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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

♪♪♪♪♪♪

2008年09月10日 | 精神科デイケア
ここ数ヶ月の放置状態から、やっとの復活です
こちらは相当ほったらかしだったんですが、
現実にはちゃんと頑張ってお仕事してます



さて、更新をサボっていた間は、
いろいろと新しい取り組みを試しては、
メンバーから賞賛とブーイングをもらってます


そんな中、この半年、初の就労支援に取り組んできました。
というのが、うちの栄養管理課で、
メンバーを就労させてもらえるチャンスがやってきたんです
もちろん、こんないい話、蹴るはずありません

なので、私にとって初めての就労支援に取り組むことになったのです。


<結果報告>を先にしますと、
10/1付けで、1名、正式にパート採用されることが決定しましたっ



この一報が今日、私のところへ栄養管理課主任から入り、
うちのスタッフ一同、涙目で喜びましたよ


誰が1番頑張ったって、やっぱりメンバーのAさんです



本当にこの半年、どうすればいいのかもわからないまま、
手探りで就労支援を行ってきました。
でも、そんな私たちが頑張ろうと思えたのは、
Aさん本人のやる気と頑張りが伝わってきたからでした。


院内とはいえ、栄養管理課の調理師さんたちは、
言えば『町のおばちゃん』です。
専門的な知識を学んでいるわけではないですし、
精神科の病を持つ人への反応は、世間一般と同じ。
就労支援を行うにあたって、
Aさんを直接サポートすることももちろん必要でしたが、
そうした反応のスタッフに関わり、スタッフの不安緩和することが
就労支援のキーポイントであることを知りました。

途中、1度は継続雇用不可との決定も下りかけたのですが、
(トライアル雇用の形で、お試し期間を設けてもらっていました)
そうした状況をAさんにも伝え、一緒に今後の対策を考えていきました。
また、私たちも何度も現場に足を運び、
現場を知るために、実際に一緒に業務に入ったり、
現場スタッフと直接話をしていきました。


そうした結果、今日、
「非常によく頑張ってくれるようになった。」
という現場からの評価をもらうことができ、
正式採用のお返事をいただくことができました


彼の希望は、

『働いて、母をゆっくりさせてあげたい』

ということと、

『新しい車を買いたい』

ということ。

彼の希望がかなうのも、もうすぐ
彼もまたリカバリーの道を歩んでいます


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冷静と情熱の間?

2008年05月28日 | 精神科デイケア
NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀』をご存知でしょうか。
毎回、各分野で活躍されている方にスポットをあてていくもの。
今夜の放送は、今の私に必要なものをくれた内容でした。


詳細は ↓
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080527/index.html



1ヶ月前。
上司の言葉をきっかけに、
仕事に対するモチベーションが一気に落ちてしまいました。


この1年、精神科デイケアの構造化をきちんとしようと奮起してきました。
でも、目指す基本はメンバーと共に在ること。

私がここに異動になった時、
前任者からきちんと渡してもらうはずのバトンがないことに気づきました。
だから、もし今、私が異動になっても、
ちゃんと次のスタッフに渡せるバトンを持っていたい。
そのためには、きちんとうちのデイケアを構造化しておきたい、
という思いがありました。


武井麻子さんが、
『精神看護』創刊時、グループについて連載していたのですが、
その中で、グループの構造化について、
グループのバウンダリー(枠組み)が重要であることに触れていました。

デイケアを1つのグループと見なすなら、
 決まった時間に、
 決まった場所で、
 決まったスタッフと、
 登録メンバーの参加、
という枠組みは、デイケアの構造化には不可欠となります。

1年かけて、やっとその枠組みの中で構造化を目指すことができ、
その強化を図る、というのが今年度の目標でもありました。

そんな矢先、その枠組みを崩す可能性があると上司から告げられました。
上司は、今のデイケアの取り組みを知らないわけではありません。
あと1年、今の枠組みを崩さないでほしいこともすでにお願いしていました。
なのに。。。


そのことから、私の中であらゆる思いが渦巻きました。

結果、感情がついていかなくなってしまい、
この日、夕方から涙が止まらなくなり、
帰宅後もそれは続き、夕飯を食べてても、お風呂に入っても泣き、
泣き疲れてウトウトはしたものの、
夜中目覚めたとたんに、また泣き続けてしまって眠れず、
とうとう、朝には目が開けられないほど瞼が腫れ上がってしまいました。
出勤途中の車の中でも涙は止まらず、
本気でうちのDrに受診しようかと思ったほどでした。

幸いにも、そんな私の気持ちを救ってくれたのはメンバーでした。

そして、後日、あと1年は今の枠組みを維持できることにもなりました。


この1ヶ月、精神的にはそれほど落ち込んではいなかったのですが、
やはり1度下落してしまったモチベーションを取り戻すには時間がかかりました。
こんな経験は看護師になって以来、初めてでした。


そして今夜、ふとTVから流れてきた言葉…
「熱い心と、冷たい頭を持て」
この言葉は、本当に今の私にとって、胸に突き刺さる言葉でした。

そして、番組の最後、
プロフェッショナルとは?と問われたゲストが答えました。
「自分にいつも疑問を問い、チームの中でモチベーションを高められる人、
 そして、終わらない道を少しでも前に行く努力をいつもできる人」


