の拍手のあと、カンパネラに続いて2曲目のアンコールは、、モーツアルトのピアノ協奏曲。
こちらは素直な優しい演奏だと思いました。
リストもモーツアルトも良かったのですが、ベートーヴェン特集だったので、私は月光ソナタか何かが聴きたい気がしましたが~。

そして、辻井クンが退場した後、オルフェウスだけのアンコール。
私が個人的にとても感動したのが、最初に演奏されたシベリウスの「悲しきワルツ」。
やや暗めの曲ですが、本当に美しく素晴らしかった。
この日のプログラムの中で、ベートーヴェンではありませんが、いちばん良かったです。

目いっぱい拍手をしながら、これで終わりかしら・・と思っていたら

なんとサービス精神にあふれていて、このあとさらに2曲も楽しませていただきました!

とても素敵なコンサートでした。

 

 

 

 


大宮臨太郎 弦楽トリオ

2016年02月29日 | 音楽 アート

書きたいことが(写真も)いっぱい溜まっているのですが
どうにもこうにも時間が足らず・・

いちばんボリュームのある京都マラソンのレポは後回しにして
とりあえず、このイベントから~。


 

京都から戻った翌日・火曜日の昼間、青葉台のフィリアホールで開催された
大宮臨太郎さんのコンサートに友人と行ってきました。
(この繁忙期に2日も続けて仕事を休むことになり、どうしようかと本来なら迷うところでしたが、
チケットを、夫の京都マラソン出場が決まるより以前に購入してあったのです

初めてライブで間近で見る憧れの大宮さん。
お席も前から5列目~。

・・と、ミーハー丸出しの、アイドル歌手を見に行くオバサンのような気分ででかけたのでしたが

素晴らしい音楽に圧倒されて帰ってきました。

 

       

 ↓ 開演前のステージ。

 向かって左に大宮さん、真ん中にチェロの宮坂さん、右にヴィオラの御法川さん という構成。

チケットは完売だったそうで、会場は満席
(平日の昼間だったので主婦ばかりかなと思っていたらそんなことはなく、男性や若いお嬢さんもたくさん来られていました。)

 ↓ この日のプログラム。

 フィリアホールのウィークデーコンサートシリーズ「らん・らん・ランチにいい音楽」というタイトルの一連の催しのひとつですが--

1曲目の第1楽章のあと、司会としてお話をされた大宮さん、
真っ先に「らん・らん・ランチにいい音楽」ということで、さわやかな音楽を期待されてこられた方は残念ながら大間違いです、と。

まさしくそうでした。
弦楽三重奏というのは、バイオリンとヴィオラとチェロ、それぞれ一人ずつで演奏するので
一人一人の比重というか役割というかが、とても重い。
弦楽三重奏のための作品というのがそもそも数がたくさんはなく、一般的に演奏の難易度は高いのだそうです。

そんなライブでなかなか聴けない作品の中から、それぞれフルに演奏すると40~50分はかかるのを、魅力を損なわないように抜粋して構成されたプログラムがまず素晴らしかったです。

そしてこの日のトリオの演奏は、3人とは思えないほど重厚でそして美しい音色を聴かせてくれました。
チェロの宮坂さんなどは、終始汗みずく。
けっこう大変な練習をしてきたと大宮さんは、控えめにおっしゃっていましたが、この熱演の陰には、N響の一流の演奏者ばかりといえども、ものすごい練習の積み重ねがあっただろうことは容易に想像できます。

3人共に今年35歳。
高校~大学~N響とずっと一緒の気心の知れた仲間どうしということで、息もぴったり。

若いメンバーならではのとても意欲的な中身の濃いコンサートでした。

ふだんN響の交響曲の演奏では、たくさんの楽器の中で、一人のバイオリンの音を聞き分けることなどできないのですが、
この日は、存分に大宮さんのバイオリンの音色を聴くことができ、ハッピーでした
それに宮坂さんや御法川さんの演奏も本当に素晴らしく、ファンになってしまいました。

 

 

1時間余りの演奏が 終わってロビーへ出ると~

わぉ サイン会があるようです

私もCDを1枚買って、列に並びながら
写真を撮っちゃいました

 

