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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

感情労働

2006年09月30日 | 日記
私はこの言葉を武井麻子さんの書かれた『感情と看護』の中で知りました。


精神科に勤務するようになり、
自分の感情コントロールができず、すいぶん自分を責めた時期があります。
マイナス感情を抱くことは看護師失格であると思い、
それとは反して、どうしてもマイナス感情を押さえることができず、
自分を責める気持ちが堂々巡りを繰り返していました


そんな時、Y課長の下で私は自分の感情と向き合うことを学びました。
どうしても自分の感情からは目を逸らして逃げてしまう。
そんな逃げは、相手と向き合った時に、
相手にも、自分にも言い訳をしてしまうんです
その言い訳は、相手との関係を上滑りなものにしてしまい、
関係を築くことはできない。
私は、患者さんとの関係から、そのことを学びました。

そして、今の私は、
看護には感性が大事であると思っています。
目の前にいる患者さんが、何を思い、何を求め、私と対しているのか。
それを感じ取るには感性のアンテナを下ろしてはならないと思うのです。

しかし、「相手を知るためには、まず己から」。
己を知りもしないで相手を知ることなど、できるはずがないと思うのです。
喜怒哀楽のどの感情をとっても、それは私の正直な感情であり、
感情を抱かないようにすることはできないのです。
でも、だからこそ、自分の正直な気持ちと向き合い、
『そんな感情を抱いている今の私』が、
相手とどう対すればいいのかと考えるようになりました。

そんな時に、感情労働という言葉を知り、
そして今日、読んでいた看護雑誌に久々にこの言葉を見つけたのです

三井さよさんの書かれた【心の揺れと看護】という文章は、
まさに私が思っていることを文章にしてくださっています。
著作権等ありますので、抜粋もまずかろうと思うのですが、
看護は、こうした“心が揺り動かされてしまう”瞬間に溢れている。
だから、“心が揺り動かされてしまう”のは、
看護に取り組もうとするからこそ感じる思いなのだと。

三井さよさんの言葉に、“心が揺り動かされた”日でした。
興味ある方は、『ナーシング・トゥデイ』10月号を読んでみてくださいね

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (nursman)
2006-10-01 00:42:49
うぅ~ん。

いつも、chunkさんの記事には感心させられる。

感情労働。。。

コンピュータの前で、難しい顔しながらうんうんってうなずいてしまいます。

「相手を知るためには、まず己から」

↑これ、重要だけど難しいですよねぇ~。

感情のコントロールっていうヤツもなかなか上手くいかなく、いつもぬかるみに足をとられてしまってます





武井麻子先生の看護研究の講義を聞きに行った事があります。

あれ?

つーか、自分が発表したときの座長だったような。。。@うる覚え



chunkさんっ!お仕事頑張ってくださいね
返信する
ありがとうございます (chunk)
2006-10-01 17:21:12
>ナースマンさん

いつもコメントをいただき、ありがとうございます。

お仕事復帰後は、お仕事の山に追われておられるようですね(苦笑)



『すぐ怒る』というのが、

おおかたの周囲が私に対して持つ印象だと思います。

穏やかな人間だと言われることはありませんし。

ある上司からは、以前の私は『殺伐としていた』と言われたこともあります(苦笑)

自分の感情をコントロールするって、やっぱり難しいですよね。

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