大阪の実家に滞在中です。
元々、母の顔を見るために4月初めの日程で飛行機の予約をしていたのですが、3月に突然、母が亡くなり、いろんな手続きや片付けのための帰省になってしまいました。
本当に突然のことでした。
ずっと元気(といっても高齢なりに)だった母の健康診断の日、付き添うために訪れた弟が、数日前とは明らかに様子がおかしいことに気づいて救急病院へ。脳鬱血が疑われて、CT やらMRI やらいろんな検査をしたけれど、どこも異常無し。シャキッとして先生達と応答し、自宅に戻って来ました。
検査結果を弟から聞いて、ひょっとしたら入院することになるのかしらと案じていた私は一安心。
自宅で母は弟と一緒に夕食を食べ、普段と同じように会話をしていましたが〜
その晩、亡くなりました。
そろそろ今後のことを考えて、一緒に老人施設の見学に行こうかとか、近い将来、母の世話等で横浜と大阪を行き来することが増えるかも知れないので〜と、今のうちに町内会の役員を引き受けたりもしていたところでした。
介護の親孝行をする機会もないまま、あっけなく、静かに穏やかに、旅立って行きました。
享年94歳。
天寿を全うさせていただいたと思います。
特別な信仰心があった訳ではありませんが、大きなものに対する感謝や畏敬の念のようなものを持っていた人でした。
慎ましく少し頑固に生ききった母。そこそこに幸せな生涯だったのではないかと思っています。
お疲れさまでした。
そして、心から、ありがとうございました。
生前の母の希望に沿って、葬儀はささやかに。近親の者で見送りました。
母の居ないマンションは、寂しいです。
四十九日までもうしばらく。弟も私も頻繁には祭壇の前に来れないので、
小さな百合のアートフラワーを飾ってみました。
母に、いっぱいの感謝を込めて
南無大師遍照金剛。