 勝手にブログに載せさせていただいてます、スミマセン・・

 

↓ CDに大宮さんのサインをいただき、
  プログラムには宮坂さんと御法川さんのサインを。 

 ↓ 私が買ったCD。パッサカリア。
  もう少し若い頃のものだそうですが、近くにいた熱心なファンらしき方が「これがとても素晴らしいですよ」と
  勧めてくださったので~。

  一緒に行った友人は、他のCDを買って、やはり大宮さんのサインを貰っていました。

 

 コンサートのあと、「らん・らん・ランチ」は、青葉台の駅の神戸屋キッチンで。

なんとも優雅で楽しいウイークデーでした。

こんな素晴らしいコンサート、できれば夜とか休日に開いていただければ、夫も一緒に楽しめるのですけどね~。

  

 

 

 


当たってほしい・・

2015年12月19日 | 音楽 アート

来年の5月、2年半ぶりにやってくるベルリン・フィル。
今回のプログラムは、ベートーヴェンの交響曲ばかりをすべて演奏するというベートーヴェン・ツィクルス

ああ、待ちに待ったベルリン・フィル+ベートーヴェン
これはもう最高で最強、またとないチャンス~

というわけで、先日からチケット争奪戦に参加していました。

一般発売に先駆けて、まずは、サントリーホールのメンバー対象の先行販売。
先着順ではなく抽選。
なので、とりあえず期間内に申し込めば、受付だけはしてもらえます。

複数の公演をセットで申し込んで、当たったら全部購入するか、
第1希望から第3希望まで(第5までだったかしら?)申し込んで、当たった公演だけ購入するか、
どちらかを選ぶ。(当選した段階でクレジットカードで決済です。
これは、全部行きたいのだけど、予算の関係で、一つだけの方で。

そして公演日と座席。
競争率が高いのを承知で聴きたいプログラムの日にするか、
座席は、お値段は高いけれど、数からいってS席がいちばん買える確率が高そう・・

いろいろ迷った末に、「5番」の日を第1希望、「7番」の日を第2希望、
それぞれS席2枚ずつで申し込みました。

そして、先週の金曜夜に抽選結果発表のメールが。
「残念ながらチケットをご用意することができませんでした。」

あ・・そうでしたか。

でも、その翌日からイープラスで、プレオーダーの受付があったのでした。
もちろんこちらも抽選。 申し込み方法や決済方法もほぼ同じ。
今度は、第3希望に「田園」の日も加えて申し込みました。

こちらは、以前(抽選ではなかったけれど)ウィーンフィルのチケットを
サントリーホールの方で予定枚数終了で買えなかったときにかろうじて買えたことがあったので、
何となくいけそうな気がしていたのですが・・
水曜日に届いた抽選結果のメールは
「チケットをご用意することができませんでした。」

 

こうなると残されたチャンスは、先着順の一般発売のみ。
それが今日の10時からでした。
土曜日の午前中はプールに行く私。
10時半からの「アクアズンバ」は大好きなプログラムなので休みたくない。
10時前後に自宅でパソコンの前に座っているのは不可能です~。

どうせ、はずれるというか、繋がらないだろうから、とは思うのですが
何もせずに諦めるのはイヤだ。
で、探してみたら、フジテレビダイレクトがケイタイからでも申込受付ができるのを発見。
一昨日の夜、利用登録を(個人情報をいっぱい送信して)済ませておきました。
本当に今回限りのためなのですけどね~。

で、本日。
いつもより早めに家を出て、桜木町の駅に9時50分頃に到着。
駅のベンチに座り、スマホでログインを済ませ、
9時59分58秒(くらい)を待つ。
それっ、時間です。
「5番」の日付の「S席」の「2枚」を選んでクリック

繋がらない・・

元に戻るとほとんど終了だけど「A席」が、まだ押せる状態。
で、即、クリック。
何度も再表示してクリック。 やってもやっても繋がらず・・
結果、ダメでした~。

発売開始後、0コンマ何秒の勝負・・だったと思います。
あえなく敗戦。

あ~あ。。