胸に突き刺さった言葉は、私に戒めとなり、
自分が看護のプロであることを思い出させてくれ、
やる気と元気をくれた番組でした。

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感性の法則

2008年04月09日 | 精神科デイケア
新年度も始まり、あっという間に1週間が過ぎましたね。
地元は、今が桜の満開時期を迎えています。
でも、昨日今日の雨で、花びらがずいぶん散りました。


さて、
今日は午後から医学部6年生の実習生がやってきました。

診療部長から、
「え~っと、また医学部の学生さんを実習させてもらいたいんですが…」
と、電話がかかってきました。
この実習依頼電話を受けるのは今回で何回目でしょうか。
それも、当日の朝に依頼を受けるのは何回目でしょうか。
そうして、何の目的で精神科デイケア実習するのか知らされないまま、
実習生を受けるのは何回目でしょうかねぇ…

まぁ、看護学生じゃないし、
将来、精神科志望のDrじゃないので、細かいことはいいんですけどね。
なので、何も知らされないんですから、
私も何かしようにも分からないので、
そのままメンバーさんの輪に押し込むことにしています


診療部長に連れられてやってきたのは、学生Aさん
私は、診療部長から紹介されたので、デイケアスタッフだと認識されました。
が、この後、私はAさんに何の説明もしないまま、
羽織っていた白衣を脱がせ、
午後からのお菓子つくりプログラムに参加させ、
その後はスポーツにも参加してもらい、
終わりの会を行って解散、というスケジュールをこなしてもらいました。


メンバーが帰った後、Aさんが言いました。
「結局、どなたがスタッフなのか、分かりませんでした。。。」


これって、ある意味私たちにとっては褒め言葉かも
スタッフとメンバーの区別がつかないということは、
それだけ溶け込んでることになるでしょうし


Aさんが言いました。
「精神科は、医療者が【上から目線】で
 患者対応しているのを目にすることがあるが、
 とても嫌な感じを受ける。」
と。
人として、医療者も患者も同じ立場の人間であるはずだと言いました。

でも、
「せっかく退院したのに、病状悪化で再入院してくるのを見ると
 可哀想だ。」
とも言うのです。

矛盾してますよね
一方では、同じ人間だと説き、
一方では、再入院をかわいそうだと言う。

ならば、糖尿病のセルフコントロールができず、
再入院した人を可哀想と思うのか、と問いました。
それは可哀想とは思わないらしいのです。

精神科疾患も、セルフコントロールが必要です。
その難易度は別として、セルフコントロールする点では同じ。
それを一方では可哀想だと表現すること自体、違わないかなぁ、
と、指摘したところ、ちゃんと気づいてもらえたようです

なかなかいい感性を持っている学生さんでした

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合格発表!

2008年02月07日 | 精神科デイケア
デイケアメンバーの1人で、
昨春からうちの栄養管理課のスタッフになったAくんがいます。


彼は今から2年前、うちの病院を初診。
私が当時勤務していた病棟に入院してきました。
思春期にうつ病と診断されて以来、すでに10年が経過していました。
彼自身、このままではいけないと強く感じており、
なんとか、社会復帰したいと頑張った結果、
パート職員として、雇用されるに至りました。

高校時代からこれまで、成功体験の少ない彼にとって、
これまでの10年とは違った、
本当に大きな変化の日々だったようです。


そして昨夏、これまでも何度か触れてきましたが、
リカバリーの話をAくんも聞きました。
これがきっかけとなり、看護学校を目指すようになりました。

昨年11月、社会人入試枠で受験しましたが、不合格
ずいぶんと落ち込んでいましたし、
一般入試も受験するかどうか分からない、と話していたのに、
再び、挑戦することを決め、
年明けの1/23、同じ看護学校の一般入試を受験しました。


そして、2/6、合格発表の日。
お昼頃にデイケアにやってきた彼から聞かされた結果は、不合格…
残念ですが、結果は結果として受け止めるしかありませんでした。

だけど、受験の決意からどんなに彼が頑張って勉強してきたか。。。
仕事と勉強を両立して頑張っていましたし
そんなAくんを、デイケアスタッフ皆で応援してきました。
だから、やっぱり不合格の結果は残念でなりませんでした

でも、1番納得していなかったのは私だったのかも知れません。


なので、夕方遅くまでいろいろと話して残っていたAくんに、
「本当に、ちゃんと見たの?
と、彼の不合格を疑いたい私は、彼に聞き返していました。

彼は、不合格の結果を学校まで見に行くのは嫌だ、と
ネットで確認していました。
そのURLを教えてもらい、私もケータイから確認。
すると、Aくんの受験番号と同じ番号が画面に表示されているのです。
「えぇぇぇぇぇ~
本人もうちのスタッフも、お互いに画面を食い入るように見て大騒ぎです
だけど、彼が確認したものと、私のケータイ画面とどっちが事実なの

ということで、結局行ってしまいました、学校へ。

そこで間違いなく、Aくんの受験番号を確認してきました。
合格です。
本当に、本当に、嬉しい結果となり、
彼が半日みせていた暗い表情も笑い話となりました。


今年、准看学校・高看学校も含めて看護師を目指したメンバーさんが
Aくんを入れて3名。
うち、2名の合格となりました

ここからが新しい一歩です。
彼らが自分なりのリカバリーを目指してくれていることに
本当に、胸熱くなる毎日です。

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きぃぃぃ~

2007年10月10日 | 精神科デイケア

って感じに、ムカついて帰ってきました。


傍からみれば、そんなことで?ということかも知れませんが、
私には怒り指数もかなり高くなる出来事でした。

気分悪いので、もう寝ます。


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